バンドブームの君の街
BOØWYやTHE BLUE HEARTSなどを初期微動として、80年代の末期から90年代初頭にかけて一気に沸点に達したバンドブーム。当時の話としてJITTERIN'JINNの曲と思い出を振り返るシリーズの本日は3日目。
ジッタリンジンは高校2年生の後半から3年生の最初の頃までハマりにハマって聴きまくってはいましたが、雨の日限定のバス通学のお供にウォークマンで聴くことはなかったと記憶しています。
やっぱり高校って日常生活の延長線上なのでそんなにテンションを上げていくような場所ではないし、思い入れと思い込みなんて本当に紙一重だから、曲に感情移入しやすい自分が教室で空回りしないようにって無意識で思っていたのかも。
ちなみに、前にも書きましたが1年生の時は渡辺美里さんのアルバム、2年生は永井真理子さんのアルバムをそれぞれ雨の日のバスの中では聴いていました。
BOØWYやTHE BLUE HEARTSではバスの中で無意識のうちについ歌ちゃいそう(^^;だから聴くなら女性ボーカルだなと。でもジッタリン・ジンでは生々しすぎて学校で誰かの顔がみれなくなったり、何か聞かれた時にテンパってわけのわからないことは喋ってしまいそう(^^;
ということで、美里さんや永井さんのように爽やかで清らかな上に学校生活には直接リンクしない距離感のアーティストを選んでいたのは我ながら納得であります。
ジッタリン・ジンは土曜日の昼下がりや日曜日にベッドに寝転びながら繰り返し聴いていたイメージがすごくあるんですよね。
あの頃の週末は今とは全然違って、土曜日でも半日授業があったけど、帰ってからの半日と日曜日の丸一日の休みがもの凄く長く感じられました。月曜日に学校で友達と会うと何だか久しぶりに感じる時もあったぐらい、週末の一日半は独立した、学校とは別の世界にいるような感覚でした。
だからこそ、ジッタリン・ジンが合っていたのかも。「相合傘」や「アニー」ってポップだけど現実には起こりえない、でも起こっても不思議じゃない。なんならやってみようかなっていう絶妙の世界観ですよね。
「相合傘」は傘も差さずに走りすぎてく男の子の後ろ姿をみかけた女の子が相合傘で歩く姿を夢見る話ですが、現実的にはなかなか難しいですよね。逆のパターンでも難しい。素敵な歌詞ですけど。
そもそも、突然の雨降りで相手が傘を持っていなくて自分は持っている帰り道で、相合傘に誘う以前に傘を貸すだけでも結構な難易度に感じます(^^;それで仲良くなるというよりもともとある程度の関係性がないと。
一方、「アニー」は隣のクラスから出てきた女の子に一目ぼれした男の子がいてもたってもいられず自転車に乗って女の子の住む街にふらふら行ってみたり、あれこれピュアに考えたりする話で、これは間違いなくやってましたね。
私の高校はJRの沿線に住んでる人が多く自然と駅や駅前で遊んでいたので、「ああ、この街にあの子住んでるんだ」とか「この中学出身なんだね」とか。駅で偶然会っても話し掛けたりはしないけど、アニーの主人公と同じようなことを考えていましたね。
街も活気があって大らかで、何気ないことが嬉しかったり楽しかったり。そんな時代にジッタリン・ジンを聞きながら高校生活を過ごせたのは、今思えば贅沢で幸せな時間でした。
