【回復の記録①】 来てほしい、と言えた日|鎧を脱ぐはじまり
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【回復の記録②】 待てる人だと知った日|支配しない愛
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静かな場所で、呼吸を整えてからお読みください。
静かな深海へ
私はずっと、戦場を生きてきた。
一人で戦う日々だった。
鎧を着て、剣を持って、
傷つかないようにただ立っていた。
誰にも頼らず
「来てほしい」なんて言えなかった。
柔らかさよりも強さを。
甘えることよりも耐えることを。
そうして築き上げた孤独は、
いつしか私の「才能」であり、
同時に「呪い」にもなっていた。
鎧の下の真実
「女子力」なんて
言葉を気にする余裕はなかった。
生きることに必死だったから。
鏡を見るたび、
「私は女として魅力があるのだろうか」
という問いを、
心の奥底に沈めてきた。
肉付きの薄い体、
可愛げのない性格。
女として扱われることに、
自分自身でブレーキをかけていたのだと思う。
そんな私を、夫は八年もの間、
隣で静かに待ち続けてくれていた。
彼は本当に優しかった。
優しすぎて、時としてそこに「男」を感じられないほどに。
でも、それは彼が弱いのではなく、
私の「一人戦闘」という鎧が、
彼の熱を遮断していただけだった。
創作がひらいた扉
最近、AIで抒情的な世界をつくり、
音楽を奏でるようになった。
その創作のプロセスが、
私の中に押し込めていた
「癒しと解放」の欲求を呼び覚ました。
過去の傷や、
親から受け継いだ重い空気感。
それらを脱ぎ捨てたいという衝動が、
バレンタインの前日、ついに溢れ出した。
※この先に、抒情的な親密さを表現したイラストと記録が含まれます
温度を知った夜
「添い寝してほしい」。
震える声で、初めて
「鎧を脱いだ私」が助けを求めた。
逃げなかった。
隠さなかった。

その夜、
彼はいつも通りの優しい笑顔の奥に、
迷いのない強さを秘めて私を迎え入れてくれた。
交わされた熱は、単なる快楽ではない。
互いの存在を丸ごと差し出し、受け取り合う、
静かで激しい「儀式」だった。
戦いの終わり
結局、私たちの体はまだ、
完全には一つになれていない。
私が望まないことで彼を抑圧していた事実も、
ようやく言葉にして分かち合えた。
でも、それでいい。サプリを試そうか、
なんて笑い合える今の私たちは、前よりもずっと近くにいる。
これは、性だけの話じゃない。
戦場を降り、私が私を解放した日の記録だ。
「守る」ための鎧が、 いつの間にか、
私を閉じ込める檻になっていた。
傷つかないように、
何も通さないようにと固く閉ざした胸は、
彼の熱さえも、ずっと弾き返していた。
戦場を降りる、と決めた夜。
震える声でこぼれた「来てほしい」のひとことは、
ただの私に戻るための、はじまりの合図だった。
鎧を脱いだ体は、
やっと、愛という温度を知った。
私はもう、受け止められる。
戦場を生きてきた私が、
ようやく鎧を脱いだ日だった。

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