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arusakka
『迷探偵 沖田』第12話:病棟の幽霊
沖田の意識が戻らぬまま一週間が過ぎた。 志乃は事務所を拠点にしつつ、日中は病院で沖田の看病と、独自の調査を続けていた。 そんな折、病棟内で奇妙な噂が広まり始める。「深夜、消えたはずのナースコールが鳴り、存在しない患者が三つの言葉を残して消える」というものだ。
志乃はこれを、単なる怪談とは思わなかった。 なぜなら、そのナースコールが鳴った部屋はすべて、沖田の病室を囲む三つの頂点に位置していたからだ。
「真実、その一。……これは幽霊の仕業ではない。……高周波による電子機器への干渉だ」
志乃は、沖田が使っていた録音機を取り出し、ノイズを解析した。そこには、組織が使う独自の通信コードが紛れ込んでいた。
「真実、その二。……犯人は、沖田さんの脳波を外部から操作しようとしている」
志乃は病院の配電盤に潜み、侵入者を待ち伏せした。現れたのは、清掃員に変装した組織の工作員だった。志乃は沖田譲りの洞察力と、自慢の格闘術で彼を拘束する。
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