桃園地景藝術節2026 / 制作日誌① 石をはこぶ男
台湾の桃園にて。
杉原くんと合流し、桃園地景藝術節 Taoyuan Land Art Festiva のための大型作品を制作中。
ひたすら石の毎日です。

こちらはもう既に夏模様。
信州では朝晩はこたつに入りワークマンのヒーターベストを愛用していたのが嘘みたい。初日ですでに肩と首が日に焼けすぎて酷いことに。さっそく苛烈な太陽の洗礼をうけています。
どこまでも広がる石の浜は力強い波の音に石のぶつかりあう音が混じりあって
ガララゴロロ ガララゴロロ
ずっと聴いていても飽きることのない音に包まれた、海風のぬける心地のよい場所です。
1ヶ月ぶりに逢う杉原くんは、日々の石運びで鍛えられていて見飽きない。うつくしい音の浜で波の運んだ無数の石のなかから、ひとつひとつ、ただ石を抱えて運ぶ毎瞬が身体表現そのもので、目が自然と引き寄せられる。
人力で黙々と。運んでは据え運んでは据え
男の身体ってすごいな。

石を据える姿を写真におさめながら「え!こんなエロス駄々漏れ写真、大丈夫かしら?」とつい声に出ちゃうと『変態がいる』とかえってくる。
こんなうつくしい景色のなか、汗を滴らせ一心不乱に石を運んでは据えている姿なんてエロス以外の何ものでもない。杉原くんは石をはこんでいるときが一番かっこいい。

「わたしだって!」 と、一緒になって調子こいて全力でやり過ぎてしまうと、どうも駄目らしいと杉原くんと一緒にいるようになって10年目にしてようやく骨身に染みてわかってきたので、
わたしは無理のないペースで小石を運び、木陰で繕いものをしながらお手伝い。
これから2ヶ月ほどかけてひたすら石をはこび積み上げていく。
