憧れの個人ゲーム開発に初挑戦!現役エンジニア兼ライターがバイブコーディングで「おでんのコンニャクが主役のゲーム」を作ってみた話
こんにちは、水無瀬あずさです。
noteではライターの活動のことをメインで書いているので、知らない人はご存じないかもしれませんが、実は私、現役でエンジニアもやっております。といっても小さな会社の社内エンジニアなので、AIなどの最先端な感じは今のところまったくなくてですね。むしろレガシー化した技術的負債を前に、「AIとか導入したいけど、現状どう考えても無理や・・・」「どうすればええんや、全とっかえしたいやで・・・」と日々舌打ちしながら立ち向かっているような感じで、おかげさまでユル~く働いています。
そんな私ですが、昨年の12月から、仕事の合間を縫ってこっそりと個人ゲーム開発をやっていました。で先日になりますが、ようやくようやく完成してアップまで漕ぎつけたのです!わー!!長かった、、感無量であります!
私の初開発ゲームのタイトルはズバリ!「ROAD TO ODEN」(おでんへの道)。全4Stage構成の2Dアクションゲームです。

特筆すべきは、全部のコードを生成AIに書いてもらう、いわゆるバイブコーディングで作ったというところです。基本的にAIへの指示とコードのコピペ、動作確認だけでゲームを完成させました。いやあ本当に便利な時代になりましたねえ。
生成AIの登場により、「エンジニアはもう要らなくなるじゃん!」という言説が日に日に大きくなっていますが、今回の私のように「ちょっとだけチャチャッと作ってみたいんだよねー」みたいなライトな用途としては非常に便利。今回のことに味をしめて、今後小さなゲームをちまちま作っていきたいところです。
ということで今回は、私の初めての個人ゲーム開発(素人に毛が生えたレベル)のご報告と感想などをまとめていきます。最後までよろしくお付き合いください!
バイブコーディングで「おでんのコンニャクが主役のゲーム」を作ってみた!
さっそくですが、私の初めての個人開発ゲームができました。タイトルは「ROAD TO ODEN」。コンニャクがおでんを目指すという壮大かつ斬新な物語です。プレイ画面はこちら!
※パソコンのみ、スマホは非対応です。
※音が鳴ります。
開発期間は2025年12月~2026年2月の3か月ですが、実質作業していたのは3週間ぐらいかな。バイブコーディングなので、作るの自体はすごく早かったです。あとはちらほらテストしたり修正したり整えたりしていた感じ。本当は1か月爆速開発にトライしてみたかったんだけど、いかんせんライターのお仕事が忙しすぎて無理でした。何とか完成して本当に良かった・・・。
なお、本ゲームは、GitHubというソースコードのバージョン管理プラットフォームを活用し、コードや素材を全公開しています。そしてGitHub Pagesという仕組みを活用することで、公開したソースがWebで動かせるようにしています。Pagesは初めて使ってみたんですが、サーバーとか立てなくてもブラウザゲームを公開できるのすごく便利ですね。
ということで、本作の主役はコンニャク。これ。

