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旅の複利効果|私が「シェア別荘」のオーナーになった理由

若い頃に見た景色が、20年後の自分をつくっている。
旅は、消費じゃない。

観光地をまわって、写真を撮って、美味しいものを食べる。それも楽しい。

でも、旅の本質的な価値はそこじゃないと思ってる。

特に、心がまだやわらかい若い頃の旅は、何かがぐっと心の奥まで刺さるものがある

その刺さり方は、10代・20代と、40代では全然違う。

若い頃の旅は、まるで土に水が浸み込むような感じで、何年も何十年も経ってから、気づいたらそれが自分の根になっていることがある。それが「旅の効果は複利」だと思う理由だ。

心が柔らかいうちに、様々な人々や価値観に触れることで、人生ごと変わることがある。

自分がまさにそうだった。

旅先で気づいた「自分は、どこにも属していない」という感覚

その感覚が、日本で生きるモチベーションを与えてくれた。

世界中で出会った、懸命に生きる人たち

若い頃、一人で世界をまわった。行った先々で、自分とは全然違う人生を生きている人たちに出会った。そのひとつひとつが、今でも鮮明に残っている。

🇮🇳 Mumbai, India / スラムの中で生きる人たち

ムンバイのスラム街。ゴミ捨て場の上で、子どもたちが笑顔で、全裸で走り回っていた。あれほど底抜けに明るい笑顔を、自分は生まれてこのかた見たことがなかった。

🇬🇧 London, UK / クールに、誇り高く

ロンドンのビジネスマンたちは、凛としていた。自分の仕事に誇りを持ち、無駄な雑音を気にせず、ただ自分の道を歩いていた。"Cheers"と言って、クールに挨拶して去っていく。純粋に、かっこいいと思った。

🇮🇩 Bali, Indonesia / 自由に、軽やかに

バリで出会った若者は、世界中をバックパックで旅しながら、サーフィンを楽しみ、ITで稼いでいた。そんな生き方があるのか、と純粋に驚いた。

🇲🇲 Yangon, Myanmar / 今を楽しく

ミャンマーの人たちが教えてくれたのは、「細かいことは気にしない」という価値観。苦労があっても今この瞬間を楽しむ。笑顔でいる。人に優しく。難しく考え、難しい顔をしている自分に気づいた。

🇨🇳 China / 他人の目

中国で過ごしながら、心の底から思った。「自分は体裁を気にしすぎているのではないか」と。人目を気にせず、自分のスタイルで生きる人たちを見て、自分の中にある窮屈さに初めて気づいた。


他にも色々とあるのだが、共通することはみんな、きっとそれぞれ苦労を抱えていた。でもみんなそれぞれの社会の中で、明るく、懸命に生きていた。

そしてどこへ行っても、自分はその社会のどこにも属さない「通りすがりの旅人」だった。それが、深く自分の在り方を考えるきっかけになった。


旅先で、そこの社会に属していない自分。何者でもない自分。


それは気楽だった。

でも同時に、「これで良いのだろうか」と強く思った。

第三者として世界を眺めている自分。

その場所で出会った、その人たちが、それぞれの場所で精いっぱい生きている。

だったら自分は——自分が属している日本で同じように、精いっぱい生きようじゃないか。

心の底からそう思った。

外の世界を見たことで、初めて、自分が生きるべき場所が見えた気がした。そして、この先どうやって懸命に生きていこうか、深く考えるようになった。

あの旅がなければ、今の自分はなかったと思っている。


今でも、海外に出るとあの頃の感覚が戻ってくる


歳を重ねると、日常はどんどん積み上がっていく。段々と今までやってきたことが習慣になり、ルーティン化してくる。自分のやり方が確立され、段々と思考も固まってくる。

それ自体は悪いことじゃないけれど、気づいたらその中に、かつて自分が死ぬほど嫌だった、老害化の種を見ることがある。

そんなとき、海外に出ると不思議なほど初心が戻る。

言葉の通じない国で、知らない人から親切にされること。
旅先で出会った人との、短くても印象的な会話。
屈託のない笑顔。

それは自分への気づきを与えてくれる。あの若い頃の感覚が蘇ってくる。それが、今の自分をリセットしてくれる。旅は、時間が経てば経つほど、自分に戻るためのきっかけになる。

実はいま、この記事もバンコクで初心を思い出したから書けている。

旅は素晴らしい。何歳になっても、そう思い続けている。

バンコクの街は、いつもエネルギーに満ち溢れてる

あの感覚を、子どもたちにも体験させてあげたい


そう思うようになったのは、自分に子どもができてからだ。

彼らが大きくなったとき、どんな人間になるだろう。そのことに自分が直接答えを渡すことはできない。

それは、体験を通して自分の肌で感じ、考えるものだ。

自分と違う価値観の人たちに出会うこと。世界のどこかで、懸命に生きている人がいると知ること。ゴミ捨て場の上で走る子どもたちのような、底抜けの笑顔を目撃すること。そういう体験が、人の芯をつくる。

