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[ Decode Art ] エコノミストの解読 2026 第三章

割引あり

はじめに



「7/4で250周年の世界警察アメリカ」
「ハメネイの象徴として7/3に公開されたイランの象徴」


 前章では2026年のエコノミストの表紙を13ヶ月に区切り、それぞれのセクションに描かれている象徴と、今年の1月から6月までに起きた実際の出来事とを重ね分析いたしました。結果として、表紙に描かれた一つひとつの絵柄は単なるデザインではなく、緻密に予測された「1年の動きの象徴」であることが読み取れました。

 本稿では残りの6ヶ月の部分に描かれた象徴を読み解き、これから何が起きるのかを推察して行きます。

 ではいつものマキャベリの格言を胸に先へ進んでゆきましょう。


これから何が起こるかを知りたければ、何が起こったかを調べるべきだ。

Niccolò Machiavelli






Decode


 ではここから前章同じく、順に一ヶ月づつ表紙の絵をDecodeして行きます。まずはSolの次の月である「Jul.」から始めましょう。



・Jul. 7/16〜8/12

ヒビの入った「$」と「ガベル」

「フィジカルAI=ロボット」



 2026年7月4日、アメリカは建国250周年という歴史的な節目を迎えましたが、このセクションの象徴が暗示するのは、祝祭の影で進行する「経済的基盤の崩壊司法的制約の消失」という二重の危機です。また、同セクションにある「赤いロボット」は、人間の仕事をロボットがこなすという新たな段階へ突入したことを象徴するとともに、いずれやってくるシンギュラリティを象徴していると考えます。


  • 現実の「$」:経済面では、米国の連邦債務がGDPの約122%(38.9兆ドル)に達する中、利払い費が国防費を上回る異常事態となり、世界的な米国債の投げ売りとドルの信頼性低下が現実に起こりうる事態になっております。

  • 現実の「ガベル」:前述の経済的混乱に乗じトランプが強権を行使し、司法制度も機能不全に陥りかけております。簡潔に述べれば、一個人が「大統領令」を利用し法を超越した強権政治への移行(憲法危機)を推し進めているということ。いつも申し上げておりますが、これからの世界は一様に「共産化・独裁化・軍国化」です。したがって、どこの国も権力を持つ者たちはトランプと似たような動き、つまり強権を持ってしてこれまでの法を変更、そしてそれは国政・国策の変容へと繋がってゆくでしょう。

  • 現実のフィジカルAI:この象徴はこの月に限ったことではなく一年を通しての象徴(渦中にあるものの項で後述)ですが、この月から四足歩行のドローンから人間形のアンドロイドになります。現実の日本のニュースとしては、人工知能(AI)を用いてロボットなどを自律的に動かす「フィジカルAI」に、官民で2040年度までに10.5兆円を投資する旨が発表されております。これに伴い、イオンはAIロボットで3割自動化、清水建設はAI活用のロボ職人30年度実用化、ツムラは35年度には数百台規模で導入し夜勤作業の最大7割削減と、大手企業は次々にフィジカルAIへの移行を発表。どんどん実生活の領域にAIが浸透してきます。したがって、AIに仕事を奪われるのは頭脳労働だけでなく、肉体労働の領域にまで及ぶということ。以下は三年前から続けている自動化の警鐘スレッド↓です。上から下までざっとで良いので目を通してみて下さい。たった数年でどれほど変わったか認識できます。「人間がいらない社会」って恐ろしですよ。



  • そして容易に予想できるのは失業率の爆増。失業率が25%を超えた時、何がやってくるか覚えておりますか?限定配信で何度も申し上げておりましたでしょ。



・Aug. 8/13〜9/9

「巨大な注射器」と「✖️を投票する人」

ミサイル(武器)と並ぶ注射器



 このセクションに描かれた象徴が暗示するものは、「劇的な概念の変換による大衆の行動の変化」だと考えます。今まで何も疑問を持たず政府に従順に従っていた人々までもが反旗を翻すとき。大衆自ら、これまで従ってきた「Order / 秩序」を破壊し「Chaos / 混沌」へと進んでゆくとき。新しい秩序は、いつも混沌の後にやってくるからです。そのための流れの作成。ではこの流れが明確に分かる事例をあげましょう。


  • 現実の「巨大な注射器」:前章のJun.の項に描かれていたものと同じ巨大な注射器。前章では「健康な人間を薬物により最適化・強化する」という概念の変換の象徴でした。しかしながら、ここでの注射器は前章よりももっと大きな概念の変換、つまり先にも述べた「劇的な概念の変換」を引き起こすものです世界中の人々が「おいおい、マジか、ふざけるな!」となるような概念の変換。その予兆はもう現れており、今後大きな問題に発展してゆくことでしょう。それは何かと尋ねたら……

  • 7月29日、米上院国土安全保障委員会の公聴会が開かれ、新型コロナウイルス対策を指揮したアンソニー・ファウチ博士出席しました。彼は”刑事事件で自らに不利な証人になることを何者も強制されない”と定めている憲法修正第5条の権利を利用し100回以上黙秘しました。彼のこの姿勢はワクチンの信用を著しく損なうと共に、ワクチンを信じていた一般的な人々の心に疑念を芽生えさせました。

