最速なのは選手か、それともチームか。マラソンF1化時代の話
人類初のサブ2達成。
しかも2名同時に。
3位の選手ですら既存の世界記録を更新した2026年のロンドンマラソンの衝撃は凄まじいものがありました。
同時に話題となったのは、記録更新したセバスチャン・サウェ選手が履いていたシューズ。
アディゼロ アディオス プロ エヴォ 3の重量は片足何と97gで、軽さが全てではないとはいえ驚異的な軽さです。
と、このように、特に近年になって感じるのは、マラソンや駅伝の話題とセットで、必ずと言って良いほどシューズについても語られます。
ロンドンマラソンのニュースを見て改めて感じたことですが、もしかしたらマラソンは選手が肉体一つで挑む競技から、周囲の技術の影響が左右する競技になってきているのかもしれません。
その極端な例としては、2019年にエリウド・キプチョゲが非公式に達成したサブ2でしょう。
あれは単なる実力者の挑戦ではなく、シューズ、気象条件、コース、給水、ペーサーなどのあらゆる面で、サブ2のために設計され尽くした42キロでした。
これは、個人が肉体一つで挑む競技というより、まさに一つの車体をチームで仕上げていくF1レースのようなものにも感じます。
これは恐らく、そこまでしなければ記録更新が難しいほどにマラソンの記録が人類の限界に近付いている証拠なのではないかと思います。
実際、前記事で生成AIに聞いた人類の限界までは、まだ伸び代はあるもののそこまで劇的なものではありませんでした。
人類の限界がまだ遠かった時代は、1人の天才選手が大きく記録を更新していく。
マラソンはそういう競技でした。
しかし、人類の限界が近づくほどに、少しの記録更新のために、総力を上げたチームが必要になってくるのかもしれません。
天才的な選手が、最高峰かつ相性の良いサポートに恵まれて、はじめて記録を少し更新する。
未来のマラソンはそのような競技になっていくのではないでしょうか?
本記事の続き
マラソンという競技とテクノロジーの繋がりを書いてみました。
