『医者が教える最強の不老術 細胞レベルで若返る食事と習慣のすべて』はアンチエイジングのバイブル
前回の記事では老化のホールマークスという概念について書きました。
この記事の中で『医者が教える最強の不老術 細胞レベルで若返る食事と習慣のすべて』というオーディブルを紹介しました。
今回はその内容について説明していきましょう。
私は音声化された書籍があれば、なるべく紙の書籍でなくオーディブルのようなオーディオブックを利用します。
オーディオブックだと歩きながらでも利用できますので、とても気に入っています。
アマゾンのオーディブルでは、小説をはじめ全ての分野の音声化が最新作も含めて毎日のようにリリースされていて、作品数は数十万点です。
さて、今回紹介する本の著書のマーク・ハイマン氏はクリントン前米国大統領と一緒に健康問題に取り組む活動をしている有名な医師です。
この作品は聴き放題サブスク対象外で、価格4,000円、再生時間16時間2分、紙の本でのページ数460ページとアマゾンのオーディブルの中でも購入するのに高いハードルがあります。
私はサブスク会員ですが、会員割引で2,800円です。
2倍速で聴きましたが、それでも8時間かかりました。
しかし、その価格とボリュームに値するものであり、アンチエイジングについて網羅的で、2~4冊分の価値があると思います。
なお、書籍で買えば価格2,200円で、アマゾンキンドルであれば価格1,980円です。
あまりにも膨大かつ網羅的でありますので、まず全体として各章の概要を書きます。→A
次に私が特に注目した章について他の文献で書いていない最新技術を解説します。→B
さらにBの中の一つで最近、日本で話題になっている技術エクソソームがありますので、その解説をします。→C
興味のあるところだけでも、ツマミ読みして下さい。
A 全体の概要
第Ⅰ部 人はなぜ老いるのか
第1章 120歳まで健康に生きる
人は理論上120歳まで元気に生きられるのですが、現代生活がそれを妨げています。
老化は制御できるものなのです。
第2章 「老化の根本原因」を取り除く
慢性炎症・酸化ストレス・代謝異常などが老化を進めます。
これら根本原因を減らすことが重要です。
第3章 遺伝子の発現は変えられる
DNA配列は変えられませんが、発現は生活習慣で変化します。
良い刺激で老化抑制遺伝子を活性化できます。
第4章 「老化」とは何なのか
DNAの損傷・テロメアの短縮・エピゲノムの損傷・幹細胞の消耗枯渇など、10の老化の典型的的特徴を整理していました。
身体機能低下の仕組みを説明しています。
第5章 現代のライフスタイルがあなたを殺す
加工食品・運動不足・睡眠不良などが老化を加速させます。
まず悪習慣を認識・改善することが大切です。
第Ⅱ部 「健康寿命」も「寿命」も最適化する
第6章 長寿の仕組みを理解するための人体入門
消化器系とマイクロバイオーム・免疫系と炎症・ミトコンドリアなど7つのコア生物学的システムを概観し、健康寿命との関係を示していました。
第7章 不老長寿のための食事術
糖質制限・良質な脂質・タンパク質・野菜・食物繊維を重視します。
断食や食べるタイミングも鍵です。
第8章 不老長寿のためのトレーニング
筋トレ・有酸素運動・日常活動で代謝と修復力を高めます。
量・強度・頻度の組み合わせが重要です。
第9章 不老長寿のための生活習慣
睡眠・ストレス・人間関係・環境改善など食事運動以外の要素を整えなければいけません。
第10章 不老長寿のための8つの「小さなストレス」戦略
カロリー制限・温熱療法・コールドセラピーなど8つの小さいストレス(ホルミシス)で細胞修復力・耐性を高めます。
第11章 不老長寿研究の最前線
幹細胞・エクソソーム・治療的血漿交換など最新技術を紹介して、実用化の可能性を論じていました。
第Ⅲ部 最強の不老長寿プログラム
第12章 概要
実践プログラム全体像を提示。
第13章 検査編
消化器系とマイクロバイオーム・免疫系と炎症・ミトコンドリアなど7つのコア生物学的システムを検査します。
第14章 食事術編
推奨食品・量・食べ方・断食スケジュールなど具体的な実践方法を提示していました。
