④“なんか”が止まらない|バスの中で起きた小さな革命 #エジプト珍道中
アブシンベル神殿へ向かうバスの中。
連発される「なんか」に、ツアー客の忍耐がついに限界!?
でもその後、旅は思いがけない感動へ向かっていきました——。
早朝3時集合、疲れマックスの私は…
アブシンベル神殿、遠かった。
カイロから飛行機でアスワンまでびゅんと飛んで、そっからまたバスで4時間…さらに遠いやんかい!
しかもこのツアー、アブシンベルを3回も見るらしい。
ナセル湖側から見る
夜の音と光のショー
朝日に照らされた神殿
なるほど、それだけ必要な旅やねんな。
アブシンベルまでの移動のこと、詳しく知りたい人は、ブログを見てね。
👉 【エジプト旅行記②】アスワンから砂漠を越えてアブシンベル神殿へ!
バスにゆられる気持ちよさ
朝2時起きでボーっとした頭のまま、飛行機の中もバスの中も、ずっとどんより。
バスの中は、エジプト人ガイドさんの声がBGMみたいに流れてて、
そんなゆるい空気が、かえって心地よくて、
眠気をさらに誘ってくれるんよな。
そのガイドさん、なぜか日本語に九州訛り。
そして、もう一つ。
めちゃめちゃ「なんか」を言うねん。
ただでさえゆったりボーッとした声やのに、
「なんか、ここはなんか、ラムセス王がなんか...」
むむむ、なんかしてはるけど、これは…これは…わからんよっ!
3分に8回、たまには2行に2回、もうカウントしたろかと思ったことも。
事件は突然に
そして、ある方がそっと口を開いた。
「あの...ガイドさんの日本語、‘なんか’が気になって、これわかりにくいです...」
誰かのストレートなひと言をきっかけに、まわりも「それ思ってたわ〜!」って空気になって、バスの中がざわついてきた。
ガイドさんの顔がピクッと引きつったのを、私は見逃さんかった。
同行する50代女性の添乗員さん。
しっかりものの大阪人。
会社でもよくいたわ、こういう人。
「わかるわよー、私もよく〈なんか〉言うし、気持ちわかるわよ。
でもなぁ... ない方がええわ」
味方をしつつも、ズバッと本音をぶつけていく大阪の呪文ツッコミ。
最終的に誕生したのが、
「次に〈なんか〉言ったら、言うごとに罰金1ドルな」
という、あれだわ、愛のムチ。
そして、ガイドさんは...
翌日。
ぴたっと止まった。
なんかが、いっこもない。
魅力半減やな... なんて思ったけど、
だんぜん話しがわかりやすくなってるやん!
自分で直すって、すごいことやで。
カイロ空港での別れは、涙ほろり。
9日間、ずっと一緒だった。
しっかりツッコミ入れつつ、 どこか頼りないけど憎めない。
でも、いざという時は助けてくれる——そんなガイドさん。
なんやろな、恋愛で言うなら「王子様タイプ」というより、
付き合ってるうちに情がわいてきて、離れられなくなるタイプ。
見送るとき、胸がきゅっとなる、あの感じ。
さよならするとき、泣いてた。
あのムチを「愛のムチ」と受け止めて、もう一歩、前に進んだ人の歩みって、こっちまで感じるものあるよね。
それでも、あの「なんか」って口癖こそが、ガイドさんの個性そのもので。今となっては、ちょっと懐かしい響きに感じるんよな。
ーーAppy
いつも、読んでくれてありがとうね。
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