正しい生活リズムという”呪い”
精神疾患を持っている人は、睡眠に問題を抱えていることが多い。
不眠か過眠かは人それぞれだが、とにかく睡眠が乱れやすいのだ。
特に、うつ病や気分変調症を患っている人は顕著かもしれない。
かくいう僕もその1人で、診察のたびに主治医はこう言う。
「ちゃんと朝に起きて陽の光を浴びて、出来れば散歩をしてください」
これはもっともな話で、稀に達成できると気分がいい。
ただ、毎日安定してこれをやるのは困難だ。
僕の場合、狂い過ぎた生活リズムが一周してたまに朝に起きれる時期があるくらいだ。
過去の僕は、起きて陽が沈んでいることに落胆し、寝る時に日が昇っていると絶望した。
主治医の指示通りにできない、生活さえできないと無限に凹むのだ。
こうなってしまうと、生活リズム云々の話は呪いになってしまう。
なので、最近はあまり気にしないようにしている。
実際、この記事を書いているのは朝の4時前。
これを書いたら堂々とやり切った気分で寝るつもりだ。
というわけで今回は
・生活リズムという呪いについて
・僕が解呪するまでにした工夫
を書いていくことにする。
生活リズムという”呪い”
精神疾患になる人には、変な義務感を持っている人が多い。
まじめなのだが、バカまじめとでも言えばいいんだろうか。
ちゃんとしなきゃという義務感が強すぎるのだ。
そして、失敗した時に極度な自己嫌悪に陥ってしまう。
0か100かの思考と言ってもいいかもしれない。
僕も以前は、自分に課したことができずに毎日メンタル自爆していた。
そして、メンタル自爆をもっとも起こしやすかったのは生活リズム関連だ。
要は、朝ちゃんと起きる、夜は早めに寝ることだ。
さらに細かく言うと、寝る前にはちゃんと入浴するとか、1日2食は食べるとか、寝る前の数時間は食事をしない、とかも含まれてくる。
生活をきちんとこなすことを目標にしても、たいていは失敗する。
その結果、余計に眠れなくなり、メンタルも悪化していく。
正直、生活リズムという概念が悪循環を生んでいるとさえいえると思う。
常に頭について回り、条件を満たせないと苦しみをもたらす。
まさに呪いだ。
僕も散々呪われてきて、ようやくこの営為の無駄っぷりに気が付いた。
朝型とか夜型って、実は生まれつき
人にはもともと、朝型の人もいれば夜型の人もいる。
英国の研究チームによれば、体内時計を制御する遺伝子群は351個確認されており、これらの遺伝子の違いによって、早く眠りにつきたくなる人と、夜に活動したくなる人の差が生じているそうなのだ。
つまり、
「朝型にならなきゃ!」
なんて思っても、遺伝子が夜型な場合は不利になる。
そもそも朝型であるべきというのは、社会が我々に要請していることだ。
学校に行くのは朝だし、会社に行くのも基本的には朝になる。
社会の仕組み上、僕たちは無理やり朝型に合わせられている。
精神疾患を持っている人には、これはかなり荷が重い。
決められた時間に決まった場所に行くのも、ある程度の健康が必要なのだ。
ましてや遺伝子ごとの得意不得意がある中で、精神疾患を持つ僕たちが朝型の規則正しい生活リズムをやるのは難しい。
闘病している人の中には朝早く起きている人もいるが、そういう人は、朝型の遺伝子なのかもしれない。
そう思うと、朝に寝て夜に起きる我々も、少し気が楽になる。
僕の工夫
ここからは呪いに気づいた僕が行った工夫の話になる。
まず、規則正しい生活が大事だという考えに唾を吐いた。
さっきも言ったように、達成できないと逆に病むからだ。
それに、僕みたいな真性夜型人間にとって規則正しい生活というのは拷問に近い。
幸いにも、朝に起きなくても問題ない仕事をしているので、思い切って固定観念を捨てたというわけだ。
というわけで、無理に朝型を目指さないことにした。
生活リズムを直そうとすると、どうしても眠くない時間に布団に入るはめになり、睡眠が十分でないのに起きて活動する必要が出てくる。
無理は良くない。
なので、眠くなった時に寝て、起きたくなったら起きるようにした。
今日なんかは、この記事を公開してからスマホをポチポチして、朝6時に就寝するだろう。
で、カーテンから入る西陽で目を覚ます予定だ。
生活リズム的には崩壊もいいところだが、これが今の僕が一番楽なリズムなのだ。
こんな生活リズムでも、
「気にしない」
を徹底することで、変に生活リズムに追われるよりずっと楽になる。
まとめ
朝型・夜型は遺伝子の問題が大きく、必ずしも意志の問題ではない
社会が求める朝型生活に、無理に合わせる義理はない
「生活リズムを直す」より
「自分のリズムで生きる」こと
そして「自分らしいリズムを許す」ほうがメンタルにいい
療養しながら、まずは生活リズムを直そうとしてる人は、この3つを意識するだけでずいぶんと楽になると思う。
平日は朝型で生きている人には適用できない話だが、土日はこれくらいの気持ちでいると気が楽かもしれない。
少なくとも、僕はこの考えにシフトしてから大きな悩みが1つ消えた。
悩んでいた時間を、こうして文章を書くことに使えるようになった。
少なくとも、自分の選択は間違いじゃなかったと今は思える。
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