『本好きの下剋上』アニメ感想(7月分)
https://booklove-anime.jp/streaming/
*『本好きの下剋上』のアニメをリアルタイムで見れるのは今期が初めてです。が、既に原作、コミカライズ、ふぁんぶっく等々履修済なのでネタバレ込みの感想になりますので未読の方はご注意ください*
《7/11放送分感想》
ライデンシャフトの槍をローゼマインは自分の武器にしました。
こちらも神具だから自分の魔力を込めると軽くなるのです。
魔獣が現れるから冬の吹雪が来て退治すると雪が止むというのはファンタジー世界らしくて良いですね。いわゆる白虎のようなシュネティルムが大迫力でした。
ちなみに、神具が実用に出来ると知っていたのか?という会話は書籍版第3部3エピローグのエックハルト視点SSからです。
「古い資料で知ってシュタープで武器を作れないローゼマインにピッタリだと思った」とフェルディナンドに言われて(色んな資料を読んでいるフェルディナンド様さすが!)とエックハルトとカルステッドにあっさり納得されています
(古い資料って多分メスティオノーラの書かもしくは地下書庫資料だろうとは思います。一般の貴族はまず読めない資料ですよw)
ユレーヴェの素材には自分の魔力だけで染めた魔石を得る必要があるからフェルディナンドも考えに考えたんだというのは分かるんですが
(まだシュタープを得ていないので武器が限られているから致し方ないとはいえ)ローゼマインが非常識に育ったのはフェルディナンドがこういう時ちゃんと説明してないせいもあるとは思いますね(笑)
《7/18放送分感想》
ハッセ回!ハッセの状況が冬の間にどう変化したかが最初にぎゅっと凝縮されていました。町長の奥さん、本編でも十分怖かったけど絵になると一層怖かったですね。
ブリギッテの衣装の件はだいぶ割愛されていて残念(後でもう少し出てくるかも?)
レーベレヒト似の黒いマルクさんが笑顔で上機嫌なのに少し受けました。
ギュンター父がマントを差し出す場面は本当に泣けますね。
原作ではその後ほかの兵士達も一斉に差し出してきてちょっとローゼマインをほっこり笑わせるのですがそこは割愛でした。
*アニメからの方へ補足メモ*
平民のメダルも城で管理されているので、ユストクスは城の文官としてハッセの町民全員分のメダルを持ち出しています(勿論領主の許可で) 大きな荷物はこれでした。実はユストクスはこれを運ぶ名目で興味のあったローゼマインのレッサー君に乗せて貰いました(策士) あと、領主一族のみが使う闇の魔術の行使も見たかった!!という人です。
魔紙に血判を取ってユストクスがメダルを魔術で自動で探し出す場面は、平民にとって貴族の力の行使が本当に畏怖でしかないのよく分かります。
好奇心でキラキラするユストクスの表情、見ておくようにと言われて必死に嫌悪を堪えて強張ったローゼマインの表情、感情を排し魔術を行使するフェルディナンドの冷徹な表情の対比の構図がさすがでした。
(足から石化するの、やっぱり毎度思い出すのは聖書のソドムとゴモラなんだよね 神の怒りに触れて振り返ったロトの妻も塩の柱にされる
まあこの話はソドミーの語源なので逸話的にはちょっと違うけど
石化イメージからちょっと連想)
本来死体も残らず埋葬もない人間の尊厳のない死 キツイ回でした。
ヴァッシェン、魔術としての初出はハッセでのギュンター父マント洗いですが、呪文がはっきり出てくるのは本編ではインクの作成の時ですね
ローゼマインに聞き取れてなければ書く必要がないですから。
アニメだと動きに声付けるので呪文が書籍より先だったり初出だったりで出てくる率が高いですねv
今回の闇の魔術は「離れろ」と聞こえない状態を作るとこも描いてたので祝詞も入らずで、 エントヴィッケルンの時は上空のフェルディナンドにカメラワークが寄ってたのではっきりw
ホントはこの時は上空で1人ですから他人には聴こえてないわけですが アニメと書籍の表現の違いですねぇ
(祝詞は下記wikiより引用)
https://w.atwiki.jp/booklove/pages/163.html
※の御名が変わる
高く亭亭たる大空を司る、最高神たる闇の神よ 世界を作りし、万物の父よ
我が闇の神 ※シックザントラハトの名の下に
光の女神の定めを破りし者達へ 相応しき罰を」
「御身が御座す はるか高みへ続く階段を閉ざし給え
ncode.syosetu.com/n4830bu/673/
メダル廃棄の全文が本編で出てるのはweb版673話↑リンク先
ローゼマインが行う場面です。
フェルディナンドとローゼマインは魔力認識のバグで御名も同じです。
どうして同じ名なのかについては主にweb版585話にあります。
「魔力が似通っていても、授かっている最高神の御名が同じであることはあり得ぬ。これで別人とは……」 魔力が似ていて、尚且つ、得ている最高神の名前が両方同じということはない。だからこそ、エアヴェルミーンには別人だと認識できなかったようだ。
アニメからの方へ補足メモ*ヴァッシェンとは?
