Escape from Tarkov 医療メモ①
Tarkov の医療システムって、なんでこんなに分かりにくいんだ?
Twin さんに誘われて Escape from Tarkov を始めたとき、
一番最初に感じたのがこの疑問でした。
正直なところ、
「ブラックアウトって何だ?」
という段階で、もうつまずいていました。
プレイを重ねるうちに、
CMS を使うとブラックアウトが解除される
解除されたあとに回復ができる
ということ自体は、感覚的には分かってきます。
ただ、どうしても引っかかる点がありました。
これって、実際の戦闘の現場で起きていることなのか?
この疑問が、ずっと頭から離れませんでした。
CMS とはいったい何をしているのか?
戦争映画などを見ていると、
腕や脚が使えなくなった兵士は、
それ以上戦闘を続けることはありません。
前線から退避させる。
それが最優先になります。
ところが Tarkov では、
一度使えなくなった四肢が、
CMS を使うことで「使える状態」に戻ってしまう。
これが、
Tarkov の医療を一番分かりにくくしている原因なのではないか、
と感じました。
ゲーム内では、重度のダメージを受けると、
その部位が黒く表示され
HP が 0 になり
動作が大きく制限されます
ここで CMS を使うと、
HP が 1 に戻り、
AFAK などで回復が可能になります。
冷静に考えると、
これはかなり不思議な行為です。
「一度使えなくなった腕を回復させる」ということは、
神経をつなぎ直したり、
動脈を再接続したりしていると考えられます。
しかし、
実際の戦闘の現場で、そんなことは不可能です。
調べて分かった CMS の正体
どうしても納得がいかなかったので、
ChatGPT と一緒に、
「戦闘の現場医療」という視点で、
Tarkov の医療アイテムを一つずつ整理してみました。
その中で、
CMS の立ち位置がはっきりしてきました。
結論から言うと、
CMS で対処しているのは、
ゲームを成立させるためのフィクション
です。
Escape from Tarkov では、
「戦闘中に迫られる判断」を
よりリアルに体験できるようにするために、
現実では起こりえない処置を
あえて一部だけ許容する
という設計がされています。
CMS は、
そのために追加された仕組みだと考えています。
なぜ、そんな設計になったのか
この点は、
実際の戦闘シーンを想像すると分かりやすくなります。
たとえば、
ある兵士が太ももを撃たれ、
大腿骨骨折
動脈の損傷
という負傷をしたとします。
現場で想定される対応は、
おおよそ次のような流れになるはずです。
1.まず止血する
動脈が損傷している場合、
現場でできることは限られています。
何よりも先に、
出血を止めなければなりません。
場合によっては、
30秒ほどで失血性ショックに至ることも考えられます。
映画などで、
止血帯を使って即座に出血を止める描写があるのは、
このためです。
Tarkov で Esmarch を使って止血する行為は、
これと非常によく似ています。
2.固定する
大腿骨骨折の状態で体を動かすと、
折れた骨が周囲をさらに損傷し、
状況が悪化する可能性があります。
そのため、
止血が終わったら次に行うのは固定です。
Tarkov では、
Splint を使って骨折を固定する行為が、
これに当たると考えられます。
3.痛み止めで状態を安定させる
大腿骨骨折のような重傷では、
激しい痛みが伴います。
痛みによるショックや錯乱を防ぐために、
痛み止めや、場合によってはモルヒネなどを使って、
状態を安定させます。
そして現実では、
この時点で負傷兵は前線から退避し、
本格的な治療を受けることになります。
大腿骨骨折をした兵士は、
その場ではもう戦えません。
しかし Tarkov では、戦えてしまう
もし Tarkov が
現実をそのまま再現するゲームだったなら、
応急処置を受けた時点で退場
仲間に回収されて終了
という流れになっていたかもしれません。
ですが、それでは
ゲームとして成立しなくなることも想像できます。
そこで Escape from Tarkov では、
何らかの理由で使えなくなった四肢を
一時的に「使える状態」に戻す
という行為を、
ゲーム的に許容しています。
それによって、
戦闘を継続する
あるいは前線から離脱する
という選択が可能になります。
CMS は、
そのために用意された仕組みだと考えています。
一度、アイテムを使わずに整理してみる
いきなりアイテムの話をすると、
どうしても分かりづらくなります。
そこで次回は、
医療アイテムを使わずに、
どんな状態が起きているのか
それぞれにどう対処しているのか
を整理してみたいと思います。
軽出血、重出血、ブラックアウト、骨折。
それらを一つずつ分解して考えてみます。
次回予告
次の記事では、
このような文脈を踏まえたうえで、
Tarkov における状態遷移
単体の医療行為が何をしているのか
をまとめていきます。
自分が分からなかった順番で、
そのまま整理していく予定です。
次作はこちら: Escape from Tarkov 医療メモ②
※ この連作で扱っている内容の背景や実際のプレイ感については、
毎週金曜日に配信している配信内でも触れています。
文章とは少し違った形での理解の助けになると思いますので、
興味があればこちらも覗いてみてください。
▶ 配信はこちら: B.K. Gaming チャンネル
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