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異世界ミートリア【番外編③】~MT Land、種と花の冠〜


【番外編について】

異世界ミートリアの本編から少し離れた、番外編ストーリーです。舞台は、ミートリア王国ではなくキラキラ輝く南の島。たかっち社長、みーちゃんP、ヒロパンダ、まきマネの4人は、黄金のパンツを探す「パンツ海賊団」として冒険しています。

ナツコさんと愛犬・お嬢に見送られ、丘の上の花園へ向かうことにしたパンツ海賊団!!

黄金のパンツは、見つかるの!?

番外編
パンツ海賊団と黄金のパンツ

③MT Land、種と花の冠



ここはMT Land。

前回のお話の続きです。

丘を登っていくと、
風がふわっと甘い香りを運んできました。

たどり着いたのは、
色とりどりの花が咲きほこる、まなてぃランドの花園でした。


その真ん中で、
小さな女の子が花を編んでいます。

隣には、お母さんらしき女性が座って、
女の子を見守っていました。



たかっち社長は、足を止めます。

「……美しい光景だ」


女の子は、顔を上げてにっこり笑いました。

「これ、お花の冠なの。リースも作るのよ」


まきマネも、思わず近づきます。

「とっても上手ね……!」

「娘は、作ることが大好きなんです。
可愛いお花を見つけると、何か作りたくなっちゃうみたいで」



お母さんが、やさしく微笑みました。
お母さんの名前は、カハリーさん。

ヒロパンダは、花の冠をじっと見つめます。

「花……食べられないが、心は満たされる気がする」


みーちゃんPが、双眼鏡をそっと下ろしました。

「……種を集めていた子と、似ている」


まきマネは、うなずきます。

「分かる!
見つけたものを大事にする子と、見つけたものを形にする子ね」

カハリーさんは、ふふっと笑いました。

「実は、この子のお兄ちゃんも、このあたりにいますよ。
きっと種を拾いながら」


まきマネが、ぱっと顔を上げます。

「あの子のお母さんだったのね!」

ヒロパンダが、鼻をひくつかせました。

「兄は種、妹は花……。よい兄妹だ」



女の子は、丁寧に編んだ花の冠を、
まきマネにそっと差し出しました。

「これ、あげる」

まきマネは、両手で受け取って目を細めます。


「……ありがとう。もらっちゃっていいの?」


女の子がやさしくうなずくと、
カハリーさんは嬉しそうに言いました。

「プレゼントも大好きなんです。
子どもたちが見つけたものを形に残していく時間が、私にとっての癒しなんです」



たかっち社長は、静かにうなずきました。

「美しい。黄金のパンツを見つけだす時間も、ちゃんと形に残したいと思います」


謎のパンツ美学に、みんなが小さく笑いました。



そのとき、
パタパタと花園へ向かう足音が聞こえてきました。

「ママー!」


男の子が、うれしそうに丘を駆け上がってきます。

「見て見て、いっぱい増えたよ!」


男の子は、カハリーさんの前にしゃがみこむと、
ポシェットから種や木の実を取り出しました。


「これはね、さっきの花の種。ツルツルしてるよ!
こっちは、丸くて固いやつ。たぶん木の実」


カハリーさんは、ひとつひとつのぞき込みながら、
うれしそうにうなずきました。

「すごいね。どこで見つけたの?」

「あっちの道だよ! あと、これは……」



男の子は、楽しそうに話し続けます。

まきマネは、花の冠を手にしたまま、その様子を見て微笑みました。


「兄妹そろって、見つけた自然を大切にできるのね。
本当に美しい親子だわ」



男の子は、ふと顔を上げて、
パンツ海賊団に気づきました。

「あ! さっきの人たちだ」

たかっち社長は、前のめりになります。


「少年。また会いましたね。
実は、あなたに聞きたいことがあります」


「なに?」

「黄金のパンツを探しているのですが、何か知っていますか」

男の子は、きょとんとしたあと、
すぐにぱっと笑いました。


「もちろん、知ってるよ!」


まきマネが、思わず声を上げます。

「え、知ってるの!?」

ヒロパンダも、目を丸くしました。

「ぼうや、そんなことまで知っているのか」


男の子は、得意げに海の方を指さします。

「海岸の方にあるよ。キラキラ光ってるから、すぐわかると思う」

みーちゃんPは、海の方へ双眼鏡を向けました。

「……海岸のほう、確かにキラキラしてる」


たかっち社長は、深くうなずきます。

「ありがとうございます、少年」


カハリーさんは、やさしく微笑みました。

「子どもたちの“見つけたもの”や
“作ったもの”を、こんなふうに受け取ってもらえて嬉しいです。
黄金のパンツ、見つかるといいですね」



女の子は、まきマネの手元の花の冠を見て、
にっこり笑いました。

「海岸でキラキラを見つけたら、
その花の冠、きっと似合うと思う」

まきマネは、花の冠をそっと胸に抱えます。

「ありがとう。なんだか、お守りみたいね」


みーちゃんPが、ぽつりとつぶやきました。

「……美しい心」


まきマネは、花の冠を見つめながら、うなずきます。

「うん。優しくて美しい」


たかっち社長は、静かにうなずきました。

「黄金のパンツまで、あと少しです」


パンツ海賊団は、
まなてぃランドの花園の親子にお礼を言いました。


そして、花の香りに見送られながら、
海岸へ向かって歩き出しました。

番外編④につづく



📋️まきマネの覚書

番外編③:1,796字
現在の物語:33,360字 

創作大賞 エンタメ原作部門
〆切まであと⏰13日!

SPECIAL THANKS

カハリーちゃん
花園のお母さん役

まなてぃランドの花園で、
たくさんの花を愛し、
大切に育てているカハリーさん。

花をただ眺めるだけでなく、季節ごとの色や香り、小さな変化を楽しみながら、子どもたちにもその大切さを伝えています。

お兄ちゃんが種や木の実を集め、妹が花の冠やリースを作るのは、カハリーさんが日々大切にしている「小さな自然を見つけて、愛しむ心」が、子どもたちにも受け継がれているから。

子どもたちが見つけたものを形に残していく時間を、やさしく見守りながら楽しんでいます。

まなてぃランドの花園で暮らす、やさしい親子。
カハリーさんは、子どもたちが見つけたものや作ったものを、あたたかく見守っています。
お兄ちゃんは、小さな種や木の実を見つけるのが得意。
見つけたものを大切にポシェットへしまい、
あとで図鑑で調べるのが大好きです。
妹は、花を編んで冠やリースを作るのが大好き。
見つけた花を、誰かの心をほっとさせる形に変えてくれます。
ふたりは、探しているものは違っても、
「小さなものを見つけて、大切にする心」を持った兄妹です。

カハリーちゃん、親子での出演💛🌸✨️
ありがとうございました😆💖


これまでのお話はこちらから
noteマガジンにまとめてます!

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