【続々報】公開からたった3日で“封印”——“賢すぎるAI”に、ついに国が動いた話
どうも、アルパカPCのタロー店長です。
前に2回、「賢すぎて封印されたAI」の話を書いたの、覚えてますか?
▶ 第1話:「AIが賢くなりすぎた」——公開中止になったClaude Mythos、その理由がヤバすぎた話 ▶ 第2話:【続報】封印された“賢すぎるAI”、1ヶ月で脆弱性1万件発見——Claude Mythosのその後がヤバすぎた
1本目で「賢すぎて一般公開できなくなったAI」の話を。
2本目で「封印されたはずなのに、たった1ヶ月で世界中のソフトから1万件以上の“穴”を見つけてた」っていう続報を書きました。
で、その2本目の最後に、ボクこう書いたんですよ。
「Mythosクラスのモデルを、数週間以内にすべてのお客様に提供できる見込み——来ます」って。
……来ました。
2026年6月9日。
あの“賢すぎるAI”が、ついに「Claude Fable 5(クロード・フェイブル・ファイブ)」という名前で、一般のボクらにも公開されたんです。
毎日Claudeを相棒に仕事してるボクとしては、もう「ついに来たか……!」と、正直テンション爆上がりでした。
……ところが、です。
公開から、たった3日後。
アメリカ政府が「止めろ」と言ってきたんです。
えぇぇぇぇ。

まず、何が起きたのか整理します
順番に話しますね。
2026年6月12日(金)の夕方、アメリカ政府がAnthropic(クロードを作ってる会社)に対して、「Fable 5と、その兄貴分のMythos 5へのアクセスを止めなさい」という命令を出しました。
しかもこれ、商務長官(日本でいう経済産業大臣みたいなポジション)からCEOのダリオ・アモデイ宛てに、直接手紙が届いたそうです。
理由は「国家安全保障」。
名目上は「外国籍の人には使わせるな」という“輸出規制”の形だったんですけど、それを徹底しようとすると、結局世界中の全ユーザーをいったん止めるしかないってことで——。
Anthropicは、Fable 5とMythos 5を全員ぶん、まるごと止めました。
ちなみに、これまで通りのClaude(Opus 4.8とか)は普通に使えます。止まったのは、あの“賢すぎる”兄弟だけ。
なんで急に「止めろ」ってことに?
ここがちょっとややこしいので、かみ砕きますね。
そもそもFable 5って、「賢すぎる兄貴(Mythos)」に**安全装置(ガード)**を付けて、一般人でも安全に使えるようにした弟分なんです。
サイバーセキュリティみたいな“危ない方向”の質問が来たら、自動で別のおとなしいAIに回して答える——みたいな仕組みが入ってる。
で、政府が言ってきたのは、
「その安全装置を、すり抜ける方法(いわゆる“脱獄”)が見つかったぞ」
ということ。
要するに「弟分の皮をかぶってるけど、やり方次第で兄貴の“危ない実力”を引き出せるんじゃないか」と。
国としては、ソフトの弱点を片っ端から見つけられるあの能力が悪用されたら……という心配をした、ってことですね。
でもAnthropicは「待って、それは誤解です」と反論してます
ここが面白いところ。
Anthropicは命令には従って止めたんですけど、「でも、これはおかしい」とハッキリ反論してるんですよ。
言い分はこんな感じ。
見つかった“脱獄”は、特定の1ケースでしか通用しないかなり狭い抜け穴。あらゆる安全装置を突破できる“万能の鍵”じゃない
しかも同じことは、ライバルのOpenAI(ChatGPTの会社)の最新モデルでも普通にできる。なのにそっちは規制されてない
こんな“狭い穴ひとつ”で、何億人も使ってる商品をまるごと回収していたら、世界中どのAI会社も、新しいモデルを一切出せなくなる
そして、これ地味にすごいんですけど——
主要なAI会社が、政府の介入で“公開済みのAI”を取り下げたのは、どうやら史上初めてらしいんです(米メディア報道)。
歴史的な一日になっちゃったわけですね。
ちなみに業界の反応もなかなかで。
元政府のAI政策専門家が「これは漫画じみている」とバッサリ。「中国には先端の半導体チップを売るべきだと言ってる政権が、(味方であるはずの)他の国の人たちには最高のAIを使わせないのか」と、矛盾を突くコメントも出てました。
