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【制作記録】自分の中に残っていた景色を、物語にしてみた

noteを書き始めてから、
自分のことを文章にする時間が少し増えました。

休職したこと。
退職したこと。
暮らす場所を変えたこと。
動画編集を始めたこと。
音楽に触れ直したこと。

ひとつずつ書いていると、
自分が何をしてきたのかだけではなく、
何を取り戻そうとしていたのかも
少しずつ見えてくる気がします。

今回は、物語を作り始めた話です。

動画編集に触れ、音楽にも触れるようになってから、
今度は物語を作り始めました。

それは、最初から大きな企画として
考えていたものではありません。

休職しながら、
自分には何ができるのかを考えていた時期がありました。

その中で、ふと子どもの頃のことを思い出しました。

子どもの頃は、もっと自然に想像していた気がします。

何かを見て、勝手に世界を広げたり。
意味のない風景に、物語の気配を感じたり。
頭の中で、まだ存在しない場所や出来事を作ったり。

そういうことを、
昔はもっと当たり前にしていた気がしました。

でも、大人になって、働いて、責任を持って、
日々を回していく中で、
そういうものは少しずつ後ろに下がっていきました。

なくなったわけではないのだと思います。

ただ、使わなくなっていただけなのかもしれません。

休職してから、
自分には何ができるのかを考える時間が増えました。

その中で、もしまだ想像力が残っているなら、
物語も作れるのではないかと思いました。

最初は、そんな小さなところからでした。

それが少しずつ形になっていって、
今は「記録外都市」というYouTubeチャンネルで、
ALCAQUARTZという物語を作り始めています。

ALCAQUARTZを一言で説明するなら、
記録と記憶にまつわる物語です。

ただ、ここで細かく説明するつもりはありません。

物語の設定や流れは、
自分の中ではかなり組み上がっています。

でも、それを先に言葉で説明しすぎると、
物語の受け取り方が狭まってしまう気がします。

だから今は、あまり多くを語らずにおこうと思います。

第1話で見えているものは、まだほんの一部です。

その奥には、
自分なりに積み重ねてきた設定や脚本があります。

ただ今は、それを説明するよりも、
まずは物語として少しずつ出していきたい。

そんな距離感で作っています。

それでも、自分の中にあったいくつかの感覚は、
確かにそこに入っています。

過去のこと。
迷ってきたこと。
忘れたくないもの。
忘れた方がいいのかもしれないもの。
選べなかったこと。
それでも選ばなければならなかったこと。

そういう、まだ簡単には言葉にしきれないものを、
物語の形に少しずつ移しているのだと思います。

休職や退職を経験したことと、
この物語が直接つながっているかは分かりません。

でも、まったく関係がないとも思いません。

自分の中で整理がついていないもの。
置き場所が分からないもの。
まだ言葉にすると壊れてしまいそうなもの。

そういうものを、物語という形にすると
少しだけ触れられる気がしました。

前向きな再出発の話だけではありません。

失われたものを記録する感覚もあります。

でも、ただ失ったものを見つめるだけでもありません。

そこから何を選ぶのか。
何を残すのか。
何を手放すのか。

そういうことを、
自分なりに形にしようとしているのだと思います。

制作には、文章、音楽、映像、ナレーション、
動画編集など、
いくつかの要素を使っています。

最近は制作の方法も増えていて、
ひとりでも試せることが多くなりました。

ただ、私にとって大事なのは、
使っている手段そのものではありません。

材料を集めたり、作ったりしながら、
それを頭の中でつなぎ合わせていくこと。

本当に形になるのか分からないものを、
少しずつ並べていくこと。

そして、最後に見返した時に、

「あ、ちゃんと形になっている」

と思える瞬間。

そこが一番面白いところです。

もちろん、うまくいかないことも多いです。

思った通りにならないこともあります。
作り直すこともあります。
技術的なことで止まることもあります。

第1話も、投稿までに何度か作り直しました。

公開した時は、達成感より先に、まず疲れました。

本当に疲れました。

でも同時に、充実感もありました。

そしてなぜか、「間に合った」とも思いました。

何に間に合ったのかは、自分でもよく分かりません。

でも、自分の中にあるものを、完全に見失う前に、
少しだけ外に出せたような感覚がありました。

これは、仕事として作ったものではありません。

ただの趣味と言い切るには、
自分の中で少し重さがあります。

作らずにいられなかった、
というほど強い言葉を使うのも
少し違う気がします。

でも、自分の中に残っていた景色を、
物語にしてみたかった。

それが一番近いです。

子どもの頃に自然に持っていた想像力が、
まだ少しでも残っているのか。

自分はまだ、何かを作れるのか。

そういうことを確かめるように、
私はこの物語を作り始めたのだと思います。

休職中に何をしているのか。

そう聞かれたら、
少し前まではうまく答えられなかったと思います。

でも今なら、こう言える気がします。

生活を整えながら。
手を動かしながら。
音を作りながら。
物語を作り始めています。

それが仕事になるのか。
作品として続いていくのか。
誰かに届くのか。

まだ何も分かりません。

でも、分からないまま始めたものが、
少しずつ形になっていく。

その感覚は、
今の自分にとってかなり大きいものです。

ALCAQUARTZは、まだ始まったばかりです。

第1話を公開しただけで、見えているものはまだ一部です。

でも、その一部を外に出せたことには
意味があったと思っています。

今の自分も、まだ途中です。

途中の自分が、途中の物語を作っている。

そのことを、今はそのまま記録しておきたいと思います。

最後に、そっと置いておきます。

映像記録

今回制作した、第一記録「湖畔の信号」です。


作中の記録を読む

第一記録で確認された出来事を、別の記録形式から読み直せます。

【依頼受領記録】映像素材の確認・補正|第一記録「湖畔の信号」

次の制作記録

ALCAQUARTZ 第二記録「記録の矛盾」制作記録


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