第15章 サプリメント編
必要な栄養素を補うサプリの使い方・注意点を紹介しています。
あくまで補助という位置づけでした。
第16章 ライフスタイル編
睡眠・ストレス・環境の整え方、継続する工夫など日常習慣への落とし込んでいます。
第17章 根源是正編
消化器系とマイクロバイオーム・免疫系と炎症・ミトコンドリアなど7つのコア生物学的システムの不均衡を個別に是正し、老化要因を根本から改善します。
第18章 ドクター・ハイマンの例
著者自身の実践例と調整法の紹介。
B 不老長寿研究の最前線(私の注目した章)
私はどの章も役立つものに思いましたが、アンチエイジングについて網羅的に解説している分、他の文献で読んだ内容がありました。
その中で私として未知の知識が多かった章が『第11章 不老長寿研究の最前線』でした。
以下に、第11章の6つの技術を簡単に紹介します。
技術1 幹細胞
未分化で自己複製できる細胞を使い、老化組織を修復する技術です。
国や施設が限られ、倫理・安全面の課題が残ります。
技術2 エクソソーム
幹細胞が分泌する小胞を利用し、情報伝達物質だけで再生効果を狙います。
幹細胞移植よりコストが低く・安全性も高いです。
技術3 ペプチド
短いアミノ酸鎖で細胞修復や調節を促します。
老化抑制に有望ですが、最適な種類・投与法の確立をしなければいけません。
技術4 ナチュラルキラー細胞療法
免疫監視を担うナチュラルキラー細胞を増強し、がんや老化防御を狙います。
ただし、臨床データはまだ限定的です。
技術5 治療的血漿交換
血液中の老化因子を除去し、新鮮な血漿と交換して体内環境をリセットする方法です。
効果・安全性は研究途上になります。
技術6 再生医療
幹細胞やバイオ工学を組み合わせ、臓器・組織を再生・修復する広義の医療です。
免疫拒絶や技術課題が多くあります。
C エクソソームについて
技術2のエクソソームについて、テレビ番組で特集で報道されたこともあり、日本でも話題になりました。
実際にエクソソーム研究は複数の日本人が第一人者として活躍しています。
エクソソームは、ほぼすべての細胞が分泌する 直径30〜150nmの超微小な細胞外小胞 です。
内部に次のような情報を伝える分子が入っています。
miRNA(マイクロRNA)
mRNA(メッセンジャーRNA)
タンパク質
脂質
DNA断片
つまり、エクソソームは、細胞が他の細胞に送る分子レベルのメッセージカプセルと言えます。
幹細胞から生み出されるエクソソームは幹細胞そのものを移植・培養するよりもリスクを抑制できます。
「幹細胞治療の10分の1のコスト」で実施できるかもしれないので将来の若返り技術の有力候補です。
本書の著者のハインマン博士はエクソソームで潰瘍性大腸炎・腰痛・新型コロナを治療しました。
エクソソームについて分かりやすい解説動画がありましたので、リンクしておきます。
エクソソーム解説動画
引用元:シルフラーレチャンネル公式YouTube
【最新研究】エクソソームとは何か?がん・免疫・再生医療の鍵を握る情報伝達メカニズムを解説【ExoEarth公認】
ただし、エクソソームについては危険性を警告するものもあり、その動画のリンクも載せておきます。
エクソソーム警告動画
引用元:【南雲吉則】Dr.ナグモの命の食事公式YouTube
【徹底解説】本当に効く?いま話題の“エクソソーム”の知られざる真実とは(美容・美肌・若返り・アンチエイジング・がん予防・ナグモクリニック・予防医療)
エクソソームについては現在、日本で注目の技術ですので、1つの記事として次回に書こうと思います。
以上、説明してきましたが、4,000円分・16時間分の情報量のある網羅的な解説書でしたので、全体像と一部をピックアップしました。
アマゾンキンドルならもっと安く1,980円で情報が手に入ります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は1月13日(火)午前10時です。
今年からは基本的に月・木で、月が祝日の場合は火・金の週2回の予定です。
少しでもご参考になれば、スキを押して下さい。