さらにこのタイミング、Anthropicが株式上場(IPO)の準備を始めたばかりの超大事な時期。
なんとも、ザワつく事件なんですよ。
ここで、ボクの正直な“体験談”をひとつ
実はボク、このFable 5が止まる、ほんの数時間前まで使ってたんです。
時系列が、ちょっとゾクッとするので書きますね。
公式の発表によると、Anthropicがアメリカ政府から“止めろ”の命令を受け取ったのは、日本時間でいうと6月13日(土)の朝6時すぎ。
で、ボクがそのリサーチをFableでやってたのが、同じ日の深夜0時半ごろまで。
つまり、ボクが「うんうん、いいねぇ」なんてのんきに使ってた、その数時間後には、世界中でこのAIが止まってた、ってことなんですよ。
(※“実際に何時にパッと使えなくなったか”までは公表されてないので、そこはボクにも分かりません。でも「止まる直前まで触ってた」のは間違いないです)
しかも中身は事業の話なので伏せますけど(笑)、ざっくり「この切り口で、世界中の事例を探してきて」って、かなり雑に丸投げしたんですね。
そしたらFableさん、こっちが細かく指示してないのに、
勝手に8つの方向に調べを広げて
見つけた事例を自分で整理して
しかも途中で「あ、これ日本に先行してる人いますね」って、自分が出した答えの間違いを、自分で訂正してきたんですよ。
ボクはほぼ「うんうん、いいねぇ」って見てるだけ。
前回の記事で、ボク、新しいOpus 4.8のことを「慎重すぎるくらい、石橋を叩いて進む」って書いたじゃないですか。
それと比べると、このFableは自分で考えてガンガン突き進む感じがあって、ちょっと感動したんですよね。
……ただ。
ここは正直に言っておきます。
これが「Fableだから」できたことなのか、ボクには断言できません。
だって、まったく同じ作業をOpusでも試して比べた、なんてことはしてないので。
たまたまその日の作業との相性が良かっただけかもしれない。
だから「Fableは神!」みたいな断定はしません。あくまで、毎日AIを触ってるパソコン屋の個人的な体感として聞いてくださいね。
でも——その「自分で動いてくれる感じ」が、3日でフッと消えちゃった。
ちょっと寂しいような、不思議な気分です。
パソコン屋として、思うこと
今回は「セキュリティの穴が見つかった」って話じゃなくて、「国が動いた」っていう、ちょっとスケールの違う話でした。
でもボクが感じたのは、結局こういうことなんですよね。
国家が、ここまで本気で神経を尖らせる“能力”。
それって裏を返せば、悪い人の手に渡ったら、本当にヤバい力だってことなんです。
前回も書きましたけど、AIが「ソフトの穴を見つける力」を持った以上、守る側だけじゃなく、攻める側も同じ武器に手が届く時代が来てる。
国と会社が、その扱いをめぐって本気で揉めるくらいには、もう“そういうフェーズ”に入ってるってことです。
じゃあ、ボクら普通のユーザーに何ができるか。
難しい話はAnthropicと政府に任せるとして(笑)、ボクらの守りの基本は、前回とまったく同じです。
・Windows Updateは、来たらすぐ当てる。
・セキュリティソフトは、信頼できるものを必ず入れておく。
国家レベルの綱引きが起きてる裏側で、ボクらにできる一番確実な防御は、案外この“地味な一手間”だったりするんですよね。
ここから少しだけ宣伝(でも大事)
煽るつもりは一切ないんですけど、これだけは。
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さいごに
賢すぎるAIを、どうやって世に出すか。
国と会社が、本気でぶつかるところまで来ました。
ちょっと怖い話に聞こえるかもしれません。
でもボクは、「ここまで来たんだなぁ」っていう、時代の節目を見てるような気持ちのほうが強いです。

ちなみにAnthropicは「これは誤解だと思っているので、できるだけ早く使えるように戻したい」とも言っています。
この記事を書いてる2026年6月13日の時点では、まだ止まったまま。
でもこれを読んでる頃には、もう復活してるかもしれません。
その答え合わせも含めて、また動きがあったら追いかけますね。
それでは、タロー店長でした!
