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正論が通じないのは、順番をミスっているから


1. 観測された現象
人類は昔から、
「正論を言っているのに伝わらない。」
という現象に悩まされ続けている。
SNSでも、職場でも、家庭でも、
正しい説明をしたはずなのに相手は納得しない。
むしろ怒り出すことさえある。

主任「人類は正論を嫌うらしい。」
助手「でも暴論が好かれるわけでもないよね?」
主任「……妙だな。」


2. 謎
本当に人類は正論が嫌いなのだろうか。
もしそうなら、
学校も、法律も、科学も成り立たない。
現実には、
正論がすんなり受け入れられる場面も数多く存在する。
では、なぜ正論は通じたり、通じなかったりするのだろう。


3. 研究結果
調査の結果、
人類は話の内容より先に、
相手が敵か味方かを判定していることが判明した。
その理由は単純である。
敵の正論を受け入れることは、
自分や仲間を不利な立場へ追い込む危険がある。
そのため人類は、
まず
「この相手は信用できるのか。」
「敵ではないのか。」
を本能的に確認する。
安全だと判断した場合だけ、
ようやく話の中身が審査される。
逆に敵だと判定されると、
内容が正しいかどうかを検討する前に、防御態勢へ入ってしまう。
つまり、

正論だから拒絶されるのではない。
正論かどうか審査されるところまで、たどり着いていないのである。

バカ学研究所では、
この「相手が敵か味方かを先に判断する状態」を社会モード
そのあとで話の中身を検討する状態を論理モードと呼ぶ。
人類は、
論理モードより先に社会モードを起動する仕様だったのである。

主任「敵の正論にはカロリーがない。」
助手「何言ってんだ。」
主任「だから栄養にならない。」
助手「味方が言うと?」
主任「完全栄養食。」


4. 人間向け補足
だから説得が上手い人ほど、
いきなり正論を話さない。
まずは、

  • 敵ではない。

  • 味方である。

  • 理解しようとしている。

という安心感を作る。
そのあとで論理を話す。
人類は、
論理で納得する生き物というより、
安心してから論理を受け入れる生き物なのである。


開示タブー
この研究結果を読んだからといって、
「まず私が敵じゃないか確認してるんだね。」
と伝えるのは推奨しない。
その瞬間から、
本格的な敵かどうかの確認作業が始まる。

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