画像素材は全部AI(GeminiとChatGPT)で生成してみました。ドット絵調。NanoBananaをちゃんと使ったのが初めてだったんですが、なかなか面白い仕上がりになったので満足しています。特におでんの具材のドット絵化が秀逸なので、ぜひゲームを実際にプレイしてみてみてくださいね。
やや技術的な内容については個人ブログのほうに上げているので、興味のある方はこちらも覗いてみてください。個人ブログ、今年はもうちょっとちゃんと運用していきたいなあ・・・。
そもそもバイブコーディングとは
バイブコーディングとは、AIと「対話しながら」プログラムを作っていく開発スタイルのことです。最近は生成AIの進化がめざましく、「非エンジニアでも簡単に開発ができる」という文脈でよく言われたりします。
従来のプログラミングは、自分で設計を考え、それに基づいてコードを一行一行書き、エラーを調べて直し・・・と、すべてを人間が担うのが基本でした。一方バイブコーディングでは、ChatGPTなどの生成AIに「こういうゲームを作りたい」「ここがうまく動かない」と相談しながら、一緒に形にしていきます。
AIがたたき台を出し、人間が方向性を決めて微調整するスタイルなので、技術について詳しくなくてもコーディングができちゃうってところがミソですね。今回の私の個人ゲーム開発では、JavaScriptライブラリ「Phaser」を使いましたが、私はまずそんなライブラリの存在すら知らなかったのです。当然触ったこともない。でもゲームが作れちゃう!これはすごいことです。
まあ実際にやってみたら、そう上手くはいかないよね・・・と思う部分はありましたが、それでも技術の進化によってコーディングのハードルが大きく下がったのは非常にセンセーショナルな事態だということを身をもって体験した私でした。
バイブコーディングについては、お仕事でもいくつか記事を書いているので、興味のある方は読んでみてください。画像で何気におでんゲームのものが含まれているとかいないとか・・・。
最近話題の「Claude Cowork」とは
最近Xなどでよく名前を見かけるようになったのが、Claude Cowork(Claude Codeと呼ばれることも)という開発向けAIツールです。Claudeの有料プランに加入していれば、誰でも利用できます。
ざっくり言うと、AIがプロジェクト全体のコードを読み込み、「ここ直したい」「この機能を追加したい」といった指示に対して、複数ファイルをまとめて修正してくれる本気(マジ)の共同作業型AI。大きめの開発や本格的なリファクタリングをする人には、かなり便利らしいですよ。
AIエージェント的に動くため、Xでは「ファイル整理などにも超便利だから、非エンジニアも使うべき!」みたいな意見が目立ちます。ただ「Cowork使わないやつは作業効率がだいぶ落ちるぜ!」みたいな”AI驚き屋“の声には素直に「うるせえわ」と思います。別に個人で好きなの使えばええやんけ。
なお今回の私の個人ゲーム開発の場合は、生産性とか関係なくとりあえずバイブコーディングを試してみたかったってのと、「小さく作って、壊して、直す」を繰り返すスタイルだったので、ChatGPTとGeminiだけで完成させています。Coworkは課金必須みたいですが、いつか機会があれば私も触ってみたいなあ。
最近は本当に次から次へとAIサービスが登場するので、どれを使うかはしっかり見極めが必要ですね。
個人ゲーム開発を始めようと思ったきっかけ
個人ゲーム開発は長年の憧れでした。しかも、おでんのコンニャクが主役のゲームを作りたいというのは、ライターを始める前からの野望でもありました。お仕事のライタープロフィールにも書いちゃうくらいに。


本気度が伝わるでしょうか。ずっとやりたかったことなんです。
なぜおでんのコンニャクを主役にしようと思ったのか。そこには深い深い理由が――別にない。単純に子どもの頃からおでんの中に入っているコンニャクが大好きで、「好きな食べ物は?」と聞かれたら「おでんのコンニャク!」と答える程度に愛しちゃっていたからです。で、おでんの主役ったらコンニャクしかいないだろうがよ!と家族に強めに主張したところ、100%の強火で反論されて非常に悔しかったため、実際におでんのコンニャクを主役にゲームを作ってやろうと決意したのでした。浅い理由ですね。
間違えていただきたくないのですが、私は別にコンニャクが好きなわけじゃないのです。「おでんの中に入っている」コンニャク、これが好きなのです。まあ味噌田楽のコンニャクも美味しいけれども!コンニャクなら何でもいいと思ったら大間違いだ!
そんな感じで「いつかおでんのコンニャクが主役のゲームを作るんだあ・・・」と夢見ていた私。ゲーム=3Dという発想で、Unityで作ろうと思っていたのですが(ビジュアルじゃなくC#で。昔お仕事でC#はやったことがあったからさ・・・)、いかんせん時間がない。Unityの基本操作から勉強して、動くゲームを作るところまで持っていきたいと頭では思っていても、毎日仕事と家事が終わるころにはクタクタになっていて、とてもじゃないけどそこまでたどり着かんのです。
このままおでんのコンニャクが主役のゲームは夢のまま消えてしまうのかしらん・・・そんなことを考えていたタイミングで登場したのが、バイブコーディングだったのです!あれ?作れるんじゃないの?おでんのコンニャクが主役のゲーム、作れちゃうんじゃないの!!?予想外に希望の光が見え、私の胸は弾みました。
とはいえ、そもそも私はゲーム開発自体が初心者。まっさらな若葉マークなのです。そんな状態で、いきなり壮大な3Dゲームを作るのはちょっとハードルが高いかもしれんな、とも考えました。そこで、まずは平面の横・縦スクロールの単純なゲームを作ってみて、「いけそう」という感触やコツをつかんだら3Dゲームに挑もう!と決意したのです。
こうして私の「おでんのコンニャクが主役のゲーム」への挑戦が始まりました。じゃじゃーん!
バイブコーディングで個人ゲーム開発をしてみた感想
ここからは、私が実際に「おでんのコンニャクが主役のゲーム」を作ってみて感じたことなどをまとめていきます。
よく知らない技術で開発ができるのすごい
今回はなじみのあるJavaScriptによる開発でしたが、開発に使ったPhaserというライブラリについては見たことも聞いたこともありませんでした。ChatGPTに「ゲーム作りたいんだよねー」「初めてだしブラウザでちゃちゃっと作りたいんだよねー」と相談したら、「だったらPhaserがいいですよ!」とおすすめされたので採用されただけ。なので正直、使い方もさっぱり分かりませんでした。
そんな状態でも、コードを出してもらったのをコピペして動かしたら、そこそこ思った通りのものが出来上がるんだからすごい。AIがない時代だったら、まず技術書買って勉強→Webで分からないこととか調べながら何となく使えるようになる→ようやく作りたいものに取り掛かる、って感じで、そこそこ時間も体力も使うものだったはずなのに。わずか30分でStage1ができちゃうとか、マジで何事ですか!?って感じです。

