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[安全の仕事] 現場のモチベーションを下げずに安全レベルを上げる安全巡回!

​安全担当者や現場リーダーの皆さん、日々の「安全巡回」が単なる「間違い探し」や「帳面消し」になってはいませんか?

​せっかく現場に足を運んでも、作業者に煙たがられたり、形だけの報告書が増えるだけでは、本当の意味で災害を防ぐことはできません。私が大切にしているのは、現場のモチベーションを維持しながら、着実に安全レベルを引き上げる巡回です。

​今回は、私が実践の中で気づいた「安全巡回・パトロール・モニタリング」の定義の使い分けから、現場の本音を引き出すコミュニケーション、そして結果を成果に変えるフォローアップまで、そのエッセンスをまとめました。 


​1. 似て非なる「3つの活動」を使い分ける

​まず、活動の目的を明確に分けることから始めます。

  • 安全パトロール:チーム巡回と位置づけました。多数の目で確認し客観的にチェックする。

  • モニタリング:作業の一連の流れをじっくり「観察」し、色々な角度からズレがないかを確認する。

  • 安全巡回:現場を歩き、確認とコミュニケーションを通じて「異常」と「変化」を早期に発見する。



​2. 巡回の「目的」と「目標」を履き違えない

​今回は「巡回」をテーマに話していきます
。「歩くこと」自体が目的になってはいけません。ここを混同すると活動は形骸化します。

  • 目的:災害未然防止。すべては「仲間を怪我させないため」にあります。

  • 目標:異常の発見。現場に潜む小さなサインを見逃さないことです。

​具体的には、以下の3つの視点で「異常」を探します。

  • 不安全状態(物・環境):設備の故障、通路の荷物、照明不足など。

  • 不安全行動(人):手順の省略、無理な姿勢、近道反応など。

  • 作業者の体調:顔色や動きのキレ、無理をしていないか。


​3. 「3現主義」で真実を知る

​安全巡回の核心は「3現主義(現場・現物・現実)」にあります。

自ら現場に立ち、現物に触れ、現実をその目で確かめます。

​また、巡回は最高のコミュニケーションツールです。「最近どう?」という何気ない会話から、作業者の体調確認を欠かさず行います。顔色が悪かったり、動きに違和感がある時は、対話を通じて早めに休息を促す。これも立派な災害防止です。


​4. 現場を警戒させない「聞き取り」の極意

​現場の本音を引き出すには、聞き方にコツがあります。

  • 日常の関係性貯金:巡回時以外でも声をかけ、信頼関係を築いておく。

  • 否定から入らない:良いことも悪いことも必ず理由があります。まずは「肯定」から入り、理由を丁寧に聞き取ります。

  • 興味を伝える:粗探しではなく「理解しに行く」姿勢で接することで、相手の警戒心が解けます。


​5. 巡回を支える「三種の神器」

​エビデンスとスピードのために、私はこの3つを必ず携帯します。

  • カメラ:正確なエビデンスを残し、振り返りの資産にする。

  • 手帳・メモ:現場のリアルな声を逃さず記録する。

  • 携帯電話:異常発見時、その場で即座に連携・報告を行う。


​6. 「やりっぱなし」にしない、丁寧な出口戦略

  • Good Pointの記録:ダメ出しだけでなく、良い取り組みを褒めることが協力体制を作ります。良くも悪くも相手にとっては記憶に残るものです。

  • 徹底したフォロー:是正や改善が必要な事項は、完了するまで伴走します。「指摘するだけ」「言って終わり」では意味がありません。また周りの信頼も損なってしまいます。

  • 本人への直接フィードバック:上長報告以上に、本人へのフィードバックを大切にします。丁寧に伝えることが次への信頼につながります。「言ったり言わなかったり」というブレをなくし、一貫した基準で伝えましょう。


​終わりに

​巡回される側は警戒心が強いものです。常に一貫した基準を持ち、ブレず、例外を作らず、誠実に向き合い続けること。それが、現場のモチベーションを保ちながら安全レベルを底上げする、唯一の道だと信じています。

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