ただ今展示中⑱《埴輪 盾持人》古墳時代・6世紀、東京国立博物館

この記事では、現在、東京国立博物館で観ることができる《埴輪 盾持人》についてご紹介します👇

古墳時代・6世紀、東京国立博物館
本作は、古墳時代の6世紀に制作され、群馬県の太田市年保の地で出土した人物埴輪で、現在は東京国立博物館に所蔵されています👇

こちらの埴輪についても、首から上の箇所から観賞を進めます👇

まず像のてっぺんの部分には、被り物が表現されています👇
この被り物は円い筒の形を呈しており、上に向かうほどに緩やかにわずかに先細りしています。

続いて被り物の下の顔の部分に注目します👇

顔の上の箇所では、眉と鼻が立体的に表現されています👇
眉と鼻とはつながって、アルファベットの「T」の字をかたどっています。

鼻の左右では、横長の楕円形の形に近く穴が穿たれています👇
これにより、ふたつの目が表されています。
また鼻の下には口が、同じく穴を開ける手法により表現されています。
口は目よりも縦に広く開けられており、語り掛けるような形を示しています。

それから頭部の左右の側面には、ふたつの大きな耳が生えています👇
耳には丸い輪の形の飾りが下がっています。
大きさとアクセサリーの存在により目立つこれらの耳は、侵入者の足音に対して警戒する様子を表しているように見えます。

この頭部の下で、胴体はシンプルな丸い筒の形を呈しています👇
この胴には衣装の細部の表現は確認されません。
一方でこの胴には側面に丸い穴が開いています。
さらに、水平方向に走る帯状のパーツが4本、間隔を開けながら胴体の部分を取り巻いています。

この丸い穴と複数の帯状パーツの存在によって、胴体の箇所は明らかに円筒埴輪の形に造られているといえます👇

胴体の部分の左右には、ひれ状のパーツが取り付けられています👇

このひれ状のパーツは、楯を表した部分の変形した結果になるようです。
盾持人タイプの埴輪には、首から下の胴体部分の前面に、大きな楯を構えた例が確認されます👇
この大型の楯が人物部分と融合し、左右の部分が本体の左右にはみ出た形となったものが、今回取り上げた盾持人埴輪に認められるひれ状パーツであるとされます。

このように盾持人の埴輪は、大きな耳で物音を聞き分けて警戒を怠らず、さらに盾を持って邪悪なものの攻撃を跳ね返して、侵入者を防ぎ止めるガードマンの役割を、造形によってわかりやすく示しています。

古墳時代・6世紀、東京国立博物館
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