アヌデラージュ冒険戦記 2【連載小説】
エンターテインメント冒険ファンタジー
オリジナルストーリー。
※若干下ネタあり(^^ゞ
悪天候
ヴェルザス領地内の戦闘ギルド「ブルヘッド」所属の二刀剣士グラディエーター、ミオと攻撃系魔導師マジックフェロー、タクミの2人は、最強装備製作に必要な素材である、ヴェルザスドラゴンの鱗を入手するために訪れたヴェルザス大雪山山頂。
ミオの悶々としたエッチな妄想の勘違いで、ヴェルザスドラゴンを早々に誘い出してしまったミオとタクミ。
しかし、ベテランハンターの域に達している2人は、慌てること無くヴェルザスドラゴンと対峙、鱗を一つ手に入れたが、天候の悪化で雷を伴う吹雪となり、雷を嫌うヴェルザスドラゴンは自分の巣へと戻ってしまった。
凄まじい吹雪は3時間ほど続いた。
その間、ミオとタクミは岩肌の隙間に隠れ、ミオの召喚獣である銀狼の身体に潜り込み、雪と寒風の難を逃れた。
岩肌の隙間に入り、銀狼の体温で寒さに震えることも無く、ミオとタクミは3日間の旅の疲れと、ヴェルザスドラゴンとの闘いで疲労が重なりすっかり寝てしまったのである。
ヴェルザスドラゴンの鱗
ものすごい吹雪が治まったのは数時間経ったあとだった。
雲が途切れて、その隙間から夕陽が覗いていた。
『ミオ姐…ヴェルザスドラゴンの足から剥がれ落ちた鱗探してみようよ。ミミの嗅覚で見つけられないかな。一つじゃ足りないし』
『そだね。ミミに頼んでみよう』
私は召喚獣 銀狼の「ミミ」にヴェルザスドラゴンの鱗の匂いを嗅いでもらった。
夕陽が横から照らしてヴェルザス大雪山山頂は、一面オレンジ色に染まっていて、蒼い空とオレンジ色の雪が幻想的に見える中、ミミは鼻を地面に近付け雪に埋もれたヴェルザスドラゴンの鱗を探していた。
私もタクミも足で雪を退けながら探していた時、ミミが「ワン」と吠えて雪を掘り始めた。
ミミの雪を掘る前足が、ヴェルザスドラゴンの鱗を雪の中から弾き出した。
『タクちゃん、ミミみつけたみたいよ!』
『おぉ~、ミミお手柄じゃん!』
私とタクミは、ミミが雪の中から掘り出した鱗を確認した。
『ミオ姐が持ってる鱗と一緒だね。全部で12個あるから、装備作製には十分だね。本物なら、だけど‥‥』
『うん、それが一番心配‥‥何かやたら軽いし脆そう‥‥』
『帰ったら詳しい人に聞いてみよう』
『そだね、そうしよう』
『鱗も手に入れたし、暗くなる前に少しでも山を下りよう』
『うん』
私はタクミに返事をして、改めて夕陽に照らされた山頂を見た。
吹雪になる前とは、かなり様子が変わっていた。
雪と風は、鱗を探した二人の足跡以外、綺麗に消えていて、山肌もヴェルザスドラゴンの洞窟も、おそらく山肌の雪が落ちて洞窟を塞いでしまったのか、何処にあるのかわからなくなっていた。
ミミも怪我をしたり、雪と寒風から私達を護ってくれていたせいか、疲れが見えていた。
私はミミの召喚を戻す呪文を唱えミミを召喚アイテムに戻した。
タクミも生体エネルギーを大きく消耗する回復魔法のリザレクションを「ミミ」に使ったことで、暫く魔法が使えない。
ここにヴェルザスドラゴンが出てきたら、と長居は無用、と、そそくさと撤収を決めたのだけど‥‥。
遭難
『タクちゃん、こっちだっけ?』
『いや、たぶん…こっちだと思う』
普段から方向音痴な私は、素直にタクミの後に続く。
『ミオ姐、だいぶ陽が傾いてるから、ブッシュクラフト野営は無理だね。降りられる所まで降りちゃお』
『オッケー!』
そう言って、タクミは陽の陰った、たぶん道であろう所を歩きだした。
タカに続いて私も歩きだした。
足元の地面は、早くも凍り始めていた。
次第に辺りは暗くなり、晴れた空の月明かりだけが頼りだった。
そうして1時間ほど歩いて、さすがに方向音痴な私でもおかしいと気付く。
『ねぇタクちゃん…なんか道が違うような気がする…』
『ミオ姐もそう思う?』
『うん…だって、あんな山小屋来るとき無かったもん』
『えっ?山小屋?どこどこ?』
『あそこ』
タクミは、私の指差す方向をみた。
そこには、月あかりにより小さな山小屋の黒いシルエットが見えていた。
『おー、助かった』
タクちゃんは、私の手をとり山小屋へ走った。
ドキドキ‥
********************
山小屋
山小屋のドアには、幸いカギは掛かっていなかった。
タクミは山小屋に入るなり、小さな窓から入る月明かりの中、薪を探した。
