強いサムライの軍事力を誇示する単位とは | 安定した稼ぎを求める日本人が持つDNAの正体
Preply レッスン内で
私たちは
「日本語」以外の話を
日本語や
学習者の言語で
よくする。
幅広い興味や
知識を持つ学習者が
Preply には集まっている。
その中で盛り上がった
話題を1つ。
貝貨カルチャーは日本で普及したかという問い
貝貨は
人々の物々交換カルチャーを
広範囲に広げる
素晴らしい発明だった。
この貝貨カルチャーは
当然のごとく
貝を採取しやすい地域
特に熱帯地域など
海に近いエリアで広がった。
日本はお馴染みの島国だ。
豊かな海に囲まれている。
日本でも
もちろん貝は存在した。
ところが
通貨にはならなかった。
なぜか。
日本で普及した意外な通貨
理由は
意外なところにある。
日本では
農耕がブームとなった。
そう
米が
通貨だったのだ。
米が優れている点は
・保存できる
・分けやすい
・価値が安定する
と言う点だ。
小麦は通貨になるか?という問い
稲作が発達しなかった
エリアでは
たとえば
小麦栽培が
進んだ。
小麦と言うのは
人が食料として
摂取できるようになるためには
度重なる加工をしなくてはいけない。
粉にする。
こねる。
発酵させる。
焼く。
それに比べ
米は
ただ
水を入れて
炊くだけだ。
また
加工された小麦粉は
長期間の保存に適していなかった。
常温保存の場合
白米は、約1年
小麦粉は、約3ヶ月
という
圧倒的な
保存期間の差がある。
米は
すでに「通貨の役割」の
素質を秘めていたのだ。
強いサムライの軍事力を誇示する方法は?
中国から
和同開珎のような
金属貨幣も入ってきた。
加えて
日本は海に囲まれ
貝は簡単に手に入りすぎる。
希少性がない。
価値が乗らない。
だから
貝を使う必要がなかった。
米は
日本における市場では
圧倒的な価値を
創出していた。
戦国〜江戸初期では
決定的になる。
「石高(こくだか)制度」
が確立。
この制度を決めたのは?
豊臣秀吉。
武将の強さ = 米の生産量
つまり
米 = 経済力
そのものなのだ。
なんと平和で堅実な
制度なのだろう。
武将の圧倒的な強さを示すのに
力の強さではなく
米の収穫高で
互いを評価し合い
その経済力や
影響力を誇っていたのだ。
この石高制度は
世界史的にも
かなり珍しい制度だったと言える。
特に
「国家全体を
コメの生産量で数値化した」
という意味では
江戸時代の日本は
世界でも非常にユニークだ。
米は投資商品にもなる
その仕組みは
目まぐるしく発展し
江戸時代の米は
もはや完全に
「投資対象」だった。
しかも
かなり高度な仕組みである。
当時の経済の中心は
大阪の堂島米市場。
当時の人たちは
・豊作か
・天候はどうか
・流通はどうか
を読みながら
価格を予測して
利益を得る動きが生まれた。
この仕組みは
17世紀後半〜18世紀には
すでに成立していて
世界でもかなり早い
金融市場と言える。
米が通貨のように
機能していたのは
幕末までで
制度としては一度
1869年に終わるが
その後も形を変えて
継続されていく。
もちろん
金属貨幣も並行して
進化を遂げていた。
しかし
地域によって
技術によって
人間の作為的な心理によって
質にばらつきが起きる。
それに比べ
天然物の米の
絶対的な均一感
貝貨同様
これが日本で米が
人々の信頼を得た要因だ。
現在の日本人にとっての「米」の価値
現代の米は
「経済の中心」ではない。
しかしこのような
長い歴史を経て
米の価格は
今でも日本人の
「生活と感情の中心」として
DNAに刻み込まれている。
幸福に稼ぐとは
稼ぐとは
努力だけでも
才能だけでもない。
どの「環境」にいるか。
日本では
「一発当てる」よりも
コツコツ積み上げる人が
評価される。
毎年安定して収穫する農家。
安定して品質を出す職人。
同じ仕事を
丁寧にやり続ける会社員。
これらはすべて
米的な価値観である。
何千年ものこの価値観が
DNAに刻み込まれている
日本人にとって
「稼ぐ」とは
金額の大小ではない。
スピードでもない。
どれだけ安定して
価値を供給し続けられるか。
これが
米文化を背景に持つ
日本人の「稼ぐ」の正体である。
どんなに
目新しい「稼ぐ」を目指しても
最後は
どうしても
ここに戻ってくるのは
ここがしっくりくるのは
米DNAを持つ
日本人のサガなのである。
AI時代に突入した
この時代で
「人間」であることの
孤高の価値を見出し
そして
人生の幸福を感じるのは
この「米的な稼ぎ方」にある。
派手なバズは一瞬で終わる。
アルゴリズムはすぐに変わる。
市場も流行も
簡単に裏切る。
だが
積み上げた信頼は裏切らない。
毎回同じ品質で価値を出す。
期待を超え続ける。
その繰り返しが
やがて
「継続」
という収穫になる。
長期的に見て
これからの時代に必要なのは
一発逆転のスキルではない。
得体のしれない根拠に基づくSNSに
振り回されないスキルを持ち
再現性のある価値を提供する。
毎回、同じように
価値を出せる力。
それを
淡々と続けられる力。
それが
AI時代における
最も人間らしい
幸せな「稼ぐ力」の源だ。
noteでの出会いに
感謝。