まだ我が家のこどもたちは小さい。

今はまず、自然の中でたくさん遊んでほしいと思っている。泥だらけになって、虫を追いかけて、川に入って、焚き火の匂いを覚えてほしい。そういう原体験が、いつかきっと彼らの土台になると信じている。

子どもが小さい、このかけがえのない今

今は、家族で過ごす時間をとにかく大切にしている。

子どもはあっという間に大きくなる。

一緒に行こうよと言えば素直についてきてくれる今の時間は、本当に短い。

旅は、人生に複利で効いてくる

旅は、その場で完結しない。

帰ってきてからも、ふとした瞬間によみがえる。

写真を見返したとき。子どもが何気なく昔のことを話したとき。もう戻れない時間だったのだと気づいたとき。

旅の価値は、むしろ後から大きくなっていく。

子どもが覚えているのは、高級ホテルの設備ではなく、パパやママと過ごした時間だと思う。焚き火の匂い、朝の光、川の冷たさ。

そういう体験が、静かに人の土台になっていく。

そして親にとっても、子どもと見た景色や、不便な場所で力を合わせた記憶は、一生の宝物になる。

毎年の小さな旅が、10年後、20年後には家族の人格や関係性の厚みになっていく。

そういう時間は、色褪せるどころか、人生の中で少しずつ輝きを増していく。

「旅の複利効果」とは、きっとこういうことなのだと思う。

金融商品への投資もいい。でも、自分にとって旅は、「体験」を通して人生そのものを豊かにしてくれる投資だ。

しかし、旅を続けるには、“気合い”だけでは続かない。

旅の価値を信じていても、子どもが大きくなり、仕事が忙しくなると、旅は簡単に後回しになる。

だから私は、旅を「思いついた時にするもの」ではなく、「自然と続くもの」にしたかった。


家族旅行を「続ける仕組み」をつくることにした


できるだけ家族で旅をしようと決めたとき、一つの課題に気づく。

旅行は、計画することに面倒が付きまとう。宿を探し、できるだけ安いサイトを見つけ、予約して、準備して——忙しい日常の中では、それだけで億劫になってしまうことがある。

そこで知ったのが、シェア別荘という仕組みだった。「NOT A HOTEL」と「SANU 2nd Homeコオーナーズ」。どちらも購入した瞬間から、日本中の拠点が「もう一つの家」になる。

ラグジュアリーな非日常を愉しむ場所と、圧倒的な自然の中で日常の延長を過ごす場所。性格の全く異なるこの2つの仕組みを掛け合わせることで、我が家の旅のインフラは完成した。

「来月はどこ行こうか」が、気軽に言えるようになる。それだけで、家族旅行の頻度はまったく変わった。

今では、NOT A HOTELとSANUで過ごす時間が、家族の定番なった。SANU CEOの福島さんがnoteに書いていた「子どもがSANUに入るときに”ただいま”って言って部屋に入っていく」という話。その言葉が、全部を語っている。この記事には心の底から共感した。

実は、先日本当にSANUにチェックインしてドアを開けた瞬間、その言葉が出てきて本当に驚いた。


かけがえのない思い出を作りながら、資産として子どもに残す


家族との体験を積み重ねながら、資産として子どもに譲れる仕組み。

少なくとも私にとっては、単なる宿泊費の前払いではなく、家族との時間を確保するための仕組みとして価値があった。

毎年の旅行費用を予め資産にしておき、その資産はいつか子どもに渡せる。時間という最も有限なものを、最も価値ある形に変える。感情的にも、経済的にも、両立できる選択がここにあると思っている。

お金の話をすると途端に興ざめする人もいるかもしれないが、自分は逆だと思う。大切なものに対して、長期的・合理的に向き合うことは、その大切さを証明することだ。

かけがえのない思い出を家族と作れて、資産として子どもに残せる。

「思い出の複利」、そして「資産としての複利」。

そういう仕組みが存在するなら、自分にとっては、こういう選択肢がすごく合理的に感じた。


旅の効果は、何十年も後に静かに効いてくる


若い頃に旅した体験が、今の自分をつくった。今、子どもと過ごす旅が、20年後の彼らをつくる。
私たち親にとっては、こども達と過ごした旅の思い出は、何十年後にはかけがえのない人生の宝物になることだろう。

旅はお金を使うことじゃなく、時間に意味を与えることだと思っている。だから、できるだけ旅を続けたい。家族と一緒に、できるだけ多くの景色を見たい。

その記憶が、いつか彼らの人生の支えになり、私たちの宝物になったなら。

子どもが大人になったとき、私たちとした旅を覚えていてくれたらそれだけで、じゅうぶんだと思う。


🏠「シェア別荘」とは

🏠「ホテル」と「シェア別荘」なにが違うか


シェア別荘の「予約の実際」や「資産性」、「他サービスとの比較」については、別の記事で詳しく書いています。
関心のある方は、マガジンからまとめて読めるようにしているので、よければご覧ください。


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