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🇫🇷南フランス一人旅|心が動く空を探して

2025年、デンマークを離れようと決めた頃、南フランスを訪れた。その頃に書いた文章を、少し編集して載せたいと思う。

最初に訪れたのは、画家ポール・セザンヌの故郷、エクス=アン=プロヴァンス(Aix-en-Provence)。
セザンヌが何度も絵を描いたという丘の近くに滞在した。

その後は、「アヴィニョン橋の上で」という歌で有名なアヴィニョン(Avignon)へ。
サン・ベネゼ橋のふもとでは、驚くほどたくさんの四葉のクローバーを見つけた。

そして、最後に訪れたのが、ゴッホが『夜のカフェテラス』を描いた街、アルル(Arles)。

フランス旅行というと、日本ではパリ(Paris)を思い浮かべる人が多いかもしれない。
けれど、私が訪れた南フランスには、また違った魅力があった。
画家ゴッホも、明るい色彩を求めてアルルへ移り住んだと言われている。

旅に出る前、私は少し寂しい気持ちでいた。
すでにデンマークを離れると決めていたけれど、心のどこかではまだ、「私の空はデンマークにしかない」と感じていたのかもしれない。

この場所で感じたやさしさや、子どもの心で笑えた時間は、私にとっての救いだった。
だから、それ以外の新しい空を探すことに、どこか後ろ向きな気持ちがあったように思う。
でも、アルルの街で朝を迎えたとき、旅を続ける限り、世界のどこかでまた“私の空”を見つけられる気がした。

数日の旅だけでは、フランスのことはわからない。
ただ、鱗雲を見上げながら、どこの国の空にも違った美しさがあると感じた。

思い返せば、私はもともと「空」を感じたくて旅に出たのかもしれない。
これからも旅を続けるのは、デンマークより素敵な何かを探すためではなく、新しい自分に出会うため。

旅をするということは、
「きっとまた空を見て心を動かせる日がくる」
と、自分自身の直感や感性を信じることなのだと思う。

人や場所とのさよならは、いつだって切ない。
でも、今でも思い出せる。
あのとき感じた空の青さ、旅や音楽のあたたかさ、そして、つめたさ。
それらすべてが、今も私の中にある。

愛した日々を忘れるのではなく、やさしさに変えること。
それが未来の私に出会う切符になる。

やさしさをくれた愛しい世界が今も私の中に生きていると思えたとき、少しだけ勇気が湧いた。

旅の途中で出会った人たちも、私自身も、これからもっと自分の世界を愛せますように。

そして、みんなの旅路がうまくいきますように。

このさよならは、きっとやさしさにつながっている。



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