見出し画像

ギリシャ人はサントリーニ島に行かない|アテネ&クレタ島ひとり旅

ざらりとした異世界、アテネの街

ギリシャ旅行のはじまり、首都アテネは、思っていたよりずっとざらついていた。

街はタバコと車の排気ガスの匂い。
夜の街を走るバスの車内は薄暗く、リュックサックを前に抱えて緊張しっぱなしだった。

ビーチへ降りるための階段が崩落して怪我をしたり、割高なお土産を売りつけるターゲットにされたりもして、街の第一印象はあまりよくなかった。

ただ、街の中に当たり前のように古代遺跡がそびえていたり、猫たちがごはんをもらいながら人と共存していたり。
どこか違う時代に生きているかのような不思議な空気感は新鮮だった。

それに、1日目に訪れたシーフードレストランのパスタは、後にも先にもこれを超えるものがないほどの絶品だった。

他の店で頼んだ同じメニューは別物だったので、
本当にここのシェフの腕がよかったのだと思う。

📍Thinalos Seafood Restaurant - Θίν'αλος

ギリシャ人のおすすめは?

そもそも、フランスよりもイタリアよりも先にギリシャを訪れたのは、通っていた大学のギリシャ人クラスメートが二人とも、とてもユニークで素敵な人たちだったから。

旅行前にギリシャでおすすめのレストランを聞いたら、二人とも寿司屋を勧めてくれた。
寿司なら日本。もちろんどちらも行かなかった。

ただ、粘ってもう一度聞いて教えてもらった伝統料理「ムサカ (Moussaka)」は、本当に美味しかった!

ラザニアに似てるけど、主役はナス。
量が多くてもペロリといける背徳メシ。

📍 Stone Athens

レストランで時々、食後にサービスしてもらえるお酒「ラキ (Rak)」も、爽やかで好きだった。
やっぱり、現地のものが1番!と思ってしまう。

レストラン前の空き地にくつろぐ、貫禄たっぷりな猫。

アテネの次の目的地選びも、アドバイスに従った。

二人が口を揃えて言ったのは、
「ギリシャ人はサントリーニ島にもミコノス島にも行かない」
ということ。

白くて美しいあのリゾートアイランドも、村上春樹の創作の地も、現地の人々からするとまさに“観光客向け”な場所らしい。

それでおすすめされたのが、クレタ島だった。

鮮やかな港町、ハニアの休日

ギリシャ最大の島、クレタ (Kriti)までは、アテネ (Athens)からの格安航空便も多く、アクセス良好。

島の空港は、ハニア (Chania)イラクリオン (Iraklion)の二つ。
それぞれが離れているので、短期滞在ならどちらかに絞り、航空券購入時の行き先選択に注意した方がよい。

そしてその二択なら、「絶対ハニア」らしい。

(イラクリオンも博物館や遺跡などがあって歴史好きにはたまらなさそうだけど、バカンスをゆっくり過ごすにはちょっと都会すぎるとのこと。)

結果、ハニアで大正解。
ベネチアやオスマン帝国など、さまざまな文化の影響を受けて築かれた港町の景観が、心を自由にしてくれる。

空、海、街が1日をとおして太陽と共に姿を変え、
そのどれもが鮮やかで見ていて飽きない世界だった。 
街明かりが反射する夜の港。静かな石造りの道を辿れば、
どこかダンジョンに迷い込んだかのような気持ちになる。


ふらっと寄ったタベルナ(大衆食堂)で伝統料理「カラマリ(Calamari)」を注文。

これが大当たり。

「焼いただけでイカってこんなに美味しいの?」
…と、イカで世界の広さを感じさせてくれた。

📍 Κάπαρη - Ελληνική Κουζίνα | Kapari - Greek Restaurant Κάπαρη Δημιουργικές Γεύσεις

猫とグルメと、旅の記憶

食べて、猫の写真を撮って、また食べて。
ほとんどそれだけの旅だった。

港の食堂前で“まかない”を待つ、エレガントな猫。


けれど実は、このあとちょっと不思議な体験をすることになる。

その話は、また次回。


いいなと思ったら応援しよう!

🫧青田凪 / homeを探す旅 よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!