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3年間の海外生活後、バーンアウトになった話

前回の記事に書いたように、昨年は半年ほどバックパック一つでヨーロッパを旅していた。
基本はWorkawayというプラットフォームを使って住み込みボランティアをし、時々、友達の家にもお世話になった。
この旅の前は、約2年半、さまざまなかたちでデンマークに滞在していたので、合わせると3年ほど海外で生活していたことになる。

旅を終えた後、数ヶ月、バーンアウト(燃え尽き症候群)のような状態が続いてしまったので、そのことと感受性の回復について書きたいと思う。

バーンアウトと聞くと、頑張って働き続けた人がなるイメージがあると思う。私もまさか、気楽で自由なものだと思っていたバックパック旅でそんなことになるとは思ってもみなかった。

ただ、振り返ってみれば、移動やトラブル対応、計画を立てたり変更したりをし続けながら一人旅を続けるのは、なかなかハードなものだった。正直、フルタイムで働いていた頃よりずっと大変な半年だったと思う。

結論を書くと、私にバーンアウトが起きたのは、移動が続き過ぎたこと、疲れたりトラブルに遭った時に、一度止まる選択をするのが遅れてしまったことにあると思っている。

良くも悪くも、その時の運やタイミング、いろんな要素が重なって旅は成り立っている。だから、体調を崩したり、「今ちょっと悪い方に傾きかけてるな」と感じたりした時は、少しお金がかかったとしても、合わない場所から離れるなどして思い切って休んだほうがいい。

そういう自分の変化に気付いて対処すること、自分を自分で守れるようになることは、これから、旅以外でも必要だなと思う。

異変を感じ始めたのは、旅を始めてから2〜3ヶ月経ってからのこと。
旅をしても言葉が降ってこなくなり、日記も、趣味で続けていたエッセイも書けなくなってしまった。

疲れが溜まってきていた頃に、トラブルが連続したのが原因だったのだろう。
本当はイタリアの後、アルメニアへ行き旅を続ける予定だったけれど、早めに日本に帰国した。

日記どころか、友達からの連絡にも返信ができなくなった頃、さすがにまずいと思い精神科を受診。
抑うつ気味かもしれませんね、ということで「トリンテリックス」という薬を1〜2ヶ月ほど服用した。

ただ、それを飲んだからといって、後回しにしていた連絡に返信できるようになるわけではなかった。トリンテリックスはゼネリックのない比較的新しい薬ということもあり、治療代もかさみ、結局、服用は中断した。

※薬の服用や効能、中断後の副作用などは人によって異なるので、必ず医療機関で確認してください。

薬を中断しても、特に変化はなかった。そもそも抑うつだったのかどうかさえわからない。精神的な病というのは、なかなか難しい。病院でも、薬と早寝早起き、運動くらいしか提案してもらえなかった。

バーンアウトによって、言葉がわいてこなくなったのと同時に、人間関係を維持できるキャパがグッと狭くなった。

世界中に友達がいることも、昔からの友達と今でも連絡が続いていることも、とてもありがたく大切に思っていた。けれど今、連絡が続いているのは、身近な友達の中でも同じような経験を共にしてきた2人の友達だけ。それ以外の友達には、ほとんど返信できないままでいる。

一時的なものかもしれない。また旅で出会った人たちとどこかで再会することもあるかもしれない。けれど、今はメールもソーシャルメディアもほとんど利用していない。

懐かしい友達の近況を知ると、あたたかい気持ちになることもあったけれど、今はそういう時期なのだと割り切っている。感性が戻ってきた頃に、きっと人間関係の縁もまた動き出すと信じることにした。

しかし、感性というのは、どうやって戻ってくるのだろう?

そもそも、私はこの感性(私にとっては「言葉が降ってくるような感覚」)を、以前にも長いこと失っていた。
それは「子ども心」とも通じるように思う。

それを思い出したのは、仕事を辞めて初めての海外留学で滞在したフォルケホイスコーレでのことだった。

そこでは、うつ病などとの向き合い方も、日本とはかなり違うと感じた。

▶︎それについては、以下のnoteで紹介している。


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