宙域航空母艦 信濃吠ゆ 4
subhead
【Region:SECTOR1:Code Moon】
芙美乃&ChatGPTコラボ、近未来SF連載小説。
【第四章:共鳴の虚空】
拘束
三好一等空尉は異形艦と謎の交信、ゼクトール艦隊群とヴァレク艦隊との交戦の後、信濃着艦後に、異形艦との謎の交信後の命令違反において、信濃艦内警備により拘束、隔離された。
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【信濃・作戦会議室】
『つまり三好一等空尉は、あの異形構造体と“言葉”を交わしたと?』
作戦幕僚・榊(さかき)宙ニ佐の声が硬い。
『通信形式は文法的言語ではなく、高次元情報場を経由した『概念翻訳』と推定されます』
技術顧問AI「リューグウ」が答える。
スクリーンに映るのは、三好の「月影改」から送られてきた膨大なパターンログ。
そこには、「意思」「問い」「観測」「選択」など、思念のコアをなす単語概念が何層にも重ねられていた。
【地球:国際連合防衛総合本部】
地球側でも騒然としていた。
大和国自衛軍の「信濃」艦隊と三好の報告は、全地球ネットワークへ暗号共有された。
アメリシア、フラスレン、中大華圏、ウルオロシアナ、各国の軍情報部が緊急会議を招集。
***
『会話など無意味だ。異星体は最初に我々のAIシステムを乗っ取った。それは敵意の証左だ』
アメリシア戦略軍提督 ハーラン
『いや、我々が先に“定義”したのだ。敵であると。……それに、向こうはそれを"模倣"しただけかもしれん』
フラスレン代表 ジャン・バティスト
冷静と焦燥が交錯するなか、一部の国々では密かに「異星勢力との接触独占」を狙う動きも始まっていた。
【三好の記憶】
信濃航空隊 三好柚木 一等空尉は、異形構造体の内部構造、あのエメラルドグリーンに染まった記録ノード空間‥‥‥‥異形艦内、中央構造体を思い出していた。
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三好一等空尉の意識の中の記憶は、まだ曖昧だった。だが、それは自ら体験したような記憶として、徐々に湧き出していた。
目の前に現れた異形艦、その内部に見た、物質でも映像でもない、無限に拡張するかのような幾何的構造のフラクタルが、静かに鼓動していた。人間の言語に換算すれば「記録ノード空間、アカシックレコード」だと三好は認識した。
三好が見たそれは、既に滅びた異星知性体「ネガ・エイドロン」が持つ記憶装置であり、意思の媒体、そして裁定の場でもあった。
その記憶を守っているのが、高次元知的生命体、【滅んだ文明・種族の集合的無意識、あるいは記録ノード空間に取り残された情報霊体ネガ・エイドロン】 に統合した「記録する者、観測する者、選ぶ者、ロク=カー」
それは姿を持たず、意思を持ち、記録の中に住み、時に実空間へ「観察者」として現出する。
戦争を「意識の変容と収束」と見なしており、人類との戦闘を、対話と融合の一形態と捉えるロク=カー艦の内部にある「記録ノード空間ネガ・エイドロン」に三好が選ばれアクセスした。三好は「選ばれし者」となったのである。
かつて滅んだ異星種族の「最後の記憶」が、ネガ・エイドロンの姿となって現れ、警告や導きを与える。通信不能の宙域で「記憶からの警鐘」が彼女の心に直接響いたのである。
記録ノード空間──精神接触の深化
三好はあの時“見せられていた”。核戦争で崩壊した星、融合した種族たちの記録、そして彼らが最後に選んだ「記憶だけを残して物質を離脱する」という選択。
ネガ・エイドロンは、物理的存在を捨てた知的集合体だった。彼らは地球に「旧時代の自分たち」を重ねた。
進みすぎた科学、置き去りにされた倫理。だからこそ、最初の襲来も“観測”していた。そして(暴)の絶えない地球、(奪)を目論み地球との融合を狙う異星、この両者の好戦的な衝突を見たネガ・エイドロン。
