失敗を恐れずに、言葉の力を学ぶ【第10期京都ライター塾 第5回受講レポート】
2024年の1月から3月の3か月間に渡って「書いて幸せになる」をゴールに、全6回の講義が行われる京都ライター塾。
先日、第5回目となる講義が行われました。テーマは、「文章講座②」。
前回の講義から今回の講義までの2週間で、教わったインタビューのやり方を活かして、実際に講師の江角さんにインタビューをして原稿を書くという課題がありました。今回の講義は、その実践課題を踏まえた上での文章講座。ひとりひとりへの丁寧なフィードバックを聞きながら、「なるほどなぁ」と思うことがたくさんで、今回も多くの学びがありました。
そんな、今回の講義の中から、わたしが特に大事だと思ったことをレポートにまとめてみました。
「ここは失敗する場なので」
この講義が始まった頃から、講師の江角さんが何度も口にされているのが「ここは失敗する場なので」という言葉。新しいことを習って、それを実践して、初めからうまくいくことなんてあり得ません。江角さんのこの言葉は、"失敗を恐れずにまずはやってみよう"という気持ちになるため、初めてのインタビューも、初めてのインタビュー原稿の執筆も、気負いすぎることなく取り組めたような気がします。
実際にインタビュー原稿を書いてみて思ったのは"どうしてこの部分をもう少し深堀りした質問をしなかったのだろう"ということ。表面的な回答しか得られておらず、このままでは薄っぺらい記事になりかねないと、原稿を書きながら焦ったのがわたしの感想でした。他の受講生も、わたしと同じような感想を述べられていました。初心者は誰もがぶつかる壁なのかもしれません。それに対し、「原稿を書くときに、インタビュー時に聞けてなくて困る経験をすると、次のインタビューからは遠慮なく聞けるようになるんです」「自分が困らないと、治らないので」と江角さん。今回、わたしは原稿を書くときに困る経験をしたので、次回からはもっと内容を深堀る質問ができるよう、意識を変える必要があると自覚できました。「ここは失敗する場なので」と、江角さんがずっとおっしゃっていたことで、初めてのインタビューの失敗も、前向きに捉えることができたような気がします。
ライターが、言葉を補う
ライターの仕事は、書いて伝えること。意識すべきは、読者に想像をさせないことです。何度か読めば意味が分かるような文章ではなく、一度読んだだけで内容が頭に入ってくるような文章を書かなくてはなりません。そのために、インタビュー原稿を書く際は、ライターが言葉を補う必要があります。
今までのわたしは、インタビューで聞いたことをそのまま書かないといけないと思っていました。ある程度の修正はするものの、インタビューで話してくださった内容に、ライターが勝手に言葉を付け加えたり削ったりすることで、本来の意図が伝わらないことを恐れたためです。でも、今回の講義を受けて、そうではないことに気が付きました。インタビューの中では、話の流れでなんとなく理解できることでも、文章にすると伝わらないものはたくさんあります。それを言葉で補い、読者に伝えることがライターという仕事。必要な言葉を付け加え、余分な言葉は削る。「インタビューで実際にしていない質問を付け加えることもあります」と江角さん。読者に何を届けたいのか、そのためにはどのような文章を書くべきなのか、その視点がわたしには足りなかったなと気づけました。
ライターの書き方次第で、インタビュー対象者を良い人にも悪い人にもできる
インタビュー中にとても盛り上がったエピソードは書きたくなるもの。でも、それが誰が読んでも傷つかないものなのかどうかは、きちんと判断しなければなりません。ライターは、書き方次第でインタビュー対象者を良い人にも悪い人にもできます。書き手に悪気はなくとも、読んだ人の印象を操作するような(例えば、インタビュー対象者が他の人の悪口を言っているように受け取られても仕方がないような)表現をするのはNG。盛り上がったエピソードであったとしても、場合によっては削る必要もあります。
「泣く泣く削って、ピカピカのダイヤモンドだけを差し出す感じ」という江角さんの言葉を、わたしも原稿を書く際に胸に留めておきたいなと思いました。
商業ライターとしての原稿の書き方
受講生全員分の添削が終わり、総括として江角さんが教えてくださった、商業ライターとしての原稿の書き方のポイントは、下記の5つ。
・理想の原稿を分析する
・足りない言葉を補う
・話し言葉(口語)を書き言葉(文語)に置き換える
・ポジティブに言い換える
・時系列に気を付ける
「話してもらったことをそのまま書くのではなく、どうしても削れない必要なワードだけをを入れる」ことで、読み手に推測させない文章を書くことができます。他にも、悪い印象にならないようにポジティブに言い換えたり、出来事を書く際は「過去→現在→未来」と時系列に気を付けて書くようにしてみたり。「普段何気なく読んでいる記事が、いかに編集され、いいところだけが書かれているのかに気づける」と江角さん。話してもらえたことをそのまま書くのでは、ライターの仕事を全うしているといは言えないなと思いました。
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今回の講義を受けて、いかに自分が今まで言葉を大事にしてこなかったのかを痛感しました。これまでの講義で何度も「文章を削る」というワードが出てきたのですが、わたしは勝手に"内容をざっくり取捨選択すること"だけだと思っていて。でも、それだけではなく「この言葉は本当に必要か?」をひとつひとつ丁寧に見直す必要があるなと感じました。なんとなく内容が分かればOK、とりあえず伝わればOK、なのではなく、本当に必要な言葉だけを残すために、余計な言葉を削ぎ落す力。これがわたしには全然備わっていないことに気づきました。
学んで、実践して、フィードバックをもらえたから初めて気づけたあれこれ。毎度、良き学びがあるなぁと思っています。
いよいよ、次回でこの京都ライター塾も最終講。次はどんな学びを得ることが出来るのか、そして自分がどこまで行動し、成長することができるのか。今から楽しみです。
「京都ライター塾」の過去の受講レポートはこちら↓
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