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建築士の自宅公開【物語のはじまりはキッチンから】

私は、とりたてて料理が好きというわけではありません。でも、だからこそ毎日の家事を少しでも楽しめるよう、家を建てるなら何よりもキッチンを愛せる空間にしたいと思っていました。

ですから今回、新築デサインの方向性を決めるにあたり、間取りが8割ほど固まったころ、まずはキッチンを選ぶことにしました。予算や使い勝手ではなく、自分の「好き」なキッチンを。

どのメーカーや造作キッチンも素敵で悩みましたが、最終的に私がいちばん欲しいのは、ある吊戸棚だと気づいたのです。

一般的に吊戸棚は写真のように、下端高さをレンジフードに合わせることが多いです。

トクラスキッチン

ただ私が憧れていたのはアメリカのファミリードラマに出てくるような、低い位置にあるデザインの吊戸棚でした。国産メーカーでは見つからず、輸入キッチンなどを探す中で、カナダの輸入オーダーキッチン「メリットキッチン」に出会いました。

メリットキッチン(サンタ通商)

大阪にあるショールームで実物を見せていただき、これしかないと即決。家づくりの第一歩を踏み出したのです。

キッチンは、わが家のシンボルだからという思いと、「怠けずいつも綺麗に保とう」という自分への戒めも込めて、あえていちばん目立つ場所に配置。

小さなキッチンなので1ヶ所だけですが、夢の吊戸棚もつけてもらいました。天井のモールディングが吊戸棚にも連続しているので、部屋とキッチンが一体のデザインになっています。

扉は大好きなホワイトの框組。汚れが目立ちやすいですが、その時はほかの色に塗り替えるのも楽しそうです。

シェル型の引手も海外製ならでは

天板はブラックのクォーツストーン

COSENTINO社・SILESTONE(スペイン)

夜になると、お気に入りの窓とタイル、キッチンが照明に照らされて、幻想的です。

このキッチン、もっと言うとこの吊戸棚から家づくりの物語がはじまりました。

実は私は、もっとナチュラルで、フレンチカントリー調のインテリアが好きなんです。だから当初はそのイメージで家づくりをする予定だったのですが、このキッチンに引っ張られ、ずいぶん雰囲気が変わってしまいました。

それでも高級感も温かみもある、この家でむしろよかったと、心から満足していますし、自分の中のデザインの幅も、広がったように感じます。

ここまでは自宅を公開しながら、家への思いも記録してきましたが、次回以降は、家づくりを考える方たちが具体的に参考にできるよう、このキッチンやわが家の設備、パーツの詳細および価格などを記事にしていこうと思います。

以下のリンクからもわが家の内観をご覧頂けます。


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