(画像生成とかで別に時間はかかったけど)
もちろん精度とか思った動きとかを出すにはチューニングが必要にはなるんですけど、通常のプログラミングはもちろん、ゲーム開発も随分とハードルが下がったもんだなあとしみじみ感じました。
「こういう技術使ってみたい」「ちょっとだけ作ってみたい」「どんなものか軽く勉強したい」とかいう目的なら、ホント数分で実現するっていうんだから、夢がある時代ですね。私は前からGo言語(Googleが開発したプログラミング言語)を勉強したいなと思っていたので、この機会に軽く使い方をマスターしたいと思っていますよ。Goはぶっさいくなネズミがトレードマークですよ。
「AIの登場でエンジニアが要らなくなる」とか世の中では言われていますが、そもそもプログラミングスキルって基礎スキルなんです。ひらがな・カタカナ・漢字と同じ。AIがどんなにすばらしいコードを出力したって、そのコードが正しいかどうかを誰が確認すんだよって話なんで、これからの時代もやっぱプログラミングスキルは必要だと思うんですよね。せっかくこんな素晴らしい技術を世界中が享受しているんだから、みんなもっと当たり前にプログラミングを習得する世の中になればいいなあと思ったなど。
確かに「動くモノ」は作れるけどさ・・・
今回ChatGPTとGeminiでバイブコーディングをしたわけですが、思ったようなものを出力してもらうって想像以上に難しいなと実感しました。
というのも、確かにまあ動くものは作れるんですよ。動くものはね。ただ、動作確認をしてみたら「ちげえし!」みたいに画面にツッコミをかますシーンが非常に多くてですね。イメージを言葉で伝えるのって難しいんだなとすごく思いました。「敵がガーッと襲ってきて!」とか「火花がぶわーっと広がって・・・」とか、やたら擬音が多くなっちゃって伝わらないのが難儀。ぶっちゃけ自分で書いたほうが早くね?と思うところもあったし・・・。
今回一番苦労したのはStage4。おでんの先輩具材である牛すじ・ちくわ・餅巾着・たまご・ダイコンが次々にコンニャクに襲い掛かるのを、つぶつぶショットで倒していくというラストステージです。ダイコンはラスボスで、「つぶつぶショットを20発撃ち込まないと倒せない」という仕様にしたんですが。

ダイコンボスは「ダイコンおろしショット」で攻撃してきます
この20発攻撃が、どうにもこうにもうまくいかない。他の敵は1発で消えるようにしていて、そこにボスの処理を追加したんですが、ボスも1発で消えちゃうんです。
最初ChatGPTで作っていて、何度も修正を試みたものの不発。「できませんでした」「やっぱ消えます」みたいなメッセージばかり書くのに飽き、あきらめて自分でコードも読んだりいろいろと試行錯誤を繰り返しました。それでもやっぱり直らない。

ChatGPTではいい加減無理なのかなと思って、試しにGemini(Proプラン)にも既存コードを読み込ませて、「どこがおかしいかを調べて修正して」と指示出しをしてみました。ChatGPTと違う分析でいろいろ提案はしてくれたけど、結果、やっぱ直らない。なぜなの。

ChatGPTもGeminiもダメとかもう一大事では!?と思って、ダメもとでClaude(無料プラン)にも聞いてみました。エンジニアのコーディングなら断トツでClaudeがいいって話は聞いていたので、もしかしたらと思って。
Claudeは普段ほとんど使わないのですが、今回の用途に限ってChatGPT・Geminiと比較した限り、非常にエンジニア向けの出力をしてくれるなあと感じました。「試しに以下のコードを埋め込んでデバッグを出してみてください」とか、ChatGPTとかではあまり聞かないフレーズが出てきて「へえ~」ってなりましたね。まあ、それでも結局直せなかったんですけどね!(有料プランならもしかしたらいけたのかもだが)

