「地域課題をなんとかしたい」と思っているあなたへ~さくらやが16年の講演で伝えてきた、地域共感ビジネスの話
11月も怒涛のスケージュールの中、講演のお仕事も無事終えました。
こんにちは。衣服制服の環境活動家さくらやカナコです。
2010年に「さくらや」を創業してから16年。ありがたいことに、毎年さまざまな場所で講演の機会をいただいています。
時代の変化とともに話す内容は変わってきましたが、伝えたい想いは一貫しています。 この記事では、私が16年間の講演活動を通して見えてきた「地域を元気にする仕事のつくり方」と、その根底にある想いについてお話しします。
初めて講演という舞台に立ったのは、起業して数年たった2014年ごろ。
場所は、お隣の徳島県。
起業セミナーの登壇で、謝金は5,000円。
高速代を使うと、ほぼ手元には残らないくらいでしたが(笑)、
「初めてだし、きっといい経験になるはず」
そう思ってチャレンジしました。
当日、会場に来てくださっていたのは、
これから起業を目指す人、すでに起業しているけれど、
「まだまだこれから」という人たち。
その頃の私は、聞く人のことを考える余裕はなく、
ただただ、自分の起業の話を一生懸命伝えるだけで精一杯。
でも、講演が終わったあと
参加者の方が次々に話しかけてきてくださる。
名刺交換をしてくれたり「さくらや」の仕事に興味を持ってくれる。
「あ、私の話でも誰かの役に立てるんだ」
その実感が、今も続いている講演活動の始まりでした。
16年間、毎年続く講演依頼
あれから起業して16年。
ありがたいことに、毎年あちらこちらから講演のご依頼をいただいています。

コロナ禍の中でも、オンラインでの講演依頼があり、
画面越しに日本各地のみなさんとつながる機会も増えました。
お声がけいただくテーマはさまざまですが、一番多いのは
「地域共感ビジネスのつくり方」
というテーマです。
地域コミュニティがどんどん希薄になっていくなかで、
「地域活性」と「仕事」をどうつなげるか。
その問いに、さくらやの実践からお話しする機会が増えています。
他にも、こんなテーマで呼んでいただいています。
仕事と子育ての両立
女性活躍・女性のキャリア
SDGsと日常の暮らし・地域活動
起業・ソーシャルビジネスの始め方
貧困・子どもの支援と地域の役割 など
社会の変化と、講演内容のアップデート
創業当初の講演は、ほとんどが
「さくらやって、こんなお店です」
という運営の話が中心でした。
ところが、16年もたつと、社会の背景は大きく変わります。
子育て中の母親の就業率は、2010年には約7割だったのが、
今では8割を超えると言われています。
働き方も「子育て中だから短時間パート」という時代から、
常勤正社員として働くママも増えました。
物価高騰、老後の不安、教育費の増大。
一方で、育児休暇・介護休暇、男性の育休取得など、
企業の福利厚生も整ってきています。
こうした背景を踏まえながら、今の講演では、さくらやの運営ストーリーに加えて
働き方の変化
地域の中での役割の変化
子育て世帯を取り巻くリアル
こういった話もできるだけ生の感覚でお伝えするようにしています。
たとえば、私がよく話すのが
「私の趣味はタイミー(隙間バイト)なんです」
というエピソード。
知っている人はクスっと笑ってくれるし、
知らない人は「そんな働き方もあるんだ」と新しい視点になります。
ウケる時と、ウケない時。それでも話し続ける理由
正直に言うと、毎回うまくいくわけではありません。