    しかもです。同日、Xのホワイトハウスのアカウントが一つのリンクを貼り付け「真実」とポストしました。そのリンク先のページトップには以下のように記されておりました。

「SARS-CoV-2の近位起源」と題する論文――公衆衛生当局者やメディアが、研究所からの漏洩説の信憑性を否定するために繰り返し引用した――は、COVID-19が自然発生したという望ましい説を推し進めるため、ファウチ博士の働きかけによって発表されたものである。


  • また、アメリカではロバート・F・ケネディ・ジュニアが保健分野で強い影響力を持つようになり、mRNAワクチン研究の資金打ち切りや、公的医療機関(FDAやCDCなど)の解体・再編が進められます。これにより、これまでのワクチン接種推奨体制が「規制」あるいは「否定」される方向へ動きだし、科学的証拠に基づくとされた従来の医療秩序が崩壊の危機に瀕します。これが劇的な概念の変換。そして政府への不満が爆発し反旗を翻すこととなります。その象徴が「投票箱に✖️を入れる人」です。



  • 投票箱に✖️を入れる人」:もう少し直接的な解釈を考えてみましょう。時期は少しずれますが、ドイツ東部のメクレンブルク=フォアポンメルン州と、ザクセン=アンハルト州において9月20日に州選挙が実施されます。これらの州は反移民を掲げる極右派政党ドイツのための選択肢(AfD)」の強固な地盤であり、現政権中道右派のCDU(キリスト教民主同盟)にとって「厳しい試練」になると分析されています。EUの縮図は国で、国の縮図は地方ですから、ここでのAfDの躍進はドイツ全体の政治、ひいてはEUの政策に大きな影響を及ぼします。ついこの間、モロッコからスペインに大量の移民(7万人)が国境越えをし移民問題に拍車をかけましたね。このニュースにEU全体が衝撃を受けたことでしょう。そして「反移民」の流れになってゆくことは明白ですね。もちろん日本も例外ではありません

  • 「ミサイル(武器)と並ぶ注射器」:この象徴のもう一つの解釈としては、「医療の兵器化」です。前述のアメリカの見解によりコロナは武漢由来の生物兵器となりました。換言すれば、ウイルスは戦争の兵器になり得るということ。というかもうすでになっております。2019年から経験しておりますでしょ?

  • また、前章のエンハンストゲームに協賛した会社が本当にスポーツの分野だけで留まるとお思いでしょうか?年始の記事『世界は再びカオスを奏でる』の「サプライチェーンの軍事化」の項で述べたように、今後、生き残ってゆく企業はデュアルユースの企業です。つまり、民と官の双方に需要のあるものを作れる会社ということ。ですから、人間を強化する薬の会社がスポーツ(民)だけではなく、国(官)に売るようなものも作るのは当然の流れ。そして、これからの国はもれなく軍国化・共産化ですから、人間を強化する薬の軍事転用、つまり「医療の兵器化」が顕著になってゆくでしょう。

    こういうことを言うと「そんなまさか」と言われますが、第二次大戦時「疲労がポンッと飛ぶからヒロポン」と名付けられた覚醒剤を国が国策で作成していたことを忘れないでください。善悪の常識は、時の権力者次第でいかようにもコロコロ変わるものです。


菊の御門が入ったチョコレートの話


・Sep. & Oct.  9/10〜11/4

「紛争当事国のトップ三人」と「戦車」

「揺れるワイングラス」



 この時期、世界は「終わりの見えない紛争」と「軍国への回帰」という、極めて不安定な局面を迎えるかもしれません。なぜなら表紙のこのセクションに描かれた象徴の「紛争当事国のトップ三人」「戦車」は、地政学的な荒波のただ中にいる三人の主要な指導者(習近平・プーチン・ネタヤニフ)と、避けられない地上戦の現実を象徴しているように見えるから。個別にみてみましょう。


  • ウラジーミル・プーチン(ロシア大統領): ウクライナ戦争が泥沼化する中、軍事的・経済的な苦境に立たされるロシアは精算の時を迎えるかもしれません。

  • 習近平(中国国家主席): 米中間で激化する貿易・技術戦争や、経済成長の鈍化という内憂外患に直面しております。また、台湾有事も非現実的な話ではなくなってきております。

  • ベンヤミン・ネタニヤフ(イスラエル首相): 2月に開戦したイラン戦争の当事者として、米イスラエル連合による空爆を主導。中東全域を巻き込む多正面危機の渦中にあり、国内政治でも厳しい試練にさらされています。

 どこの国もそうですが、自国の政治・経済状態が回復不能に陥った場合、選択する手段は一つ。そう、「赤い戦車」が象徴する戦争です。



「揺れるワイングラス」


迷いから覚めて築き直す時代がまもなく始まる。いや、すでに始まっている。現今の周期はほとんど終わりかけである。

Helena Petrovna Blavatsky

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