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療養中に出会った1匹の猫①~「何もしなくていい時間」をくれた猫~

ハチワレの女の子

子どもの頃から、家には犬や猫がいました。
動物は好きでしたが、今はすっかり猫派です。

そうなったきっかけは、ある1匹の猫との出会いでした。

体調を崩し、しばらくの間、伯母のところで過ごすことになった時期があります。
当時はあまり無理ができない状態で、ゆっくり休むことが必要でした。


その家にいた猫が、ハチワレの女の子。
とても賢そうな顔をしていました。

赤い首輪をつけたハチワレの猫

最初の頃の私は、猫と遊ぶ余裕はなく、
ただ、そっと撫でたりするだけでした。


猫はよく見ていた

その猫は、私をよく見ていました。

近くから。
少し離れた場所から。

まるで観察しているみたいに。

「具合の悪そうな人間が来たな」
そんなふうに思っていたのかもしれません。

そして、とても頭が良い子でした。

テーブルの上の食べ物には手を出さない。
人の動きをじっと見ていて、
戸の開け方を覚えてしまうほど、観察力がある。

よくおしゃべりもしました。
人の言葉のリズムに合わせて、ニャーニャーと返事をします。


何もしなくていい時間

寝そべって何かを見ているハチワレ猫

私はまだ本調子ではなかったけど、
猫を見ている時間は、不思議と安心できました。

無理をしなくてもいい時間。
何かを頑張らなくてもいい時間。

猫は、何も言わないのに、
そんな空気を作ってくれていた気がします。


猫の生き方

あの頃の私は、
「早く元気にならなきゃ」とどこか焦っていました。

でも、猫はいつも、
食べたいときに食べて
眠たいときに眠って
気が乗らなければ、一歩も動かない。

自由で、正直で、自然体。

その暮らしは、これからの私にとって
大きな意味を持つことになります。


「療養中に出会った1匹の猫②」へ続きます。


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