【回復の記録⑭】 母が消えた日|見捨てられ不安の爆心地と、「持ってしまうこと」への恐怖
これは、言葉になる前の記録。
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回復の記録|鎧を脱ぎ、愛へ還るまで 14話目。
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回復の記録⑬ 自己完結という砂漠 |「消費」される性を超え、契約の充足へ還る
1|十歳の冬、世界が半分消えた日
幼い頃から父と祖母、そして母と4人暮らしだった。
思い返せば、
「この人は本当に実の母親なんだろうか」
「私は愛されているのだろうか」
と疑問に感じるほど、いつも近くにいるのに、母はなぜか遠い存在だった。
父は母を悪く言い、母は父と祖母を悪く言っていた。
家族での和やかな会話や、笑顔の団欒というものを見たことがなかった。
目を合わせて、コミュニケーションするということを知らなかった。
好きでその形になったはずの、大人たちの身勝手な冷戦。
母がよく零していた「AB型の変人たちの中で私だけが辛い」という呪いのような言葉。
だからあの日、その疑問が確信に変わってしまった気がした。
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