昭和百年の節目 明治神宮「春の大祭」へ行きました
4月29日は昭和天皇のご生誕の日、今では「昭和の日」連休の始まりとして定着しています。
今年は昭和元(1926)年から数えて百年となり、天皇皇后両陛下のご出席のもと「昭和百年記念式典」が武道館で行われました。
壇上には三権の長が並び、会場の一画に海上自衛隊の音楽隊が整列しています。木原官房長官が両陛下をお迎えし、三権の長たちがメッセージを述べ、その後、海自の歌と演奏で昭和の時代を振り返る、という粋な計らい。
といっても巷の一庶民である私など招待されるはずもなく、明治神宮から帰宅してYouTubeで知ったわけです。
yahooニュースの動画を埋め込みましたので、よろしければご覧ください。
高市早苗内閣総理大臣のメッセージが9分後ぐらいにあります。
総理は、1956年12月日本の念願だった国連加盟が成された時に重光葵外務大臣がNYの国連前に掲げられた国旗を詠んだ歌、
「霧は晴れ 国連の塔は輝きて 高く掲げし 日の丸の旗」
を挙げ、日本の歴史の重みを顧みながら日本列島を強く豊かに、そして22世紀を生きる子孫たちへ繋げていきましょう、と締めくくっています。
海自による昭和を振り返る名曲が後半約30分ぐらい続きます。
坂本九さんの「上を向いて歩こう」松田聖子さんの「赤いスイトピー」いるかの「なごり雪」中島みゆきさんの「時代」TM・NETWORKの「ゲットワイルド」最後は美空ひばりさんの「川の流れのように」でした。
さて、3月中旬何十年ぶりに明治神宮を訪れたブログを書きました。(その時の記事を埋め込みます)
その際、春の大祭が連休中にあり正殿前では舞楽や能などが披露され、宝物殿も公開されるとの情報を知り、4月29日に予定に入れてありました。この日は朝から曇り空でした。




やがて楽器(雅楽)を演奏する方達が入ってきます。
この舞楽は約1200年前の平安時代に現在の形として完成しました。5〜9世紀にかけて唐、高麗、中央アジア、インドやベトナム等から日本に伝来し、平安の頃、整理統合されました。雅楽は「世界最古のオーケストラ」と言われ楽士の家で代々受け継がれてきました。
笙:17本の竹を束ねた楽器、和音を奏で天から差し込む光と称されています。
篳篥:縦笛 地上の人々の声を意味し、力強い主旋律を奏でます。
龍笛:横笛 天と地を駆け巡る龍を表し、華やかな旋律を奏でます。
打楽器が加わります。

装束も平安時代のままです。
天然の染料で染め、刺繍を施した正絹(本物の絹織物)です。
楽士たちが出揃い、いよいよ舞が始まります。


赤の装束は左方の舞と言われ、中国から伝来したもの。
賢い王が治める平和な世が長く続くようにという舞。
緑の装束は右方の舞と言われ、朝鮮半島から伝来したもの。
天長地久、天地が永遠にあれ、と祈る舞。


赤い面の鬼は抜頭の舞、中央アジア(西域)から伝来、猛獣に殺された父の仇を討つという踊り。迫力がありました。


これらは千年以上前(飛鳥奈良の頃)から天皇の前で披露される神事。
「武官の舞」として武をつかさどる近衛府が担当、受け継がれてきました。
元々中国、朝鮮などの舞でしたが、1000年以上変わらなく受け継がれているのは日本だけです。ご存知のように中国では王朝が変わるたびに前の王朝を否定破壊、最近では(共産思想による)文化大革命で伝統は完全消滅します。朝鮮半島も朝貢国として絶えず中国に翻弄された歴史を持ち、独自の伝統が消滅しました。
日本は「権威と権力を分離する」という先人の知恵で神武天皇以来2600余年にわたる皇統が保たれ、父方を辿ると神武天皇にたどり着く「世界最古の王朝が続いている国」として世界から注目されています。
またそれに伴い、天皇の神事も変わることなく受け継がれてきました。
最近では、アイススケートペアで表彰台に上がった「りくりゅう」ペア、日本国歌「君が代」のメロディと歌詞に世界中の人が釘付けとなりました。「君が代」の旋律は雅楽、歌詞は「千代に八千代に、苔のむすまで・・」
形を「変えないこと」に価値があるって、素晴らしいと思いました。
新緑の4月29日、曇り空ながら明治神宮の森を楽しんだ1日でした。

お読み頂きありがとうございました。次回もよろしく
