「結果にこだわる力」アメリカ大学サッカーで磨いた勝負強さ、挑戦する勇気が、道を切り拓く! 船越大空(報徳学園)
アスリートブランド生レポートシリーズ!
今回はUniversity of Central Floridaで活躍する船越大空選手が、アメリカサッカーのリアルを語ってくれました。

Q. なぜ日本の進路からアメリカ留学を選んだのですか?
最初はプロに行くことを考えていて、アメリカに行くつもりはありませんでした。そんなとき、アスリートブランドの方から声をかけてもらい、プレー動画を送ったところアメリカの大学から複数オファーをもらいました。その時はまだ本気で留学を考えていませんでしたが、高校3年生の選手権大会では初戦敗退してしまい「運を掴むためにアメリカに行こう」と思い、
アメリカ留学を決意しました。もともと海外志向でイギリスでのプレー経験もあり、海外に行くこと自体に抵抗はなく、何よりプロになりたいという一心でした。
アメリカに行くと決めたのは高校3年の12月で、もともと高校2年生から少しずつ独学で始めていた英語の勉強に本格的に取り組みました。とにかく試合に出て結果を出したいという思いが強く、日本の大学だと1年生から出るのは難しいと感じていてアメリカなら勝負できると思い、留学の道を選びました。
実際にアメリカに来てみると、思っていたよりもサッカーのレベルは高くなく、練習の質もそこまでではなく、「これで大丈夫なのか」と不安になることもありました。英語に関しては、リスニングはまだ少しできたので問題ありませんでしたが、スピーキングが全然できず、最初は現地にいた日本人の先輩に助けてもらいながら、監督やチームメイトとのコミュニケーションを取っていました。
Q. アメリカサッカーのレベルやプレースタイルにはどんな違いを感じましたか?
2年制大学ではサッカー面でそこまで大きな差は感じませんでしたが、4年制大学に編入してからはレベルの高さを実感するようになりました。足がとても速い選手や、フィジカルの強い選手が多く、代表経験のある選手もいて、みんなそれぞれ高いレベルの環境から来ています。プレーも賢く、そして質が高いです。僕は身体能力では勝てませんが、足元のテクニックやキープ力、丁寧なプレー、そしてミスの少なさを武器にチームに貢献しています。
2年制大学では得点やアシストなど、結果で貢献することが求められ、自分も実際にそういった役割を担っていました。特に印象に残っているのは、全米大会出場がかかった試合で勝てたときです。当時勝てない試合が続いていて、チームの雰囲気があまり良くなくて不安もありましたが、しっかり勝ち切れて全米に行けたことは大きな喜びを感じました。このシーズンは13ゴール12アシストでAll American First teamにも選ばれたのでとても印象に残った1年になりました。
プレースタイルについては、2年制大学ではブラジル人の監督だったこともあり、ポゼッションサッカーをベースに「いかにボールを保持するか」が重視されていました。4年制大学でもポゼッションサッカーは同じですが、より点を取ることに重点が置かれており、頭の良い選手が多く、日々刺激を受けながら楽しくプレーしています。最初はなかなかスタメンに入れず途中出場が多かったですが、ジムに通い自主練を重ねたりとコツコツ努力した結果、春のシーズンではスタメンの座をつかみ、さらに全額奨学金も獲得できました。
英語面では、2年制の頃は日本人もいたためそれほど不自由しませんでしたが、4年制大学に来てからは自然と英語を話す機会が増えました。
サッカーの中では、監督やチームメイトがわかりやすく説明してくれるので理解しやすく、何かを伝えようとすればしっかり聞いてくれます。まだ詳しく伝えるのは難しいですが、みんな理解しようとしてくれているのでとても助けられています。
アメリカでは結果が何より重視されるため、日本にいた頃よりも「結果にこだわる意識」が強くなりました。得点やアシストなど、数字を残せば出場機会やオファーにつながるので、自然と結果への執着心が高まり、成長につながっていると感じています。

