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神社散歩#10-2(氷川三社巡り2)

大宮氷川神社(おおみやひかわじんじゃ)

所在地
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407

主な御祭神
須佐之男命(すさのおのみこと)


三社巡りの最後は「氷川さん」。
大宮に限らず氷川神社に親しみを込めてこう呼ぶ人は多い。(あくまで体感)
そのくらい近隣に住む者にとっては身近でかけがえのない存在だ。
もっとも、どこの神社や寺院でも○○様、○○さんというのはよくある話だろう。
私にとっての「氷川さん」は、大宮氷川神社を指す。
神社にさして興味がなかった若い頃でさえ何度も訪れた。
ただ、神社巡りをするようになってからちゃんと訪れるのはこの時が初めてだった。
漫然と境内を歩いた頃と違って、今の私程度の浅い知識でも全く違う視点で見ることができたのは妙に新鮮だった。

大宮氷川神社の参道は全長2kmにも及ぶ。
この長さはどうやら日本一らしい。
さすがに全部を紹介できないので、ごく簡単に済ませることにする。
一の鳥居は南のさいたま新都心エリアの端にある。
さいたま新都心には複合商業施設コクーンや、さいたまスーパーアリーナがある。
また、駅周辺では国民的特撮ヒーローがよく撮影をしていることで知られる。
参道を1.2kmほど進むと明治神宮の大鳥居だった二の鳥居、そこから更に5~600mで三の鳥居と続く。
参道沿いはレトロな喫茶店から、高級感のあるフレンチやおしゃれなイタリアンまで様々なお店や文化財、施設などが立ち並ぶ。
観光なら一の鳥居から行くのも面白いかも知れない。

三の鳥居

三の鳥居を潜ってすぐ右側に神楽殿、氷川神社、菰樽、夫婦楠、天津神社、六社(合祀殿)。

菰樽…奉納された酒樽が壁のように積みあがっている

天津神社の向かいに松尾神社。
緩く左にカーブしながら真っすぐ進むと神橋。

神池と神橋

神橋を渡ると目の前に楼門。
左に手水舎。

手水舎から楼門方向

楼門を潜ると目の前に舞殿。
舞殿の先に拝殿。

昔一度だけ舞を見る機会があった
小さな女の子が真剣な表情で舞う姿が健気だった
拝殿
楼門前から社務所方向
これは……どこ?笑
多分楼門西側の辺りかな?
なんで撮ったんだろう?
何種類かある期間限定御朱印の一つ

摂社は門客人もんきゃくじん神社、天津神社、宗像神社。
末社は松尾神社、御嶽神社など。

門客人神社について少し触れたい。
御祭神は幼妻クシナダヒメの父母アシナヅチ・テナヅチ。
と、アラハバキという神。
この神社、元々は荒脛あらはばき神社という名前だったそうだ。
アラハバキは土着の古代信仰の神とも言われ、本来は日本神話の外にいる神だ。
(ただし、こちらの場合は櫛石窓クシイワマト神・豊石窓トヨイワマト神を祀っていたらしいが…)
蛇神説、道祖神説、アイヌの神説などなど、謎が多いゆえに想像するロマンに満ち溢れている。
氷川神社には、武蔵国造が出雲の神々を勧請するよりも以前からクシイワマト・トヨイワマトか、あるいは別の土着の神が地主神として祀られていたと考えられる。
門客人とは字面が示す通りお客さんという意味だ。神様なので客人神まろうどがみとも言う。
アシナヅチ・テナヅチはスサノオの身内なのでお客さんではない。
つまり、ここで言う客人神はアラハバキを指すと言うことになる。

門客人神社
さいたま市HPより

これは私の勝手な妄想だが、気がつけば自分の家が乗っ取られてお客さん扱いされていたというのは、まるで映画や小説のサイコホラーのようだ。
駅前の一等地になぜパチンコ屋が多いのかみたいな文章を週刊誌か何かで読んだことがあるが、それに近い感情をついつい抱いてしまう。
大宮氷川神社ではアシナヅチ・テナヅチと一緒とはいえ、社殿の真横に祀られているので丁重に扱われているのだろう。

