Escape from Tarkov 医療メモ②
第1弾はこちら: Escape from Tarkov 医療メモ①
医療アイテムを使わずに整理する
――Tarkov では「何が起きているのか」
前回の記事では、
CMS という存在が、
現実ではありえない ゲーム的なフィクション であること、
そしてそれが Tarkov を成立させるための設計である、
という話をしました。
ではここで一度、
医療アイテムの話をすべて脇に置いて、
Tarkov の中で「何が起きているのか」だけを整理してみます。
Tarkov では「ダメージ=HP減少」ではない
多くのゲームでは、
ダメージを受ける
HP が減る
この2つがほぼ同義です。
しかし Tarkov では、
ダメージを受けた結果として、
HP が減る
それとは別に「状態」が発生する
という構造になっています。
つまり、
HP は結果であって、
本体は「状態の変化」
だと考えると分かりやすくなります。
Tarkov における「状態」とは何か
ここで言う「状態」とは、
次のようなものです。
軽出血
重出血
四肢のブラックアウト
骨折
痛み
これらはそれぞれ独立して存在し、
一つが解消されても、
他はそのまま残ります。
この点が、
Tarkov の医療を分かりにくくしている最大の理由です。
① 軽出血という状態
まず一番分かりやすいのが、軽出血です。
軽出血が起きると、
HP が時間とともに減り続ける
放置すればやがて致命的になる
という状態になります。
重要なのは、
軽出血は
「HPが減っている原因」であって、
HPそのものではない
という点です。
だから、
HP を回復しても
軽出血が残っていれば
HP はまた減り続けます。
② 重出血という状態
重出血は、
軽出血よりもはるかに深刻な状態です。
HP の減少速度が速い
放置すると短時間で死に至る
という特徴があります。
ここで重要なのは、
重出血が起きている時点で、
すでに「致命的な状態」に入っている
という認識です。
HP の残量が多くても、
重出血が残っていれば意味はありません。
③ 四肢ブラックアウトという状態
四肢のブラックアウトは、
Tarkov で最も混乱を招く状態です。
ブラックアウトが起きると、
その部位の HP が 0 になる
行動が著しく制限される
という影響が出ます。
ここで大事なのは、
ブラックアウトは
「壊れた」という状態であって、
「HPが減っている状態」ではない
という点です。
そのため、
回復しても
出血を止めても
ブラックアウト自体は解消されません。
④ 骨折という状態
骨折は、
ブラックアウトとは少し性質が異なります。
HP が 0 でなくても起きる
行動時に追加の制限がかかる
骨折がある状態で無理に動くと、
行動が遅くなる
さらにダメージを受けやすくなる
といった影響が出ます。
ここでも重要なのは、
骨折は「即死の要因」ではないが、
判断を狂わせる状態である
という点です。
⑤ 痛みという状態
痛みは、
他の状態と違って少し特殊です。
痛みそのものでは死なない
しかし行動判断に大きく影響する
視界の揺れ、
エイムの不安定さ、
移動の制限。
これらはすべて、
**「戦闘判断を鈍らせる要素」**です。
状態は「重なって」存在する
ここまで見てきた状態は、
同時に複数存在します。
たとえば、
重出血している
さらにブラックアウトしている
骨折もしている
という状況も普通に起こります。
このとき Tarkov は、
どれが一番危険かを
プレイヤーに考えさせる
設計になっています。
医療が難しく感じる正体
ここまで整理すると、
医療が難しく感じる理由が見えてきます。
それは、
一つの操作で
一つの状態しか変わらない
からです。
HP を戻しても出血は止まらない
出血を止めても骨折は残る
ブラックアウトは別枠
この「ズレ」を理解しないままアイテムを使うと、
どうしても混乱します。
次にやること
ここまでが、
アイテムを使わずに見た Tarkov の医療状態です。
次の記事では、
ここで整理した状態に対して、
それぞれの医療アイテムが
どの状態を
どう変えているのか
を一つずつ対応させていきます。
いきなりアイテムを覚えるのではなく、
「この状態を変えたいから、この道具を使う」
という考え方に切り替えるための整理です。
最後に
ここまで理解できると、
Tarkov の医療は
かなりシンプルに見えてきます。
複雑なのは操作ではなく、
判断の数だった、
ということが分かるからです。
次は、
この状態に対して
「何ができるのか」を整理していきます。
次作はこちら: Escape from Tarkov 医療メモ③
※ この連作で扱っている内容の背景や実際のプレイ感については、
毎週金曜日に配信している配信内でも触れています。
文章とは少し違った形での理解の助けになると思いますので、
興味があればこちらも覗いてみてください。
▶ 配信はこちら: B.K. Gaming チャンネル
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