部屋には石の暖炉があり、その横にほこりまみれになっている薪がたくさん置いてあった。
『ありがて~。ミオ姐、暖炉に薪を入れといて。俺は何とか火を起こしてみる』
『わかった』
私は暖炉に薪をいれはじめた。
そして、燃えやすい布や紙を探して暖炉に入れた。
タクミは火種を作ろうと、部屋の中を探していた。
私も火種を起こせる物を探した。
窓から入る月明かりだけが頼りの薄暗い部屋で、私は木を擦り会わせて火種を作る道具を見つけた。
『タクちゃん、これ、使える?』
『お、いいのあったね~。火種は簡単に出来ないだろうけどやってみる』
私は、紙と布をタクミの所に持っていった。
タクミは、両手で細い棒を擦りながら火を着ける土台に紙を置いて何度も細い棒を擦った。
何度かやるうちに煙が出てきた。
摩擦熱で紙と布が煙をあげ始めた。
そして、紙に火が着き布へ燃え移った。
タクミは、その火種を暖炉に持っていき、暖炉の中の紙に火種を移した。
『やった!ようやく暖まれるね、ミオ姐』
『さっすがぁ、タクちゃん!』
夜食と獣魔鉱石と妄想
そして二人は暖炉の前に坐り込み、私は2人分の食料と皿とコップ、あとは必要最低限物しか入っていない、背中に背負っていた荷物袋から食べ物をだした。
私は、タクミに燻製の肉を渡してから、袋から木で出来た小さなコップを二つ取りだし、外の雪で綺麗にしてから雪を山盛りに入れてタカの横に坐り暖炉の前に二つのコップを置いた。
コップの雪は、暖炉の熱でみるみる溶けて水になるのを、私とタクミはじっと見つめていた。
『溶けたね…食べようか』
『よし、食べよ』
二人は何も言わず黙々と食べた。
コップの水を飲み干し、タクミは少し暖炉に近付いた。
私は食べ終わるとコップを二つ持ち、外の雪でもう一度綺麗にしてから雪を山盛りに入れてタクミの横に座った。
『はい、お水』
『ありがと、ミオ姐』
『いいえ~』
そう言って、私はもう一度部屋の中を見回した。
暖炉の明かりで、棚の上に毛布の様なものを見つけた。
タクミはヴェルザスドラゴンの鱗を、自分の持っている獣魔鉱石と見比べていた。
私は棚の上の毛布の様なものを取り出し広げてみた。
少々埃っぽかったので、部屋の隅でパタパタと誇りをはらった。
毛布は二人ぶんあったので一つをタカの肩にかけた。
私もタクミの横に坐り毛布を羽織り暖をとった。
『ミオ姐…ありがと…』
『どういたしまして』
そう言ってから、私は小さくくしゃみをした。
『ミオ姐、寒い?』
タクミが心配そうに私の顔を覗きこんだ。
‥‥‥ドキドキした。
『た、大丈夫よ…』
『ミオ姐…こっちおいで…』
タクミは毛布を片手で上げて私を毛布の中に招き入れようとした。
キタキタ~♥
ここは一応恥じらいを見せとくか。グフフ
『うん…ありがと…でも、大丈夫だよ』モジ‥‥
『そか…寒くなったらこっちにおいでね。何もしないから』
え~…何もしないの?
私は心の中でそう思った。
『でもさ…俺、寝相悪いから…もし、オッパイとか触っちゃったらごめんね』
タクミは冗談混じりで笑いながら言った。
『そういう場合…巷では、それを事故と言うんじゃない?』
『事故か‥‥じゃあさ、オッパイ触った手が寝ぼけてて揉んじゃったりしても、それは事故?』
『う~ん…故意じゃなければ事故かなw』
『寝ぼけて、お腹を撫で回しても事故?』
『あくまでも寝ぼけてるならね』
『何でもOKじゃん!』
『うん…、あ、いえ‥‥、そーじゃなくて、あくまでも寝ぼけてるなら、だからね』
『はいはい』
タクミは笑いながら、またヴェルザスドラゴンの鱗に目を落とした。
鱗は獣魔鉱石のように艶がなく、ザラついていて、タクミが指でコンコンと叩くと乾いた軽い音がした。
いかにも脆い感じの音がした。
しかし、ミオの剣もミミの牙にも割れることはなかった鱗。
丈夫で硬いのは間違いない。しかし質感がまるっきり違う。
磨けば艶が出て獣魔鉱石のように艶が出るのだろうか‥‥。
タクミはそんな事を考えていた。
『その鱗、もう獣魔鉱石になってるのかな…』
私は、そう言ってタクミの顔を見た。
獣魔鉱石と幽霊
『どうなんだろ…質感も獣魔鉱石とは違うしな~…色も何か違うし…獣魔鉱石は白いじゃん?鱗は翡翠のような色だしな〜…やっぱり違うのかな‥‥』
タクミは残念そうな顔をして、少し乱暴にヴェルザスドラゴンの鱗を床に置いた。
