④陰陽五行説:太極図と木火土金水:はじめてのおうち薬膳
1 陰と陽
中国では昔からこの世の中に存在するすべてのものは陰と陽に分けられると考えられています。
月と太陽、夜と昼、女と男、など対立する2つの要素が、お互いに協力・抑制し、バランスを保つことで自然界が成り立っています。

太極図と呼ばれる図は、森羅万象この世のすべてのものは陰陽で成り立っていることを表しています。
1年や1日の中でも陰陽が移り変わっていくのです。例えば、1日を陰陽で考えると、朝から昼が陽、夕方から夜は陰になります。
朝から徐々に陽の力が高まっていき昼になる。そこから陰の力が強まり出して夕方になり、夜に陰の力がピークを迎えます。そこから陽の力が増してきて朝を迎えるという流れです。
この考えを薬膳に当てはめますと、食材にも陰と陽があり、温める性質は陽、冷やす性質が陰となります。
例えば、暑い夏には身体を冷ます作用の陰の食材、寒い冬には体を温める作用を持つ陽の食材を用いることでバランスを保つことができるということになります。
また、体質改善にも利用することができます。
体が冷えている「陽虚」体質の場合は温める作用を持つ食材を、熱っぽさがある「陰虚」体質の場合は津液を作る食材を用いることで身体のバランスをとることができます。
2 五行説
中国では自然界のあらゆるものは「木火土金水」の5つの性質で分類できると考えます。このことを「五行説」と言います。これら5つの要素は、互いを助け合い、調整しながらバランスを保っています。

五行の間には、その力を促す関係とその力を抑える関係があります。
促す関係とは、親子関係のように相手を生み出す、助けるイメージです。
例えば、木が燃えて火となる。火が燃え尽きると土になる。
というような生み出す関係です。
逆に抑える関係は、木かは土から養分を奪い、火が金属を溶かすなど、相手を抑える働きになります。
5つの五行にそれぞれの促す・抑える関係というものが成り立っています。各要素が一方を抑制しつつ、かたや助けられながらバランスを取って成り立っているのです。
そして、それぞれの五行の中に、季節(五季)、季節の現象(五気)、人体の器官や機能(五臓・五腑・五官)、味覚(五味)、色(五色)とそれぞれに対応するものが分類に分けられています。
この分類を食材に利用することで、薬膳にも応用することができるようになります。例えば「肝」が弱っている場合、「肝」は「木」に属します。そのときは「木」を促す「水」の食材を使うことで「肝」を助けることができます。
以下、それぞれ五行に対応するものになります。
木:春・風・肝・胆・目・怒・青・酸
火:夏・暑・心・小腸・舌・喜・赤・苦
土:梅雨・湿・脾・胃・口・思・黄・甘
金:秋・燥・肺・大腸・鼻・憂・白・辛
水:冬・寒・腎・膀胱・耳・恐・黒・鹹
【簡単はじめての薬膳講座シリーズ:基礎編】
①薬膳とは何ですか?基本のキ
②中医学で見る自分の体調:気・血・津液で色々分かる
③気・血・津液が乱れるとどんな症状が?
④陰陽五行説:太極図と木火土金水 ←この記事です
⑤五臓とは:肝・心・脾・肺・腎の5つの働きを押さえよう
⑥五味とは:酸・苦・甘・辛・鹹の働きと食材例
⑦五性とは:寒・涼・平・温・熱の性質と食材例
⑧帰経・五行色体表:この表を見れば関係がわかる
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