読書まとめ『5歳までの魔法の「おしごと」』→子どもを大人の世界に歓迎する
『子どもの才能を伸ばす5歳までの魔法の「おしごと」』丘山 亜未
一言で言うと
子どもを大人の世界に歓迎する
概要
モンテッソーリ教育に基づいた「おしごと」による育児を解説する本です。娘がお手伝いをしたがるようになったので、参考になりそうかなと思って読んでみました。
「おしごと」を通して、子どもが大人の世界に入り込めるようにする、というニュアンスを感じました。娘が2歳になってから、自分がやりたいことを明確に伝えてくるようになりました。おもちゃのスマーポホン(本人談)を耳にあてて「はい、はい、じゃあねーバイバイ」とやってたり、大人のマネごともしています。大人のやっていることに興味を持ち、自分も同じことをしてみたい、という欲求が強くなっているのではと思います。その欲求を抑えつけて蚊帳の外に置くよりも、歓迎して一緒に過ごす方が、子どもも親もうれしいはず。
大人にとっては造作もないことが、子どもにとっては「おしごと」になることも。本書には、子どもにお願いできる「おしごと」の例がたくさん掲載されています。ウチの娘の場合は、洗面所の電気をつける、洗濯物をカゴに入れる、湯加減をチェックするなどを「おしごと」にして、風呂に誘い出すことに成功しています。
本稿では、本書からの学びを3つ共有します。
① 待つも育児
大人はいつも時間に追われています。子どもに対して「早く着替えて」「テレビはおしまい」など、行動を時間で区切る声かけをしてしまいがち。自分の行動を省みても、「待てない大人」だなと思うことばかりですね。
本書では、子どもの行動を待たないことで、子どもが自分でできるようになる大切な時間を奪っている、と表現されていました。急いでいるときこそ「待ってるね」と声かけをして、安心感を与えてあげましょうと。
私も、保育園に行く前の身支度を手伝おうとして、娘に嫌がられてむしろ準備が遅くなる、ということがよくあります。時間はかかりますが、娘は自力で身支度ができます。早く保育園に連れて行かなきゃ、という大人の都合で手伝おうとしちゃうんですよね… 時間のムダ使いには気をつけつつ、子どもの行動を「待てる大人」にならねばと思いました。
② やりたい欲求を「おしごと」に
モンテッソーリ教育では、5歳までに五感を使うこと・色々な運動をすることが重要だとされています。5歳までの期間は、あることに対して強い興味を持ち、その行動を繰り返す「敏感期」と呼ばれます。この期間のインプット・アウトプットが、発達に影響を与えるのだとか。
そこで、子どもが興味を持ったことを「おしごと」に置き換えて、やらせてあげるようにします。例えば、テーブルに登りたがる子に対して、絵本を読んだりテレビを見せたりしても、その子の欲求は満たされません。クッションや布団などで山を作って、よじのぼる「おしごと」を存分にさせてあげることで、テーブルに登りたい欲求を代替することができます。ウチの娘も料理に興味津々な様子なので、トマトのヘタを取るなど、安全な範囲で「おしごと」をしてもらうようにしてみました。
技術の発達で生活が便利になる一方、日常で経験できる動作は少なくなっています。自動ドアや食洗機、さらにはクレジットカードや電子マネーの普及で、現金の計算もすっかりやらなくなりましたね。大人にとっては当たり前の動作でも、子どもにとっては目新しい動作はたくさんあります。子どもが何に興味を持っているか観察して、様々な動作を経験させてあげるようにしたいと思います。
③ 感情を受け入れる、行動は制限する
子どもがやりたがっていても、「おしごと」として渡せないこともあります。ケガの危険があったり、どうしても時間がなかったりする場面はありますからね。
その場合は、子どもの「やりたい」欲求を認めた上で、「おしごと」にはできない理由を伝えるようにします。モンテッソーリ教育では子どもであっても対等な人間として扱うので、大人に対するのと同じように理由を説明するんですね。「どうせわかってくれない」とは思わず、子どもにわかる言葉を選んで対話をします。
子どもの欲求に応えることに関連して、甘えさせる と 甘やかす の違いが印象的でした。甘えさせるのは子どもの欲求を満たす(ex.テレビが見たい)こと、甘やかすのは大人の欲求を満たす(ex.テレビが見たいと騒ぐのをやめさせる)ことだそうです。前述の身支度を急がせる行動は、完全に大人の欲求を満たそうとしてますね。
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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。