カシャン、という音とともに簡単に鱗が割れた。
その割れた鱗の破片はたちまち白くなり、本物の獣魔鉱石と変わらない色とツルツルの質感になった。
私とタクミは顔を見合わせた。
次第に笑みが溢れてきて、二人は大喜びとなった。
『ミオ姐っ!情報は本物みたいだ。この大きな鱗一つから獣魔鉱石4つくらい取れそうだね』
『やったー!来て良かったね~!装備作れる〜!』
『うん、これでミオ姐も俺も、新しい武器や防具を手に入れられるね。この鱗、やっぱりお宝だ~!』
『そだね~。ヴェルザスドラゴンは、他の人達に討伐されないようにしたいな~…ここにはお化けが出るとか、噂流そうか!』
『お化けか~…そう言えばさ…暖炉の明かりでミオ姐の影が、ときどきミオ姐と違う動きをするんだよね…』
怖い話に弱いわたしは、一気に鳥肌を立てた。
私は意識せずに、タクミの横にへばり着いた。
『やめてよ…』
『きたきた。明日の為に少し寝よう‥』
『もぅ…』
零れ出た妄想と宣戦布告
タクミは、私を暖炉の前に寝かせ、私の背中の方ににタクミが寝転がった。
『さぁ…寝よう…寝相悪いからオッパイ触っちゃったらごめん…』
タクミが私の耳元で囁いた。モジ‥‥
耳元で囁かれる私の妄想に火が着いた
『事故はしょうがない』
『お腹を撫で回したらごめんね』
『故意じゃなきゃ問題なし…』
『おへそに指突っ込んだら?』
私の耳元で囁くタクミ。
妄想が飛び出しそうな私。
『おへそに指突っ込んでもいいけどさ…○○○○に指突っ込んだらダメだぞ‥‥』
『もし、寝ぼけて○○○○に指が入っちゃったら?寝ぼけてるなら事故だよね』
『それは…』
こうして二人の夜は更けていくのであった
翌朝、先に起きた私はスッキリ爽やかお肌ツルツルで目覚め、荷物をまとめて外を見たら、外は快晴。
『タクちゃん!今朝はお天気いいよ~!』
二人は、新雪を踏み締めて、太陽の位置を確かめながら山を降りていった。
タクミの足跡は、左右にふらふらと千鳥足の跡が朝日に照されていた。
そしてこの日。
ヴェルザス領地内で、ギルド潰しあいの宣戦布告を、我がギルド「ブルヘッド」は受けたのである。
続く。。。
概要
時はアヌデラ西暦1500年。
世界七大陸のうちの一つ、一番大きなアヌデラージュ大陸。
アヌデラージュ大陸七領地
ヴェルザス領
ギルヌーヴ領
ティオノス領
エストギラン領
グルディア領
オレンス領
アデュスラン領
ヴェルザス領地 ヴェルグラーレ自治区
戦闘ギルドBHD (bullheaded)
最強の意味をもつ「ブルヘッド」
盟主 イクセィラ • クルフ • ガルシニア 「ヒューマン」♂️
グランデュエル OP
副盟主 アウラ•エスト•ラシュリー
「ヒューマン」♀️
グランデュエル OP
司令官 エルディック • エンソル • クラゥディ 「ヒューマン」♂️
マジックフェロー
軍師 エルドラド • ウェンツ • エリウス
「ヒューマンオーク」♂️
ブレッキャスト OP
外交 エストラダ • ヴィラーギ • アドロ
「ヒューマン」♂️
グラディエーター
外交 エスティル • フリック • ケイジー
「ダークネスエルフ」♀️
ダークネスウィッチ
ギルド 戦闘員
剣士タンカー 「防御」 500名
剣士アタッカー 「攻撃」 500名
魔法アタッカー 「攻」 300名
魔法エンチャント 「防」 300名
魔法 回復ヒーラー 「防」 300名
弓兵 「遠隔攻撃」 600名
砲兵 大砲50門「遠隔攻撃」 100名
カタパルト20基 「投石機」 100名
総兵数 2700名
予備兵 800名
ヴェルザス領地 エルグラーニャ自治区
血盟ギルド 「エルグリラ」
盟主 ヴラドゥール • オーレン • バニッシュ♂️
ヴェルザス領地 ヴェラックウェル自治区
血盟ギルド 「シャルグーレ」
盟主 フレイド • ケイス • アランティーノ♂️
ヴェルザス領地 ヴュルッセオ自治区
血盟ギルド 「グリードゥラ」
盟主 インドゥーラ • ヌルカ • ベクトル♂️
ヴェルザス領地 エストランタ自治区
血盟ギルド 「モズレナ」
盟主 サーラント • スレッダ • エブリア♀️
ヴェルザス領地 タイグランド自治区
血盟ギルド 「ブレンガッド」
盟主 エルミナ • ブレン • ガトゥラ
ギルヌーヴ領地 コルデラッド自治区
血盟ギルド 「ソルデランサ」
盟主 サルベイジ • アルグレッド • コルシカ
