【第37回3つのお題に空想のひらめきを】千年の余白|668字#67
《幾つもの時を巡っても、必ず会おう》
そう誓い、私とあなたは肉体も魂も離れ離れになった。
たとえ姿が変わっても、巡り合い、互いに気がつくの。
気持ちは変わらない。
心はひとつ。
そう思い、疑わなかった。
千年が経つころ。
再び巡り合えた。
互いに姿も魂の形も変わった。
最初に気づいたのは私。
その私を見て、気づいたあなた。
ほら、やっぱりすぐに分かった。
仕舞い込んだ宝箱に、そっと触れたような気持ちが沸いた。
でも、なんだろう…。
ようやく会えたのに。
なんだかよそよそしく、あの時の胸を打った震えとは違う。
そう。
表すのなら、まるで別人のよう。
ーあなたは誰?
そうね。
千年の間、互いに違う世界で生きて、違う時間に染まってしまったのね。
触れたもので変化し、私とあなたは千年前とは全く別のものになってしまったのね。
その時々に想う人ができ、また別れる。
家族や恋人や友人も。
そうよね。その時そばにいてくれる人が、その時の一番になるものね。
正直に言うと、私もそうだった。
そばにいた人へ想いが傾いたのは、寂しさを隠す為の気持ちではなかった。
ただ、あなたのことは決して忘れてはないわ。
ああ。
時とは、こうも変えてしまうのね。
これほどの違和感。あなたも同じくらい感じているのでしょうね。
なんだかとても悲しい。
せめて、あなたも同じくらい悲しんでいて欲しいな。
こんな気持ち、知りたくなかった。
いっそ、永遠に知らないままの方が良かった。
ああ。
行ってしまうのね。
そうよね。今の瞬間を共にする人がいるのよね。
また会えて良かったわ。
今度出会えた時は、あなたの隣に居れる人になれていたら嬉しいな。
668文字
-------------------------
片桐みかんさんのお題に参加させていただきました✨4回目の投稿です!
千年も経たなくても、久々過ぎる人と会うと、なんか違ったりしますもんね〜
私が人見知りなせいもあると思いますがね。
あれ?なんか変わったんじゃない…?
って相手のことを思うけど、実は相手も私のことを大体そう思ってる、はず…。
🔽前回の投稿分はこちら💁
いいなと思ったら応援しよう!
応援お願いします📣✨
いただいたチップは、クリエイター活動費(勉強の為の本の購入、一息つく為の珈琲代等)として使用させていただきます💕