過去からの伝言

noteを始めてから古いデータを開く機会が増えました。

 今日もパソコンの奥深くへ潜入。デジタルデータでなければホコリをかぶっていたことでしょう。
 すると、もう随分開いていなかったデータに辿り着きました。もうかれこれ10年前のデータ。そしてそのテキストデータはワープロ時代のフロッピーディスクから救出したデータだったりします。

…そうですね。もう20年以上も前のことになりますか。ボクは友人と同人誌を企画していました。最初は手書きして、コピーして、ホチキスで製本して…10冊程度を作り、数冊を遠方に住む友人に送っていました。同人誌とは言っても友達を繋ぐ事が目的でした。内容は、詩だったり、写真だったり、イラストだったり、旅行の話題や近況報告だったり…音楽好きな友達に音楽を提供してもらってカセットテープの付録をつけたこともあります。何だか、やってることはnoteに似てますね。当時はまだパソコンどころかワープロですら高価でしたが、バイト代を貯めたのだったかで何とか購入したのです。
 ご存じの方もあると思いますが、文豪mini5っていうワープロでした。まだモノクロプリントしか出来なくてインクリボンと感熱紙の両方に対応していると言う所が当時はなかなかに先進的でした。感熱紙の方がインクリボンが切れる心配もなく印字もきれいだったように記憶しています。

 ワープロを購入してから、ボクは友達から送られて来た手書きの原稿をワープロで打ち直し、プリントアウトしたものを書店でコピーし、両面コピー出来なかったので自宅に戻って折って、ホチキスで止めて、背表紙を製本テープで製本して発送していました。もちろんボクの記事も入れるので、たった10冊程度がとても大変でした。

 そう言えば、不思議なことがありました。
 寝不足と疲れが溜まったある日、明け方に倒れるように眠りに落ちたのですが、すぐそばで何だか賑やかな楽隊の音がするのです。ボクは疲れて起き上がれません。そんなことはお構いなしに白雪姫に登場する小人のような人が、ボクの周りで輪になって聴いたことのない音楽を演奏しているようなのです。そのウチ盛り上がって来てボクの顔の上をピョンピョン飛び跳ねながら演奏しているようでした。それはもう楽しく、美しく、この世のものとは思えない素晴らしい演奏でした。
 ボクはその音楽にどこか怖れも感じていました…けれどやっぱり疲れて動けないのです。

 たぶん…夢だったのだろうと思います。
 それにしても怖いくらい美しい音楽でした…。

 話が横道に逸れてしまいました。
 そんな感じでワープロのデータも出て来るくらいですから、パソコンの中からは未完成のまま眠らせてしまったものがいくつも見つかります。記憶を辿ってみても脳内に残ったイメージとリンクしないものもあります。

 もっとも、そのまま作品と呼べるものはあまりないので、これまで自分が書きためておいた原稿から想いを汲み取って作品にすることが必要になるでしょう。アイディアや感性が枯渇し始めている今日この頃なので、若い頃の恥も情熱も過去の財産として昇華して行ければと思うのです。

 自分はダメだとか言わずに少しずつでも続けて行くことが大切なんだと思います。技術とか表現力より想いが大切です。その蓄積がいつか大切な財産になることもあるのですから。

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