映画0139 2024/11/28 『海の沈黙』 人間にとって美とは何か
先日、映画館の大きなスクリーンで映画『海の沈黙』を観てきました。
倉本聰さん(89歳)が36年ぶりに映画の脚本を手掛けた作品だそうです。 倉本聰さんは、私の中では向田邦子さん、山田太一さんと並ぶ「3大テレビドラマ脚本家」のお一人。他のお二方はすでに鬼籍に入られており、今こうして倉本聰さん作の映画を映画館で観られるとは、なんという幸せなことでしょうか。
さて、映画『海の沈黙』の内容です。ネタバレをしないよう、公式に告知されている範囲で記述します。
物語は画家・田村修三(石坂浩二)が、自身の展覧会で自作の贋作(がんさく)が出回っていると気づくところから始まります。事実が明るみに出て大騒動となる中、その贋作を描いたのは、若くして画壇を追放された天才画家・津山竜次(本木雅弘)ではないかとの観測が浮上します。津山のかつての恋人で、現在は田村の妻である安奈(小泉今日子)は、津山がいる北海道の小樽へ向かい、久しぶりの対面を果たしますが、彼は病に冒されていました。
この映画のテーマは「人間にとって美とは何か」だそうです。 倉本さんが座右の銘としてきたのは「美に利害関係があってはならない」という言葉。倉本さんのドラマは、お金や名誉のためではない、利害から離れて行動する人たちの「美学」をこれまで描いてきたのだそうです。
ここからは、私の感想です。
この「美」という非常に難しく深いテーマの原作を映像化したことに、まずは敬意を表します。 やはり、天才画家・津山竜次を演じた本木雅弘さんの鬼気迫る演技が光っていました。
あえて気になった点を挙げさせてもらうならば、清家役の仲村トオルさんが、天才画家である津山に対する「説明セリフ」を語る場面です。少しセリフでの説明が多すぎると感じてしまい、そこは言葉ではなく映像の力で見せてほしかったな、というのが私の率直な感想でした。
本木雅弘(津山竜次)
小泉今日子(田村の妻・安奈)
中井貴一(スイケン…津山の番頭)
石坂浩二(画家・田村修三)
仲村トオル(清家)
清水美砂(牡丹)
菅野恵(あざみ)
萩原聖人(村岡)
村田雄浩(半沢院長)
佐野史郎(桐谷大臣)
原作・脚本:倉本聰
監督:若松節朗
撮影:蔦井孝洋
音楽:住友紀人
(本記事はGoogle Geminiにより校正してもらいました)
(映画0139は本ブログの映画鑑賞記録の番号です)
