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裁量労働制の拡大、ちょっと待ってほしいと思う理由

最近話題になっている裁量労働制の拡大について、私は正直かなり慎重であるべきだと感じている。裁量労働制は、仕事内容や成果が明確な職種であれば機能する仕組みだと思う。しかし、日本企業の多くはそこまで職務が明確に定義されていないのではないか。

実際の現場では、役割分担は想像以上にあいまいだと感じる。誰かがこぼれ落ちた仕事を拾い、突発的な対応をし、いわば“ポテンヒット”のような貢献で組織が回っている場面も少なくない。こうした見えにくい働きは、成果ベースの制度では評価されにくく、結果として対価が低くなる可能性があるのではないかと危惧している。

制度そのものを否定したいわけではない。ただ、職務や成果の基準が十分に整理されないまま対象だけ広げるのは、現場とのミスマッチを生む気がしてならない。裁量を拡大する前に、まず仕事の定義をはっきりさせることが先ではないか、と私は思っている。

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