Q. アメリカでの生活や文化にどう適応してきましたか?
アメリカに初めて来たときに一番驚いたのは、何もかもがとにかく大きくてスケールが違うということでした。2年制大学の時はバスで1日10時間も移動することがありましたが、4年大学の遠征では全て飛行機移動で、距離の感覚にも驚かされました。また、様々な国から来ている学生がいて、いろんな言語が飛び交っている環境はとてもグローバルで刺激的です。
生活面では、食事は物価が高く、学校の食堂や自炊でなんとかやりくりしています。自炊をするようになってからは、親子丼などを作ったりと料理の腕も少しずつ上がってきました(笑)。オフの日にはチームメイトとビーチに行ったり釣りをしたり、友達の家族と一緒にボートに乗ったりとアメリカらしいアクティビティも楽しんでいます。裏庭を散歩したり、同じ大学にいる日本人の友達とたまに日本語で話すことで、リラックスできる時間も大切にしています。
授業面では、2年制大学では先生の話をしっかり聞いて課題を提出していれば問題なく単位を取ることができ、実際にオールAを取ることができました。一方で4年制大学に進んでからは、授業の内容も難しく、専門用語も多く出てくるので大変でしたが、アスリート専用のチューター制度が整っているため、分からないところはサポートを受けながら乗り越えています。

Q. 将来の目標や、アメリカ留学を通じて得た成長とは?
アメリカでの留学生活を通じて、一番大きく成長できたと感じるのは、「一人でできること」が格段に増えたことです。これまでは親に頼っていたことも多くありましたが、今では食事や家事、学校やサッカーの手続きなど、すべて自分でやらなくてはなりません。編入の手続きも自分で行ったりと、自立心が大きく育ちました。以前、イギリスに行った時は英語がまったく話せず、誰にも頼れずに苦しい思いもしましたが、アメリカでの生活やサッカーを通して英語力が身につき、今ではしっかりとコミュニケーションが取れるようになったことも大きな自信につながっています!
今後のキャリアとしては、プロサッカー選手になることが目標です。まずはドラフトにかかることが第一のステップで、最終的にはプロになることを目指しています。そのために残された大学生活の中で、しっかりと試合に出場し、結果を出すことが一番大事だと思っています。個人としての目標は「10ゴール10アシスト」。この数字を達成することで、プロへの道を少しでも近づけていければと思っています。

Q. サッカー留学を目指す後輩に、どんなメッセージを伝えたいですか?
これからアメリカにサッカー留学を考えている高校生がいるなら、僕は迷わず「行くべきだ」と伝えたいです。アメリカの大学に学力だけで入るのは決して簡単ではありません。でも、これまで頑張ってきた自分の“武器”があるなら、その力を活かして挑戦できるチャンスがあります。奨学金をもらえる可能性もあり、「海外で頑張った」ということは、将来にもきっとつながっていきます。昔に比べて、海外に挑戦できる環境はどんどん整ってきています。せっかくチャンスがあるなら、それを逃さず、未来に活かしてほしいと思います。
アメリカに行けば、生活すべてが英語なので、自然と英語が身につきます。最初は不安かもしれませんが、毎日英語に触れる中で、だんだん聞けるようになり、話せるようになっていきます。周りの目を気にしすぎることなく、自分らしく、好きなことに思い切り打ち込めるようになります。
18年間日本で過ごしてきたなら、4年間くらいは海外で過ごしてみるのもいいんじゃないかと思います。視野が広がり、いろんな国の人と友達になれば、その国に遊びに行く機会ができたり、人生の選択肢がどんどん増えていきます。たとえサッカーでプロになれなかったとしても、英語を話せるようになるというのは、それだけで大きな武器になります。就職でも有利になり、セカンドキャリアにも活かせます。とにかく、少しでも興味があるなら挑戦してみてほしい。やらなかった後悔より、やった経験の方が絶対に自分の力になると思います!

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