ヴァッシェンですが、術の行使者が落としたいと思うものだけを洗い流す洗浄の魔術です
「洗ったらギュンター父の匂いが消えてるのでは?」という疑問を持たれると思いますがローゼマイン安心して眠れたということは匂いは残されたのだと思います。そこがぱっと見は分かりにくいフェルディナンドの優しさです。
現世だと洗浄すれば基本的に匂いも消えるのが通常仕様なので若干ピンとこないですよね。
後になって洗濯機をイメージした講堂の戦いで「ランツェナーヴェから持ち込んだ危険な物全て」とローゼマインがイメージしたことでトルークの効果まで消えた時の説明が分かり良いですねv
https://ncode.syosetu.com/n4830bu/647/
「君がここに上がれる有資格者だから、回っている最中にあの壁に弾かれなかっただけであろう。私はむしろヴァッシェンが未だに消えていない方が気になる。君は何を落とすべき汚れと考えたのだ?」
(話は横道ですが)
初読の時一応実父のカルステッドが「お父様=おとうさま」呼びで養父のジルヴェスターの方が「養父様=とうさま」
実父の方が丁寧な呼び方なんだなぁってやや不思議でしたがでもこないだふと思ったのが 養父の方が関係性が近い扱いで 血の繋がりがあっても実父は関係性が遠いってことか!とちょっと腑に落ちました。
その延長ですが、町民の前(公式の場面で)「とうさま」と呼ぶのは現世的には少し違和感があったのですが、ここでは領主の娘である自分の立場をはっきり示すために故意に使っているのだと考えると納得できます。
立場と場面によって相手の呼称を変化させる身分社会のきっちりしているユルゲンシュミットなのです。
《7/25放送分感想》
フリュートレーネの夜にライレーネの蜜を求めて女神の泉に向かう一行。
とてもファンタジックで美しい映像の回でした。
泉に入る前に行ったタルクロッシュの討伐。ヒキガエルに似た魔獣が顔に張り付いてきてダームエルに取ってもらうローゼマインが可愛かったです。
その夜、男性は一切入れない魔力障壁の中で大きく伸びていく葉に乗って蜜の採取をするのもファンタジーらしいです。
食事の場面で三つ編みフェルディナンドの食事シーンが丁寧に入ってたのはコミカライズ3部6番外編「神官長とスープ」のワンカットからかと思います。フェルディナンドがイタリアンレストランでコンソメスープを初めて口にした時。
本編の「眉間に皺、難しい表情」描写でフェルディナンドの脳内に一瞬過ぎっていたのが、ヴェローニカとの苦行の様な食事の回想だったということ。
後にコンソメスープはフェルディナンドが真っ先に想う大切な家庭の味になる。この一瞬から書き換わって行ったんだなと思われる凄い一頁でした。
ローゼマインの専属料理人が作る、警戒しなくて良い美味しい食事にお菓子。他者に持たされたお菓子を躊躇いなく毒味できるのは貴族院時代から警戒をよく知るエックハルトには驚きの連続でした。
採集を振り返るフェルディナンド、エックハルト、カルステッドの場面は書籍版3部3のエックハルト視点SSからですね。場所がフェルディナンドの館なのでラザファムが一瞬出てきました!ありがとうございますv
食事の時にエックハルトの驚きのカットが入るのもこことの連動です。
SSを読んでもともかく驚いていました。
web版で読めるユストクスへの土産話も読むと良いですよw
味わい倍増です
本好きの下剋上 SS置き場 - エックハルト視点 ユストクスへの土産話
https://ncode.syosetu.com/n7835cj/38/
書籍3部3エックハルトSSを読むと分かりますが 実はフェルディナンドも後になってあのままローゼマインが泉に落ちても大丈夫だっただろうことに気づいてバツが悪い思いをしていました。
前の日に落ちていて、ローゼマインが冷たくもなく苦しくもならなかったと話していたことを思い出したのでした。
冷静なフェルディナンドがそれだけ慌てていたのだと思うと可愛いです。もうなんだかんだ言ってもローゼマインが大切でしょうがないのは確かです。
エックハルトはそれをフェルディナンドとの会話から知りましたが、敢えて見ぬふり 、フォローのように「それでもフェルディナンド様が助けなかったら大変でした」的なことを言っています。
もしかしたら後になってラザファムとユストクスには話したりもあったかもしれません。

