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貴重な出会いだったと思う

今、『隠れアスペルガーという才能』(吉濱ツトム)という本を読んでいる。お友だちのそうだともさんが、ご自分のnoteのなかでとりあげていたものである。


Geminiさんから簡単に要約してもらった。

発達障害カウンセラーの吉濱ツトム氏が、一見普通に見えても強い生きづらさを抱える「グレーゾーン(隠れアスペルガー)」の人たちに向けた本です。自身も当事者である著者が、周囲に理解されにくい不調や劣等感のカラクリを解き明かします。生きづらさを抑える具体的な生活改善策(食事やメンタルケアなど)と、その特性を仕事や人生の「強み」として活かす方法をわかりやすく解説しています。

Geminiさん


じつは、次男は新卒で就いた会社を1年で辞めて自宅にいた頃、地元の病院を受診して、「限りなくアスペルガーに近い」という診断を受けていた。
ふーん、そうなのかもな、という気はした。

本人の気持ちは推し量れないが、その診断で、すとんと落ち着いたのではないかと見えた(私も落ち着いたから)。それから彼は、放送大学で心理学の勉強を始めた。5年間学んだが、その間に方向を見失い、結局その関係の仕事は望まなかった。
仕事に繋げるというよりは、自分の状況が少しでも知りたい気持ちから、受講したのではなかったかと思う。

アルバイトや定期社員など、今までいろいろ仕事をしてきたが、その間ずっと辛そうで、納得していなさそうで、いつまた辞めると言い出すのかドキドキしていた。
お弁当屋のバイトでは、スタッフのキツイ言動に傷つき、コンビニでは覚える仕事が多すぎて試用期間止まりだった。介護施設ではこだわりが強く出たり、考え込んだり、行動が遅かったりで、まわりをやきもきさせてしまう。キノコ工場では、殺伐としたコミュニケーションに疲れ切って帰宅する。
どこに行っても、慣れて落ち着いて仕事ができる、という所までは行かなかった。

今は私のお友だちが紹介してくれたサポートを通じて、地元の工場に正社員で就くことができ、1年半がたとうとしている。
このあいだにもいろいろ悩ましい場面を通ってきているが、さすがに経験がものを言い、「流れのままに行ってみる」などと、逞しい言葉をくれることがある。


彼のいいところを知ってくれる人はどこかにいないものか。
親としてはずっとそう願っている。


この本にはパッと惹かれて、すぐに注文した。
そして、うんうんうんうん!と首が痛くなるくらい頷きながら読んでいる。
著者はアスペルガー当事者で、かなりダイナミックな生活を経験してきたようだ。4歳までは自閉症だったが、交通事故を機に自閉症の特徴が消え、アスペルガー的な傾向が強くなっていったらしい。
この人曰く、日本人はアスペルガー傾向の人が多い、とのことで、読んでいると、自分にもその心当たりがある。
だから、病院で診断される「アスペルガー」ではなく、診断できるほどではない「隠れアスペルガー」は、日本中にたくさんいて、その長所がなかなか認められず、短所ばかりが目立って、発達障害のように捉えられがち、ということなのだ。

いや、この本の中身は、興味のある人が読んでくれたらいいのだけど、私はこの本を読みながら、不覚にも涙が出て出て、仕方がなかった。

こんなにも次男を理解し、その短所にも隠れた長所にも、言及してくれることがありがたくて、胸がいっぱいになってしまうのだ。
37年間も苦しかった次男の胸の内を開いて見せてくれて、それは長所だし貴重な才能だと、言ってもらえた親(私ね)の感動たるや!!

ありがとう、ありがとう、吉濱さん(´;ω;`)


とはいえ、この本を次男に読んでもらおうとは思っていない。
きっと否定するだろうからだ。
彼は自分が褒められることや長所を言われることに対して、いつも遠慮と否定と、むしろさらなる自己嫌悪のような気持ちを抱くのではないかと思うからだ。苦しめるくらいなら黙って私だけで感動していよう。

私の心が落ち着くために。
私が、次男とほがらかに暮らしていくために。

ともさんから教えていただいたこの本とは、貴重な出会いだったと思う。


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