話がウケる時もあれば、
会場の反応が薄くて、ちょっと凹む時もあります。
ウケるというのは、笑いを取ることだけじゃなくて、
うなずきが増えたり、表情が変わったり、
空気感がスッと変わるあの瞬間のこと。
反応が見えてくると、私の話もどんどんヒートアップしていきます。
自分の心の引き出しが勝手に開いて、
用意していなかったエピソードまで飛び出してくる。
逆に、反応が薄いときは、
「この話し方で伝わってるかな?」と自問しながら、
それでも一つひとつ言葉を選んで続けていきます。
それでも私が講演を続けるのは、
「誰か一人の心にでも、何かの気づきが残ればいい」
と思っているからです。
私のミッション:地域共感コミュニティビジネスを増やしたい
私がお伝えしたい一番のメッセージは、
「男性でも女性でも、考えるべきことは同じ。
地域が元気になることが、地方創生の本質」
ということです。
花火大会のような「バーン!」と上がる一発のイベントも大事ですが、
それよりも、じわじわと続いていく「日常の取り組み」が、
地域にとっての信頼を生みます。
さくらやのイベントや活動のつくり方は、
派手ではないけれど、継続可能であることを重視しています。
子育て支援
学生服リユース
ランドセルの無料譲渡会
地域の困りごとを形にした小さなイベント
これらはすべて、支援活動でありながら、
ビジネスとしても成り立つソーシャルビジネスです。
そして本題の「学生服リユース」という仕事も、
最初はただの身近なモヤモヤから始まりました。
「これ、どうにかならないかな?」
そこから生まれたのが、さくらやの仕事です。
仕事のつくり方次第で、
その小さなアイデアが全国に広がるモデルになる。
「みんなに『ありがとう』と言ってもらえる仕事づくり」
それが、私の呼ぶ
地域共感コミュニティビジネスです。
さくらや流「コミュニティ創発型研修」
講演でお伝えしている大切なお話の中でさくらやの研修スタイルも、ちょっと変わっています。

店舗を教室にして、お客様を先生にする。
接客を「モノを売る時間」ではなく、
会話=コミュニケーションの場としてとらえています。
参加者自身が、地域やお客様と関わりながら学ぶことで、
学ぶよりも気づきが生まれる
コミュニティ創発型研修
と言えるスタイルになりました。
これは、机上の研修ではなく、
現場での対話やエピソードを通じて、
自分の中から答えを見つけていくプロセスです。
接客=地域との対話
クレーム=社会の変化のお知らせ
雑談=ニーズの宝庫
こうした視点の転換を、講演や研修ではお伝えしています。
「怪しい仕事」から、「必要な仕事」へ
さくらやの仕事は、創業当初、
正直なところ、なかなか受け入れてもらえませんでした。
「そんな仕事、聞いたことない」
「あやしいんじゃないの?」
そんな声もたくさんありました。
子育て中の母親たちが、短時間営業でお店を回すスタイルには、
「そんなの経営といえるの?」
というクレームもありました。
でも、時代が進むにつれて、
それが「母親の働き方改革」として注目され、
女性活躍の講演依頼が増えていきました。
お店の空きスペースを使って、
お客様の「こんなことできないかな?」を形にしたイベントをしていると、
最初は
「いったい何屋さん?」
と言われます。
ところが、いまは
「それってSDGsですね」
と評価されるようになりました。
外部の業者さんに頼むのではなく、
身近なまだまだ活躍できる人に仕事をお願いする。
それが、地域の中での新しい仕事の創出にもつながっています。
16年たっても変わらない、たった一つのこと
ここまでいろいろなことをやってきましたが、
16年前から今まで、一つだけ変わらないものがあります。
「自分の考え方を信じて進む」ということ。
もし今の時代じゃなかったとしても、
いつか理解してくれる人が現れる。
誰かの意見に振り回されて、
自分の軸を失ってしまうと、続けることはできません。
だからこそ、
「最終的に決めるのは自分」
という感覚を、講演でも大事に伝えています。
こんな方に、ぜひ呼んでいただきたいです
地域での子育て支援・貧困対策を進めたい自治体の方
SDGsやサステナビリティを、もっと“自分ごと”として伝えたい企業の担当者さま
起業やキャリアについて、リアルな話を聞きたい学生さん・学校関係者の方
女性活躍・多様な働き方をテーマにした研修を考えている方
コミュニティビジネスやソーシャルビジネスに関心のある団体・NPOの方
テーマはご相談に応じてカスタマイズしますが、
どの講演でも大切にしているのは、
「明日から一つ、なにか行動してみよう」
と思ってもらえる具体的な一歩をお渡しすることです。
講演のお申し込みについて
講演のご依頼・ご相談は、
さくらや公式HPのお問い合わせフォームから
メールにてお願いいたします。
講演希望日(候補日)
開催場所(オンライン可)
想定参加者(例:保護者、学生、企業社員、行政職員など)
ご希望のテーマ
ご予算
などをお書きいただけると、やりとりがスムーズです。
地域の中で、
「これ、どうにかならないかな?」と思うことがある人に、
私は講演を通して、そっと背中を押したい。
あなたのまちで、あなたの仕事の現場で、
一緒に地域共感コミュニティビジネスの芽を育てていけたら嬉しいです