『我らは、再び同じ過ちを繰り返す存在を見た。だが、あなたたちの中に、“まだ変われる意志”があるなら……』
三好の視界に、あの宙域戦闘で失われた信濃隊の仲間たちの記録が浮かぶ。死の瞬間の“衝動”が、彼らにも共鳴していたのだ。
「理解した……」三好は静かに言った。「あなたたちは、“自分たちの過去”と、地球を重ねていたのですね……」
三好柚木一等空尉の「体験したかのように刷り込まれた記憶」それは異形艦との交信の時、フラッシュバックのように"見せられた"事が自分の記憶として湧き出していた。ある意味、脳内ハッキングであるが、三好は「意思」「問い」「観測」「選択」を意識して「伝達」‥‥‥伝える者だと自分を認識していた。
人間をコントロールしようとする者なら、全体の影響力ある者へ問い掛けるのではないか。
彼等の我々に対する敵対の意思は感じられなかった。
AIパイロット「影絵」も信じろ、と言った。
そして、たくさんの破滅と自滅の記録を見せた、ネガ • エイドロンとロク=カー。
信濃航空隊パイロット、三好柚木一等空尉は、地球の破滅(自滅)を防ぐ意志を持ち始めていた。

【信濃・艦載機ブリーフィングルーム】
三好は戦域から帰還し、「月影 改」を降りたところで、命令違反、異形艦との謎の交信の件で拘束、隔離された。
その後、拘束状態のまま、艦内ブリーフィングルームに呼ばれた。
そこには、宙域軍作戦参謀 大谷 二佐を始め、宙域軍作戦統合主要人物が集結していた。
それは軍法会議そのものであり、三好一等空尉は弁護人を選出、質問、弁護人、三好の証言も求められた。
***
『あの異形艦は……単なる敵ではありません。感情と論理を同時に持っていました。
それでいて……“個”という概念が希薄だった様に思います。あれは……集合意識体だと思います』
三好の言葉に、宙域軍作戦参謀の大谷 二佐が食い下がる。
『感情? 知的? 機械の幻想かもしれない。あるいは……三好空尉の“脳”がハッキングされた可能性もあるのではないか?』
参謀の大谷二佐の問いに、三好は静かに首を振った。
『“わたし”という存在を、あのネガ • エイドロンとロク=カーは"尊重"していました。そんな感覚でした』
三好一等空尉の発言に、軍法会議は静まり返った。
『ネガ • エイドロン?ロク=カー?おとぎ話も甚だしい!やはり君は脳内ハッキングを受けたのではないか?』
宙域軍統合作戦司令 月面白兵宙域三等陸佐 橋本哲哉は、声に三好の人格を否定するような含みを持たせ鼻で笑った。
その時、信濃艦内のあらゆるスピーカーから、雑音のような音が漏れた。
【知的生命体からの再通信】
突如、信濃に暗号化不可の通信波が届いた。
“音”でも“映像”でもなく――重力場そのものを震わせて語る、純粋思念。
それはやがて、信濃艦内の全てのスピーカーから聞こえ、その言語は信濃乗員の知らない言語だった。
信濃AI「リューグウ」がすぐに解読を開始した。30秒後、「リューグウ」は艦橋に、言語解読を翻訳した。
***
『我々は「ロク=カー」‥‥伝える者として我々が選んだ三好柚木の意識を介して皆に伝える。我々は、「ロク=カー」記録する者、観測する者、選ぶ者。
この恒星系において「暴」を選んだ種を確認した。ゆえに我らは問う:
“おまえたちは、統合される意志を持つか?”
それとも、融合されて“孤立のまま崩壊を選ぶか?”』
***
艦橋に、静寂が訪れる。
人類が、宇宙で初めて直面した選択肢。それは、
**「生存のための戦争」ではなく、「進化のための対話」**だった。
続く。

【宇宙の彼方へ】
歌詞 芙美乃&SUNO A I
作曲 SUNO A I&芙美乃
曲調「ハードロック」
https://suno.com/s/B3SZkjIMUkaf3Gq5
