見出し画像

ビタミンDサプリメントは100μgも必要?

私はビタミンDサプリメントを飲んでいます。
ドラッグストアや通販サイトを見ていると、1日100μgという製品を見かけることがあります。
薬剤師の私は、「そんなに摂って大丈夫なのだろうか」と思い、改めて調べてみました。

100μgという数字に驚いた
ビタミンDサプリメントには、1日100μgを1粒で摂取できる製品があります。
そういった商品があることを知りました。
薬剤師の私からすると、思わず二度見してしまう量です。
というのも、医療現場で使われる活性型ビタミンD製剤は、通常1日0.25〜1μg程度だからです。
数字だけを見ると100倍以上の差があります。
もちろん、この二つを単純に比較することはできません。
サプリメントと医薬品では、同じ「ビタミンD」という名前でも、体の中での役割が大きく異なるのです。
それがわかっていても、驚いてしまう量です。

医薬品とサプリメントは役割が違う
サプリメントに含まれるビタミンDは、体内に入ってすぐに働くわけではありません。
まず肝臓で25(OH)Dという「貯蔵型ビタミンD」に変換され、その後、腎臓で活性型ビタミンDへと変化して働きます。
一方、医療現場で使われる活性型ビタミンD製剤は、この最終段階を経た状態の薬です。
そのため、ごく少量でも十分な作用を示します。
つまり、サプリメントの100μgと医薬品の1μgを、そのまま比べることはできないのです。
だからといって、多ければよいわけではありません。
人間には、体内の調節機構があり、必要以上に活性型ビタミンDが作られないようになっています。
しかし、それだけで「たくさん飲んでも安全」と考えることはできません。
ビタミンDは脂溶性ビタミンであり、体に蓄積します。
また、過剰摂取では高カルシウム血症などの副作用が起こる可能性もあります。
さらに、25(OH)D自体にも一定の生理作用があることが分かってきています。
私自身は、健康な成人が自己判断で100μgを長期間摂取する必要性はないのではと思います。
特に、私が気になるのは血中濃度です
「何μg飲んだか」ではありません。
結果として、血中25(OH)D濃度がどうなっているかです。
一般的には30〜50ng/mL程度が一つの目安とされています。
多量に飲めば、過剰になる可能性があります。
ビタミンDは、摂取量だけでは評価できません。
本当に知りたいのは、「どれだけ飲んだか」ではなく、「体の中でどうなっているか」です。

おわりに
サプリメントは、「多く飲めば、それだけ効果も高くなる」というものではありません。
ビタミンDも同じです。
私自身は、摂取量の数字だけに注目するのではなく、自分の体の状態を考えながら付き合っていく必要があると思います。

まとめ
・ビタミンDサプリメントには1日100μg配合された製品もある
・医薬品の活性型ビタミンDとは体内での役割が異なるため、単純には比較できない
・ビタミンDは多ければ多いほどよい栄養素ではない
・摂取量だけでなく、血中25(OH)D濃度も重要な指標である
・私は摂取量よりも、自分の体の状態を確認しながら判断したいと思っている


いいなと思ったら応援しよう!