3つのAIをもってしても直らない(しかも、これだけで2週間ぐらいかかっている)の、もう無理では?と思ったので、もう修正するのを断念。思い切って、いったんダイコンボスの処理を全消しすることにしました。で、ほかの敵の動きとは独立した形でダイコンボスの動きを新しく定義。これは非常にあっさりとできて、1時間とかで完成しました。今までの時間なんやったんや。
バイブコーディングの場合、簡単に作れるぶん壊すのも割とためらいなくできちゃうので、次詰まった時はいったん全壊し→再生成のほうが効率がいいんだなということを学びました。
大事なのはゲームバランスとシナリオ
苦労したStage4を経てようやくGitHub Pagesで公開できて、夫にテストでプレイしてもらってみたら、「難しすぎて無理ゲー!」とのフィードバックをいただきました。作っているときは無敵モードで試しているので、バランスが分からんのですよね。

(タコはレア敵)
一番最後の調整として、敵の出現頻度とか数、速度なんかを少しずつ変えてみましたが、ぶっちゃけこの微調整が一番難しいかもしれんなと思いました。Stage4、ちょっと簡単にしすぎたかもしれん・・・。
でも結局ゲームってバランスがすべてだったりするので、こういうフィードバックは非常に大事ですね。できるだけたくさんの人にテストプレイしてもらって、適切なフィードバックをもらって修正を繰り返すことで、ゲームもいい方向に成長できるんだろうなという可能性を感じました。
なお長男氏にテストプレイしてもらうと、「もう少しヒリヒリ感が欲しい」とか言われたので難しめにしていたんですが、夫からは上記のような意見だったので、一体誰を信じればいいのか・・・。ちょうどいいバランスって本当に難しいですね。
複数のAIモデルを使い分けるのが大事
今回、ChatGPTとGeminiとClaudeという3種類のAIを使ってバイブコーディングをしたわけですが、1つじゃなくて複数を使ってよかったなと思いました。というのも、AIどれも賢いんですけど、得意分野が違いますね。
たとえばChatGPTは行間をしっかり読んでくれるので、壁打ち相手としては優秀なので、ゲームのアイデア出しにはとても有効。でもコードはちょっとイマイチなところが多くて、そういうときはGeminiが役立ちました。GoogleはAI Studioがなかなか優秀という評判ですが、ここぞというときにいい感じのコードを出してくれて個人的には良かったです。Claudeはダイコンボスのところで使っただけですが、コード生成に特化しているだけあって、課金したら非常に頼もしいんだろうなと推測しました。

そんな感じで得意分野があるので、「困ったときはこれ」みたいな感じで煮詰まった時に切り替えることができました。コーディングだけじゃないけど、こうやって必要に応じてAIを使い分けていくっていうのが、これからの時代には実は大事なことなんじゃないかと思いますね。
なおダイコンのダメージ処理を全消しする作業を、最初は割と出たばかりだったCodex(OpenAIのコーディングAI)にお願いしたんですが、まさかの「誤ってファイルを壊してしまいました。エディタのUndo(やり直し)かバックアップで復元してください」みたいな驚きのメッセージが出ました。そんなことある!??

いや別に全然Undoするしバックアップもあるし個人開発だからいいんだけど、お前マジかと。あかんやろファイル壊すのは!!それからはちょっとCodexを信用できなくて、使っていません。
Codexはつい最近最新モデルが出て、すごい性能良いってやけに評判なので、たぶんもう同じことは起こらないだろうと信じていますが・・・AIって便利だけど信じすぎていたら痛い目を見そうだなと実感した出来事でした。制御はちゃんと人間側でやろうな・・・。
結び|3Dゲーム開発にも挑戦したい!
初の個人ゲーム開発、大変だったけどなかなかやりがいがあったし楽しかったので、またチャレンジしたいです。ただ、私が本来作りたかった「おでんのコンニャクが主役のゲーム」は3Dゲームなので、今度はUnityかUnreal Engineで作ってみたいところ。ただ、残念ながら3D開発をするには私の今のパソコンのグラフィック性能が低くて、ちょっとすぐには難しそう。いったんまた2Dでバカゲーを作ろうかなあと思っています。
という感じで、探り探りで作った私の初の個人開発ゲーム「ROAD TO ODEN」。パソコンでしかプレイできないのですが、もしよろしければお時間あるときに遊んでみてください!おそまつ!
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