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中核駅在来線運行本数を比較する《⑦熊本駅》

 今回日本各地の主要都市にある中核駅について、利用できる列車本数をカウントし路線・行き先別に分類・集計し視覚化してみた。これによって他駅との列車本数の比較が容易となるであろう。参考にして頂きたい。

 なお対象はJR在来線の駅とし、同駅に直接乗り入れる公営・三セク・私鉄も一部含まれている。列車本数は平日ダイヤ、グラフの色はそれぞれラインカラーとしている。第7回目は九州地方第3の都市である熊本市(人口72万人)の中核駅「熊本」である。

 前回、第6回はこちら。


【鹿児島本線下り:54本】 

鹿児島本線下り列車行き先と種別・本数一覧

 九州新幹線と並行する路線であるため、臨時列車以外の特急列車や速達性の高い快速列車は運転されていない。宇土までは三角線に乗り入れる普通列車も運行されているが、有佐どまりの1本を除き全て肥薩おれんじ鉄道に接続する八代までの運転となっている。

 普通列車54本の運行形態を行先別に見てみると、三角線の分岐駅となる宇土行は29.6%、八代市最初の駅となる有佐行は1.9%、および肥薩おれんじ鉄道接続駅となる八代行は68.5%の割合となっている。
 宇土行きの列車は自体はないが、全て三角線に乗り入れ終点の三角行の列車となっている。単線非電化路線となっており、SUGOCAは鹿児島本線内でのみ使用可能となっている。
 通勤・通学圏で見ると、40~50分程度で終点八代および三角に到達可能なので全区間が通勤・通学圏内となっている。更に肥薩おれんじ鉄道を乗り継ぐことで、100分程度は掛かるが新水俣まではぎりなんとか通勤や通学が出来ないことはない。

【鹿児島本線上り:40本】

鹿児島本線上り列車行き先と種別・本数一覧

 下り方面と同様に九州新幹線と並行しているため、特急や快速列車は運行されていない。かつ配線の問題(他線への乗り入れは全てスイッチバックとなる)と思われるが、線外に乗り入れる列車も設定されていない。一部の列車を除いた多くの列車が佐賀県内へ乗り入れている。朝は大牟田、日中は鳥栖から快速列車が接続しているため博多までのアクセスは良い。

 普通列車40本の運行形態を行先別に見てみると、市境ひとつ前の駅植木行が5.0%、県内4番目の市である玉名行が15.0%、玉名郡の中心駅長洲行が5.0%、佐賀県1つ目の駅である大牟田行が17.5%、その次の駅である銀水が35.0%、長崎本線が合流する鳥栖行が17.5%、および博多行が5.0%の割合となっている。
 下り方面とは異なり、上り列車の行先は多彩となっており7駅にも及んでいる。この中には豊肥本線肥後大津駅から乗り入れ、熊本から上り列車として直通する列車も3本存在する。県内止まりの列車はその先の上り列車への接続は無く、乗り継ぐ場合には大牟田以遠の列車に乗車する必要がある。

【豊肥本線下り:55本】

豊肥本線下り列車行き先と種別・本数一覧

 熊本と大分を結ぶ地方交通線で、熊本~肥後大津間以外は非電化で全線単線となっている。阿蘇高原線の愛称が付けられ、終点の大分や宮地を結ぶ2系統の特急列車も運行されている。熊本起点の鹿児島本線上下列車よりも運行本数が多い点が特筆される。今後、肥後大津から分岐し熊本空港に到る空港アクセス鉄道設置も決定され、開業後は快速列車の運行も検討されている。
 
 普通列車55本の運行形態を行先別に見てみると、電化区間最後の駅である肥後大津行が98.0%、および阿蘇市の宮地行が2.0%の割合となっている。肥後大津までは電化されているため、ここで列車の運用が分断されている。電車で運行され当駅で折り返しとなる。唯一日中の1本のみ宮地まで直通しているが、非電化区間乗り入れのためディーゼルカーが用いられている。

 特急列車では大分を結ぶ九州横断特急3本と、観光仕様のあそぼーい!2本が運行され阿蘇の観光地宮路までを結んでいる。

【次回予告】

第8回は信越地方の中核都市となる新潟駅を紹介します。お楽しみに。

※グラフデータが見づらいため、下記ファイルをダウンロードしてご覧ください。
※画像資料:photolibrary フォトライブラリー


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