AI時代の創作メモ|「人柄」が文章の価値をつくる時代。ニュースのコメント欄が面白い理由(#創作論 #Web小説 #note #エッセイ #書籍化 #生成AI #画像生成AI)
こんにちは。こんばんは。
普段はラノベを書いている「うら表紙」と申します。
AIの普及によって、
「情報」そのものの価値が大きく暴落しました。
知りたい情報があれば、AIが数秒で探して来てくれる時代です。
そんな世界で、人がわざわざ文章を書き、
それを誰かが読む理由とは何なのでしょうか。
最近、ひとつの答えになりそうなことに気がつきました。
ネットのニュース記事を開いたとき、
本文を読み、そのまま流れるようにコメント欄を
読んでいる自分に気付いたのです。
冷静に考えてみるとおかしいですよね。
客観的で正しい事実が書かれているのは、
間違いなくニュースの本文です。
それなのに、
なぜか見ず知らずの他人が書いた
短い感想の方に惹きつけられてしまう。
SNSも同じですよね。
なぜか赤の他人が書いたポストや、
それに反応する人々のポストを追ってしまう。
佐藤二朗さんのパワハラ騒動が世間を賑わわせていますが、
私たちはフジテレビの公式発表よりも、
公式発表を受けて世間がどう反応しているかの方に、
明らかに強い関心が向いています。
つまり私たちは、
情報を読んでいるようで、
実は「情報に触れた人」を読んでいるのではないでしょうか。
そこには
個人の偏見や怒り、
あるいは手放しの共感といった生々しい感情があります。
そして、
その感情に触れることで、
「自分ならどう感じるだろう」
「私はこの人には共感できない」
と、自分自身の立ち位置を確かめているのだと思います。
たとえば、
「あるルールが変更された」
という事実だけだと人はあまり反応しません。
けれど、
「あるルールが変更されたことで高校生が困っている」
とした途端、多くの人が反応します。
私たちが知りたいのは、
出来事そのものだけではありません。
その出来事が、
人にどんな影響を与え、
人がどう受け止めたのか、
そこに価値を感じているのです。
結局、私たちは、
人にしか興味がなく、
人を通さないと情報の価値を感じられない
ということの現れでもあると思うのです。
では、私たちが見ているのは
その人自身なのでしょうか?
私は少し違うように思います。
私たちが惹かれているのは、
「その人」ではありません。
その人が物事をどう見て、
どう解釈し、どう感じたのか、
つまり、その人だけの「世界の見え方」です。
情報に対する反応は、
その人の価値観や経験、考え方を映し出す鏡です。
私は、その鏡に映るものは「人柄」だと思っています。
ひとつの出来事が起きたとき、
怒る人もいれば、悲しむ人もいる。
肯定する人もいれば、否定する人もいます。
反応は決して一律ではありません。
事実に対して、
どの角度から光を当て、どう解釈するのか。
その「独自の視点」や「物事の捉え方の癖」にこそ、
「人柄」とでも呼ぶべき
その人の心の輪郭が浮かび上がっているように思うのです。
尊敬できる人柄。
優しい人柄。
明るい人柄。
誠実な人柄。
愉快な人柄。
独特な人柄。
人が集まる人の「人柄」が様々であるように、
文章から感じる「人柄」もまた様々です。
AIが情報を生み出せる時代だからこそ、
その情報を「どう切り取ったのか」という部分に、
人の興味関心はますます向かっていくと思います。
だからこそ、
これからの私たちが文章を書くときに意識すべきは、
「自分はそれをどう切り取るか」
「自分はそれをどう感じたか」
という、主観にまみれた自己開示だと思うのです。
それこそが、
これからの時代にあえて文章を書く価値なのだと感じています。
あとがき:
創作論や哲学めいたことを発信している私ですが、こういう狭い界隈だと必ず衝突する主張も横並びになるんですよね。以前は「うわっ」とモヤモヤすることもあったのですが、今はそれも含めて楽しめるようになりました。それこそ、文章の人柄が十人十色であることの現れですよね。他のプラットフォームが均質化していることを思えば、正反対の記事が横並びになる環境というのは、とても健全で多様性に満ちた素敵な場が保たれていることの証拠なんだと思います。
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カランコロン

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