ケアプランは「作るもの」ではなく「使うもの」
介護の現場で働いている皆さんは、ケアプランをどれくらい見ていますか?
人員不足、時間がない、利用者対応に追われている――。
現場にはさまざまな事情があり、毎日じっくり目を通すことは難しいかもしれません。
しかし、ケアプランには利用者一人ひとりの生活課題と、その課題に対して関係職種がどのように支援していくのかが記されています。
ご本人・ご家族へ説明し、同意をいただいた生活の設計図です。
だからこそ、ケアプランに沿った支援は業務の基本であり、欠かすことのできないものだと思います。
「介助」をすることが目的ではない
利用者が抱える課題は一人ひとり異なります。
一方で、現場では排せつ介助や入浴介助などを、日々の流れの中で同じように行ってしまうことはないでしょうか。
もちろん、安全で効率的な介助は大切です。
しかし、「早く終わるから」「その方が楽だから」と職員がすべてを行ってしまうと、本来その人ができる動作や考える機会まで奪ってしまうことがあります。
その積み重ねが、筋力の低下や認知機能の低下につながる可能性もあります。
介護は「やってあげること」ではなく、「その人らしい生活を支えること」。
その視点を忘れないためにも、ケアプランは大切な道しるべになります。
数分でもいい、ケアプランを開いてみる
ケアプランは毎日大きく変わるものではありません。
だからこそ、一日に数分でも目を通し、
「今日、自分は何を意識して支援するのか」
を確認するだけでも、支援の質は変わってきます。
ケアプランを作成する立場としては、それが何よりうれしいことです。
反対に、誰にも見られず活用されないケアプランでは意味がありません。
だからこそ、ケアカンファレンスや日々の申し送りで気付いたことがあれば、ぜひ積極的に発言してください。
現場の声が、より実践的なケアプランにつながります。
一人では支えられない生活
生活は介護だけで成り立っているわけではありません。
介護職、看護職、リハビリ職、ケアマネジャー、医師、そしてご家族。
それぞれが同じ方向を向き、役割を果たすことで、その人らしい生活が支えられます。
ケアプランは、そのために関係職種をつなぐ共通言語です。
「作るもの」ではなく、「使うもの」。
そんなケアプランを、みんなで育てていける現場でありたいですね。
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