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【1/23】『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto 4K レストア版』を鑑賞しました。1984年の坂本龍一とサンプリングされた東京。教授のファッションが語る「豊かな時代」の記憶。

1984年、32歳の坂本龍一を約1週間にわたって追ったフランス制作のドキュメンタリー『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto 4K レストア版』を鑑賞しました。

約35年ぶりの再鑑賞。観る前はノスタルジックな感動に浸るかと思っていましたが、意外にも淡々とした心境でした。私に近い世代にとって、84〜85年あたりの光景は今なお「日常」の記憶として地続きにあり、特別な感慨を抱くにはまだ新しすぎるのかもしれません。本当の意味でのノスタルジーを感じるには、70年代後半まで遡る必要があるのだと気づかされました。

しかし、純粋に音楽ドキュメンタリーとして非常に面白い作品でした。
かつては「フランス人から見た当時の東京の映像スケッチ」という認識でしたが、今回改めて感じたのは、映像以上に「街の音」を捉えた作品であるということです。

折しも『音楽図鑑』のレコーディング中であり、サンプリング・シンセサイザー「フェアライトCMI」が導入された時期。映画が街の音を収集するプロセスと、教授のサンプリングを採り入れた音作りが重なり合い、図らずも「サンプリング」が本作の裏テーマになっている点が非常に興味深かったです。

また、何より惹きつけられたのが教授のファッションです。DCブランド全盛期のゆったりとしたサイズ感と鮮やかな色使い。それは「日本が豊かだった時代」を雄弁に物語っていました。まさに80年代はファッションの時代。私自身、当時はどれほど洋服にお金を注ぎ込んだか分かりませんが、今や手元に一着も残っていないのが寂しい限りです。

エリザベス・レナード監督のインタビュー

当作品はちょうど「音楽図鑑」のレコーディング時期に撮影されたものですが、劇中一番長くレコーディングしている曲(「Tokyo Melody」)は結局アルバムには収録されませんでした。同アルバムの未発表曲が多数収録された「音楽図鑑 2015 Edition」で初めて正規リリースされました。


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