手水舎の脇から入る道の先に蛇の池と呼ばれる場所がある。
禁足地だったそうだが今は近くまで行ける。
見沼の湧水で、境内の神池に注がれているらしい。

蛇の池

宗像神社のある神池沿いを反時計回りに進むと、金毘羅大権現、猿田彦神社、氷川稲荷神社があり、松尾神社の辺りに戻ってくる。

神池西側から神橋方向
写真が上手い人ならすごく絵になりそうな景色
宗像神社を西側から
足元にたくさんの錦鯉が寄ってくる
こんな感じの歩きやすく整備されたおしゃれな通路もある
宗像神社
宗像三女神と呼ばれる三柱の神様が祀られている
アマテラスとスサノオの誓約(うけい)によって誕生した

誓約…互いの所持品からどんな神様が産まれるかによって勝負をつけた。
結果は女神を産んだスサノオが勝った、とされる。

最後に稲荷神社。

鳥居の奥に立派な社殿がある

神社は大宮公園と隣接している。
明治初期まで社領だったそうなのでついでに。
大宮公園は約68haに及ぶ大きな公園で園内には様々な施設がある。
また、公園は歩道橋を渡ってすぐのところに第二、第三まである。

68ha…わかりづらさに定評のある東京ドームでいうと約15個分、わかりやすく言うと大きめのイオンモールくらい

公園内の主な施設は以下の通り。

・大宮公園野球場
高校野球の県大会決勝や少年野球の大きな大会などが行われる。
西武ライオンズの準本拠地であるためプロの試合も年に数試合組まれる。
かのベーブルースや長嶋茂雄(アマチュア時)も試合をしたことがある。

・Nack5スタジアム大宮(大宮公園サッカー場)
埼玉の民放FM局がネーミングライツを持ち、大宮アルディージャのメインスタジアムとして使用される。
日本初のサッカー専用球技場。
大宮公園サッカー場として漫画「キャプテン翼」にも登場。
あのマラドーナが国際舞台のデビューを飾ったりと、実はすごいところ。

・大宮競輪場(正しくは双輪場)
東日本競輪発祥の地と言われる競輪場。
存続問題や改修が取り上げられる程度に歴史ある競輪場。
食べ物がすごく安いイメージ。(変わってなければ)

・大宮公園小動物園及び児童遊園地
どちらも懐に優しい。
小動物園は規模は小さいもののクマやサル、カピバラなど案外多様な動物がなんと無料で見られる。
児童遊園地はレトロな乗り物がたくさんある。
有料のものは高くても200円、安いと30円で乗れる。
もちろんすべり台など普通の遊具もある。
お子さんやお孫さんを連れた方たちで賑わうエリア。

埼玉県HPより
写真は象徴的な遊具だがこの周りにもある

この他、歴史と民俗の博物館や弓道場、公園外だが少し歩くと盆栽美術館などがある。
「日本さくらの名所100選」にも選ばれているので桜の季節は多くの花見客が訪れるが、桜以外にも様々な植物を見ることができるので、広い園内をただ散歩しているだけでも結構楽しい。
私はといえば、中学生の時は女の子とデートしたり、弓道を嗜んでいた高校生の時は大会で頻繁に弓道場を訪れたり、社会に出てからも競輪場で仕事をサボったり、社会人野球や少年野球を観たり…。
思い出がありすぎてちょっと感情移入過多になってしまうのでここまで。


Bois Toscana(ボワ トスカーナ)

だいぶ遅くなった昼食はさいたま市西区のボワトスカーナさん。
大宮氷川神社からはだいぶ離れるので同一エリアとは言い難い。
埼玉県を中心にイタリアンや焼肉などのレストランを経営する企業の系列店だ。
相棒が好きなのでよく訪れる。
食事がおいしいのはもちろんだが、デザートが凝っていて目にもおいしい。

前菜
メイン(パスタ・ピザ)は私のセンスの問題で使える写真がなかった
デザート

併設しているフレーズ・デ・ボワという洋菓子店のケーキやシュークリームもおいしい。
クリスマスなどのイベント日は長蛇の列ができる。


一の鳥居からスタートすると余裕で一日潰せるくらい見どころが多い氷川さん(とその周辺)。さらに大宮駅付近まで範囲を拡げるとよしもとの劇場があったり、魅力的な商業施設や飲食店がたくさんあるので、参拝の際は計画的にまわることをおススメして、今回は結びとする。

最後に、仔猫達の命の縁をつないでくれた氷川神社に感謝を込めて。
ありがとうございました。


須佐之男命(すさのおのみこと)

神社散歩#8に同じ。
日本神話におけるスーパーヒーローにしてトラブルメーカー。