読書まとめミニ『漫画 サピエンス全史 文明の正体編』
『漫画 サピエンス全史 文明の正体編』ユヴァル・ノア・ハラリ 原案
概要
前編に引き続き、漫画版を読みました。
前後編だと思ってたら巻末に次回予告があったので、3巻目が出る予定があるようです。予告によれば、資本主義や帝国主義への主張があるはず。リアル風ジョークが多い本なので若干疑ってますが、期待して待ってます。
2巻目にあたる文明の正体編では、ホモ・サピエンスに起こった狩猟採集民から農耕民への変化、築き上げられた物語の功罪について説明されています。1巻目では、遠い昔の話、生物学・考古学の印象でしたが、2巻目では時代が下り、歴史学に寄ってきます。
簡単ながら興味を惹かれたところをメモしておきます。
① 農耕が余剰を生み、余剰が欠乏感を生む
狩猟採集から農耕へ、1万2千年前の農業革命。穀物は蓄えることができるので、未来を考えるようになった。未来への不安と心配が、数字の概念を生み出し、国家を作った。
未来への蓄え=余剰が、贅沢の罠を張る。本当に必要なわけではないものを作り出すと、その余剰は、すぐに「必要」に変わる。余剰がない・少ないことへの欠乏感。生きるために穀物を育てるはずが、穀物を育てるために生きている。時間を節約する道具がいくつも作られたのに、私たちはいつも急かされている。
② 永遠の真実はない、虚構を盾にした責任逃れ
人種や階級は、生物学的な必然性ではなく、文化に影響を受けたもの。ジェンダーも、生物学的な差異以上に文化に影響を受けている。文化とは、サピエンスが作り出した虚構。虚構が法律を生み、法律が虚構を強固にする、共犯関係。
③ この物語で誰かが苦しむか、考えて議論する
新しい物語を信じさせるのは難しい。世界を変えたいなら、既存の物語から出発して、新たな物語を作っていく。虚構の否定とは、別の虚構を信じること。
信じるも信じないも、行きすぎると危険。バランスを見つけるのが政治の役割。我々ひとりひとりが物語を変える力を持っている。フェミニスト革命のように、世界は短期間で平和裏に変えられてきた。今の物語、新しい物語で誰かが苦しまないか?を考える。
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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。