【作中資料|条件再現】同一条件での再記録|第三記録「欠落した時刻表」
以下は、O.R.S.表示時に記録された波形の再現を目的として、湖畔で行った再記録の条件と経過をまとめたものである。
記録情報
関連案件
CASE-B
対象地点
湖畔エリア
目的
O.R.S.表示前後に残された波形が、
近い条件下で再び現れるか確認する。
使用資料
湖畔で撮影した保存映像
音声記録
機材ログ
O.R.S.表示前後の抽出データ
保存記録の再確認
保存したファイルをもう一度開いた。
停止位置は、
機材側に以下の表示が残された場面だった。
O.R.S.
OUTER RECORD STATION
映像に残っていたのは、橋と門。
機材側には、表示と波形が残されていた。
橋や門の映像を再現する方法は分からない。
波形をこちらから発生させることもできない。
できるのは、
記録時の条件を可能な範囲で揃えることだけだった。

抽出対象
再記録の条件を決めるため、以下を抜き出した。
O.R.S.が表示された前後のログ
音声
波形
記録時刻
機材側に残された識別情報
橋や門の形状は、基準に含めなかった。
保存されている複数の映像では、
位置、奥行き、反射、構造物の有無が一致していない。
一方、O.R.S.が表示された前後には、
近い形の波形が繰り返し残されていた。
再記録条件
以下の条件を、保存記録へ可能な限り近づけた。
同じ湖畔に立つ
近い時間帯に記録する
カメラを継続して作動させる
録音機を継続して作動させる
近い位置から湖面を記録する
波形の変化を確認しながら撮影を続ける
場所だけでは足りない。
時間だけでも足りない。
機材を持っているだけでも意味はない。
記録していること。
近い条件で、記録を続けていること。
それ自体が条件の一部である可能性を残した。

記録開始時
到着時、湖畔に異常な構造は確認できなかった。
見えていたのは、湖、岸、山、空。
橋、門、端末状構造は見えない。
カメラと録音機を作動させ、記録を開始した。
開始直後の音声にも、
保存記録と同じ反応は現れなかった。

最初の変化
最初に変わったのは音だった。
風の音が薄くなる。
水面の音が、少し遅れて聞こえる。
録音機の波形が、保存記録に残された形へ近づいた。
その後、湖面の反射がずれた。
山も、岸も、水面も消えていない。
その上に、別の輪郭が重なり始めた。

構造の重複
霧の中に、直線状の構造が現れた。
橋だった。
現実の湖畔は、そこに残っている。
その同じ位置へ、本来存在しない構造が重なっていた。
橋は保存映像より遠く、門は霧の奥に沈んでいた。
こちらから見えているだけで、
向こう側へ移動したわけではない。
湖畔と別の記録が、
同じ場所に重なった状態と考えられる。

新たに確認された構造
橋の始点付近に、石の面が確認された。
過去の保存映像では、
同じ位置にこの構造は記録されていない。
壁というより、何かを並べるための面に見える。
表面には、文字に似た形が並んでいた。
ただし、既知の文字として読むことはできなかった。

記録結果
近い場所と時間帯で再記録を行った
記録中に保存データと近い波形が現れた
音の変化後、湖面の反射がずれた
通常の湖畔へ橋と門が重なった
記録者自身が別の場所へ移動した形跡はない
過去の映像になかった石面が現れた
石面の文字は判読できなかった
同じ条件で必ず再現できるとは断定できない。
ただし、場所、時間、機材、継続記録を近づけた状態で、
保存記録と近い波形と構造の重複が再び確認された。
直江透・追記
確信があったわけじゃない。
同じ場所に立った。
近い時間に記録した。
それ以外の方法を知らなかった。
波形が戻ったあと、湖畔の上に橋が重なった。
前と同じではない。
今回は、橋の始まりに石の面があった。
文字は読めなかった。
ただ、何かが並んでいることだけは分かった。
関連記録
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