介護のプロが教える 経験年数だけでは支えられない。だからこそ、多職種で考える
介護の現場では、さまざまな職種の人が一人の利用者に関わっています。
介護職、看護師、ケアマネジャー、リハビリ職、医師、そしてご家族。
それぞれ立場も経験も違いますが、目指すところは一つです。
利用者が、その人らしい生活を送れるよう支えること。
仕事をしていると、「経験年数」という言葉をよく耳にします。
確かに、長く仕事を続けている方は、多くの場面を経験し、その積み重ねから得た知識や判断力があります。
それは大きな財産です。
しかし、経験年数が長いからといって、すべてを知っているわけではありません。
経験とは、「年数」ではなく、「何を経験してきたか」の積み重ねでもあると思います。
介護の仕事には、同じ利用者は一人としていません。
同じ認知症でも症状は違い、同じ要介護度でも生活歴や価値観はまったく異なります。
だからこそ、
「今までこうだったから今回も同じ。」
という考えだけでは対応できない場面が数多くあります。
経験を重ねるほど、自分の成功体験が先入観になってしまうこともあります。
その一方で、経験年数の短い職員だからこそ気付ける視点もあります。
新しい制度や知識を学んできた人だからこその発想もあります。
私自身も、経験の浅い方の一言で考え方が変わったことが何度もありました。
経験年数が長い方へ。
「まだ勉強しなくても大丈夫。」
そう思ってしまう瞬間はないでしょうか。
介護制度も医療も社会も、日々変化しています。
学びを止めた瞬間から、経験は過去のものになってしまいます。
経験年数が短い方へ。
「まだ経験が浅いから…」
そう遠慮して、自分の意見を飲み込んでいませんか。
利用者を見て感じたことに、経験年数は関係ありません。
その気付きが、支援の方向性を変える大切な一言になることもあります。
一人の専門職だけで、利用者を支えることはできません。
それぞれが持つ経験、資格、知識、価値観を持ち寄り、意見を交わしながら方向性を合わせていく。
その積み重ねが、より良いサービスにつながります。
経験年数は、その人の価値を決めるものではありません。
経験から学び続ける姿勢と、お互いの意見を尊重する姿勢。
その二つがそろったとき、本当の意味で利用者中心の支援が実現できるのではないでしょうか。
三代目固定記事
#医療と福祉のあいだ
#介護
#介護福祉士
#ケアマネジャー
#看護師
#多職種連携
#チームケア
#利用者主体
#介護の現場
#経験年数
#学び続ける
