特権
医師
狩野拓也氏。
デフリンピック
バレーボール日本代表選手。
自分自身を
「音の旅人」
と表現。
音のある世界とない世界を
行ったり来たりできるからとのこと。
話は
NHKの番組
スポーツ×ヒューマンから。
先日放映されたのは
「“聴こえない声”にを力に
デフバレーボール男子日本代表」
です。
デフリンピックは
延べ5日ほど行きましたが
この男子チームは観戦せず。
開幕前に観たかったと感じる番組でした。
それは
「番組を見ていれば応援したのに…」
ということだけではありません。
聴こえに困難がある方々の状況を
もっと理解できたからと思うからです。
冒頭の狩野氏。
読書をするのに補聴器を外します。
誰にも邪魔されない空間ができることは
難聴ならではの特権
と語ります。
明るく語る裏には
想像を超える
壁があるに違いありません。
しかし
それを感じさせる雰囲気は皆無。
確かなことは
狩野氏の読書に
補聴器は不要だということ。
その狩野氏が活躍する
デフバレーボール日本代表チーム。
取り組んだのは
音のない世界で音をだすこと。
つまり
あえて声をだすということでした。
聴覚障害をもっていると
どうしても受け身がちになってしまう。
(試合では)
声を出しても聞こえないけれども
声を出している表情だけでも
味方に伝わるものはあると思うし
相手にも伝わるものはある。
聴覚障害者の陥りがちな
思考パターンを変えたいという思いとともに
狩野選手は語ります。
また
番組の中で狩野選手は
代表チームの現状について
唇の動きを読む選手
手話しかわからない選手
筆談でないとわからない選手
そういった選手が混在していると
語っていました。
コミュニケーション手段が様々なので
最適なコミュニケーション手段の準備が
必要だとのこと。
聞けば納得できることですが
考えもしなかった現実です。
この数十年で
様々な障害の理解が
かなり進んだように思います。
しかし
どことなく上から目線。
障害のない側が
障害のある側を助けてあげる
という考えが根底にあるように感じます。
それどころか
それぞれの日常は違うのに
本質を理解しないまま
一方の価値観だけで考えられている支援も
あるように思います。
健常者であるとか
障害者であるとか
そんな前提ではなく
もちろん
ビジネスとして成立するか
という発想でもなく
ただ単に
助け合うことが自然である世の中
そんな
世の中を創る一人でありたいと思います。


